家探しの苦悩再び。 | 「言葉のノート♪」フルート奏者 塚本絢加の音楽日記

「言葉のノート♪」フルート奏者 塚本絢加の音楽日記

„Noten“ ノーテンはドイツ語で音符、楽譜の意味があります。残り少ないヨーロッパでの海外生活の様子や、日々思うことを、“言葉の楽譜“として気の向くままに書いていきたいと思います♪
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以前に新居が見つかったという記事を書いたのですが、結果的にキャンセルする事になりました。



色々と腹が立つ事もあったり、
事の顛末を全て書くとめちゃくちゃ長くなるので、出来るだけ簡潔に説明します。




契約予定だった部屋、
そこは女性2人のシェアアパート(WG)で、たまたま2人とも前住人が引っ越す、という物件でした。


内覧に行き、必要書類を送付
新しい住人として選ばれる
契約の日時が決まる
一緒に住む予定だった女性が、他にもっと良い条件の部屋を見つけたとの事で契約をキャンセル
前住人2人がイースター休暇の旅行に行く関係で一刻も早く次の入居人を決めなければならない、という事
-私が1人でアパート全体を借りて、自分で同居人を探す
or
-内覧に来た家族にアパートを引き継ぐので、私は別の部屋を探す
上記の選択を迫られる
1人で契約すると、家賃が1200€近くになるのと、契約開始の4/1まで日が近過ぎるので、泣く泣く諦める。
別のシェアアパートを探し始め、内覧
先ほどの物件の大家さんが、
学生のシェアアパートとして貸し出したいとの事で、住人候補の家族との契約を拒否
再び私に契約のチャンスが巡ってくる
内覧に行った別のWGから同居人として選ばれる
先の物件は丁重にお断りして、新しく内覧に行ったWGに入居を決定



ざっとこんな感じです😅




最初のお家の方が外観も内装もキレイで、
女性2人のWGという点では良かったんですが、初期費用、必要経費が多くかかりそうだったのと、家賃が少し予算オーバーだったんです。。


あとは、OKの返事が来たお家が、
スーパーの隣で、大学にめちゃくちゃ近かったというのが決め手でした。



契約する物件は以下のような条件:

男女混合3人のWG
場所: レーゲンスブルク市内中心部
同居人: ドイツ人男性2人(エンジニアとホテルのシェフ)
家賃: €390 (水道、インターネット、光熱費、テレビ費用込み)
敷金: €390
個室: 21平米
家具: 本棚、クローゼット、サイドボード、カフェテーブルあり(前住人から€200で要買取)
共用スペース: キッチン、バスルーム、トイレ
交通: 最寄りのバス停まで1分、大学まで歩いて5分程の距離、中央駅はバスで10分



ほぼ探していた希望条件通り。
色々ありましたが、無事に新居が決まって本当に良かったです。



今回、色々やりとりしていて面白いと思ったのが、以下の言い回し。


Es tut mir leid für das hin und her.
こちらの都合でふりまわして申し訳ない




ドイツで家探しをしてると、
精神的にはかなり追い詰められますが、ドイツ語はめちゃくちゃ上達します。

色々書類を揃えたり、
自分の詳細な紹介文を書いたり電話したり、

内覧に行くと、こちらから詳細を確認しなければならないのは勿論、向こうからも質問の嵐です。


やはり人間何事も、
生活がかかっていると必死になります。。




日本の家探しでも言える事ですが、いかに大家さん(同居人)に信頼してもらえるかが非常に大事です。



もちろん、アジア人で音楽家なので、家探しにおいては最底辺、かなり不利です。

どのサイトを利用して家探しをするかにもよりますが、WG-Gesuchtのシェアアパートの場合、

ハッキリと書いてはいませんが、
殆どの物件が、ドイツ人の学生/若い社会人の同居人を探しており、女性の方が男性より有利な傾向があります。(衛生面で)


特に保守的なバイエルン地方ではその傾向が強いのか、レーゲンスブルクの家探し中、英語で書かれた広告は一度も見かけませんでした。
(ザルツブルクは20%位の割合で存在します)



なので、メッセージを送っても9割以上は返事が返って来ないのが普通です。



条件の良い物件だと、一日で山のような応募が来るからです。

だから、アジア人の音楽家がWGの内覧に呼んで貰えるという時点で、かなりこちら側に興味を持ってくれているという事なんです。


もし自分が部屋を貸すなら、

どういう人に貸したいか、
どういう人と一緒に住みたいと思うか、という事を良く考えて

相手に誠意ある対応をする事が何より大事かと思います。



また、注意しなければならない点として、

ルームシェアという形態は、
家賃が安く広い家に住めるメリットはありますが、かなりの確率で問題のある物件に遭遇します。

不衛生極まりない共用スペース、
アルコール・薬物中毒、マリファナ(合法)を常用している臭いのする住人、
古過ぎる設備、
機能しない暖房、
盗難の発生、
同居人と性格・生活時間の不一致、
発生する様々な追加費用、
又貸しのため住民登録が出来ない等、


パッと話に聞いた限りではこんな感じですが、
挙げ始めたらキリがありません。



家は生活の全ての質に大きく関わってきます。

日本から来たばかりで、こちらの文化やドイツ語に慣れていない場合は、WGは避けた方が賢明です。


学生寮の空きがない場合、
多少お金がかかっても、一人暮らしが無難です。


また、内覧せずに家を決めるのは、WGの場合絶対にやってはいけません。
(日本人からの紹介がない限り、まずあり得ないとは思うのですが…)



ただ、語学の学習にはとてもよい環境だし、
年齢、性別、文化や生活習慣の違う人たちと一緒に暮らす経験というのはなかなかできるものではありません。


ドイツ生活に慣れてきた頃、
新しい刺激が欲しいなぁ、と思ったら是非!

WGでの暮らしを検討してみて下さい🙂