オーストリア出身の学生 | 「言葉のノート♪」フルート奏者 塚本絢加の音楽日記

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„Noten“ ノーテンはドイツ語で音符、楽譜の意味があります。残り少ないヨーロッパでの海外生活の様子や、日々思うことを、“言葉の楽譜“として気の向くままに書いていきたいと思います♪
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今年も、大学の近くの木蓮が咲き始めています。


この週末の嵐で散ってしまわないか心配ですが、

とても生命感に溢れていて、華やかで見応えがあるというか、ヨーロッパの人たちが好きそうな花です。







こちらは以前に撮影した、ミラベル庭園の八重桜



これも、色彩が華やかですね。


大学に行く用事があり、ふと思いついたので

今日はモーツァルテウムの在学生の印象について書こうと思います。



モーツァルテウム大学というのは、
オーストリアのザルツブルクに設置されている国立の芸術大学です。

とても国際色豊かで、若く才能溢れる多くの芸術家の卵達が学んでいます。




個人的な感覚になるのですが、

ザルツブルクで勉強していた時に、
この子才能があるなぁ、とか凄く良い演奏をするなぁ、と感じたのはオーストリア出身の学生が多かったのです。



絶対数は非常に、非常に少ない。

ただ、突出した感じがありました。


将来はA級のオーケストラに入ったり、
音大の教員になれるだろうな、

と予感させる演奏レベルだとご想像下さい。



でも総じて彼等は控えめである事が多いので、コンサート以外ではあまり目立たないんです。



大学進学率が低めのオーストリアにおいて、

高等教育で音楽を勉強している様な子たちは、
基本的に上流家庭出身で教育レベルが高く、総じて親切です。

ただ、初対面やある程度仲良くなるまでは結構距離をとられます。

自分の意見ははっきり持っているけど、まず相手の出方を伺うような、
かなり言葉を選んでいる様な印象があるんですよ。


一度嫌われたり、機嫌を損ねてしまうと
表面上はにこやかに挨拶を交わしたり世間話をするけど、2度と一緒には演奏してくれないだろうな、という感じ。


言い回しも、直接的な表現を避けるというか….

そうです、京都に似てるんです。。



ドイツ人には一部例外もいますが、あまりそういう印象はうけません。




親は大抵が音楽家で、小さい頃から劇場に出入りしてコンサートを聴いていた、というパターンが多いです。

なんと羨ましい。。



ただ、私の周りにいたのは演奏専攻の学生だったので、教育専攻や音楽マネジメント系になるとまた印象も変わってくるかと思います。



演奏専攻では外国人が圧倒的多数派。

オーケストラや一部の授業は英語だったり、ドイツ語の理解が難しい学生や教授も多いので、

英語が話せる方がコミュニケーションがスムーズにでき、生活に困りません。


なんとなくの印象ですが、多いのは

東欧系
イタリア人(管弦楽器系)
アジア系(中国と韓国、ピアノ科の日本人)

ドイツ語を母国語とする学生は2〜3割くらいかな。


ただ、それ以外の音楽系専攻では、ドイツ語圏出身が7割くらいではないでしょうか。



とりあえず、演奏専攻でオーストリア出身の学生に出会えるのはかなりレアです。


地元の学生からは特に、
色々生活に役立つ話や、面白い話が聞けるので、ぜひ仲良くなってみてください。



私はシェアアパートで、3年ほどザルツブルク出身の女の子と暮らした経験があります。
色々と地元特有の話が聞けて、とても楽しく、興味深かったです。

ただ幼なじみ達が遊びに来ていた時は、独特の訛りで会話するので、7割方何をいってるか理解できませんでした。😅


いかに普段彼等が、
私たち外国人に気を遣っているか

わかりやすいドイツ語と語彙で会話してくれているか、という事ですね。