クライアントのBさんから「母親ともう関わりたくないのに・・・」というご相談を受けました。
でも、ご友人から「お母さんが亡くなったらきっと後悔するよ」「そろそろお母さんを許してあげたら」と言われて辛くなってしまったとのこと。
「あやさん、私は母親が死んだら後悔しますか?母親と関わりたくないと思う私は間違っていますか?」と聞かれました。
親の言動に苦しめられてきた人は、正しいか間違っているかにこだわります。
自分の気持ちよりも、世間の目を気にしてしまうのです。そういう風に教えたのが親なのですが。
「育ててもらったのに」「親の気持ちも分かってあげて」「親を恨んでも良いことは1つもないよ」などと言われると、悲しくなりますとBさん。
そんなことは、Bさんだってよく分かっているのです。
だから苦しいのです。
だから悲しいのです。
本来ならば、親にこの世で一番愛されているはずなのに、
本来ならば、親のことを想うだけで温かな気持ちになるはずなのに、
本来ならば、何があっても守りたい人のはずなのに、
そうは思えないのです。
それがどんな感じなのかが分からないのです。
だから、そう言われるたびに自分は間違っているんじゃないかと思って不安になるのです。
友人から言われた「そろそろお母さんを許してあげたら」は、「いい加減、あなたが負けてあげなさい」ということなんですね。
今までに一度もお母さんに勝てたことなんてないのに…。
Bさんの心の声が言葉で表現されてゆきます。
最後は、「後悔なんてしなくていいんですね。これが自分の本音なんだって分かってすっきりしました♡今、誰よりも愛している子供たちと一緒に笑っている自分を褒めてあげたいです」と笑顔になられました。
Bさんのように、本来ならば・・・という思いが自分を苦しめていて、他人にはなかなかオープンには言えない、分かってもらえないことがある方。
カウンセリングではどんなことも気軽にお話してほしいです