夫婦それぞれ | あたまのなか日記

あたまのなか日記

なんでもすぐ忘れちゃうんで、やったこと、考えたことを備忘録としてかいてます。

あちらのご夫婦と うちとは

だいぶ違うようで


くらべるものでも無いのは分かってる


でも、ちょっとだけ羨ましい

ちょっとだけ…




こんにちは

綾穗です(^o^)




もう10年間以上前のことやけど

お墓参りいくと

必ず思い出すことがありまして



10年ほど前

家族でお墓参りに行った時


わりと山手の墓地で

お墓周りは

そんなに背の高い草は生えてないけど


水道の辺りは草ぼうぼうだったのね。




で、他のお墓参りしてる人が

居ないのをいいことに


その草を踏みふみ水道まで来て

ジャージャー贅沢に水出しながら

占領して花筒を洗ってたの。



そしたら

なんだか、ふくらはぎが こそばゆい


背の高い草が

デニムの裾から入って

足に当たってるのかな


と思いつつ

濡れたてで掻くわけにもいかず

気にせず花筒ゴシゴシしてたら


痛っ!!


さっきまで こそばかった ふくらはぎに

鋭い痛みがあって

思わず花筒落としてしまう



えっ!この感じ虫?

虫入ってる?






背筋がゾワワワってなって

手がビシャビシャなのも構わずに

慌ててズボンの裾まくる


急いで!

とにかく急げ私!


きつめのデニムだから

ふくらはぎくらいまでしかめくれないの


これ以上 足を登ってこられたら

私、墓地でズボン脱がなきゃならなくなる。


私の下着姿って

…お墓に眠ってる皆様に

何のサービスよ。


サービスって

喜んでもらえたらまだしも

お前のは見たくない!的な

炎上したら大変

線香ボウボウ炎あげちゃうよ(^_^;)



とにかく

くたびれた おパンツ全開は避けたい!

絶対に!



光の速さで 裾をめくると


いた!

黒い虫のお尻が見えてきた!


なに?

ゴキブリみたいなの?


気持ち悪がる間も無く


逃がすものかと

見えてる部分つまんで

引っ張り出す。


ズルズルズルズル


うわあああぁぁ!


思わず声出た


キャーなんて上品な声

私のノドには装備されてないんで

もっとずっと低い声で。


うわあああぁぁ!



虫は私の想像より

はるかに長くて

はるかに恐くて

慌てて手を離す



どうしたん?


10m以上離れたお墓から

のんびり聞いてくるダンナ。


どうせ、顔にバッタでも止まったんでしょ。

って感じで全然 察してくれない。


嫁がマジの悲鳴あげてるねんから

ちょっとは危機感煽られろ


「ムカデに刺されたっ!」




それ聞いてやっと

慌てた様子で

ダンナも子どもも走ってくる。



ここ!ここ!


私が興奮気味に刺された場所指すと

ほんのり赤みががって

腫れ始めてて


なのにダンナ何て言ったと思う?


「ほんまにムカデやったん?」


ぬぁーにぃー!


墓地で嘘ついてどないすんねん

そんな、かまってちゃんちゃうわ!


急いで、地面のムカデ探すと


いた!

地面に転がった

共用のひしゃくの水が入る部分に

15cm越えの黒々したムカデ!


あれ!

私が指差すと


ダンナはムカデにズンズンと2歩ほど近づく


やっておしまい!


ドロンジョ様が心のなかで叫ぶ


スタホラ・サッサ!


きっとダンナも心の中で答えたに違いない


どうする?

踏み潰す?

ひしゃくから落として、

ひしゃくで叩き潰す?


じっと黙ってダンナを見守ってると

おもむろに 

ムカデの乗った ひしゃく持ち上げて

それから…



水道の後ろの茂みへポーンって…





ええーっ

それだけ?


「ムカデは殺すと

ツガイが復讐しに来るって言うしな」


よし、解決とばかりに

お墓に戻っていくダンナ。


確かに、

ムカデ殺すとツガイが復讐しにくるって

聞いたことあるよ

あるけどさ


ムカデに刺された私のツガイは

Yくん、お前さんじゃないのかい?


ムカデの夫婦のが情に厚いっていうか

なんというか……


「ほら、早く済まして病院行こう」


そうね、そうね

別に薄情なわけじゃ無いもんね。


ここは

お墓で殺生したらいけないってことで

納得しとくわ……うん、しとく。



お盆はお墓参りする方も多いと思うけど

油断して、

くたびれたパンツで行かない様に……違う

くれぐれもムカデにはご注意下さいね。