パワハラをする人は、他責思考+自己正当化の癖があり、他人の立場に立って考えることが出来ない人が多いです。
つまり、「自分が間違っていたのかもしれない・・・」と思うことがないのです。
いつも「自分は何も悪くない!」と思っているし、平気でそう言います。
共感力が欠如しているので、相手の気持ちを慮ることもできません。
そもそもパワハラをしている人の多くが、自分がパワハラをしている自覚がありません。
他のパワハラの動画を見せると、「これは酷いなー。でも私がしていることはこれとは違うし」と言うはずです。
被害者の人からしたら、「どの口でそんなことが言えるんだ!?」ですよね
パワハラを受けている人は、とにかくご自身の精神的な負担を減らす努力をしましょう。
まずは、状態を把握すること。
パワハラの証拠になる「日々の記録」を残すこと
どんな目に遭わされたか、その日付や言われた言葉、メールの内容など、起きたことをマメに記録しておきます。
この「日々の記録」はいざという時に、自分を守る武器になります
可能であれば、録音、録画も残しておけるといいですね
そして、その「事実」をパワハラをする人より上の立場の人に報告して把握しておいてもらうこと。
次に対応。
「悩み(感情)」を打ち明けられる人(上司、同僚、知人、友人、家族、利害関係のない人)に相談することです。
悩みを打ち明けられる人がいるかどうかで、精神的な負担が全然違ってきます。
ひとりで抱え込んでいては絶対にダメです!!
視野狭窄に陥っていく可能性が高いからです。
できれば、第三者からの聴取が行われる際に、証言してもらえそうな人にも話せるといいですね。
他者の証言が加われば、自分ひとりの時の何倍もスピーディに且つ有利に事が動きます。
私は、カウンセリングにパワハラの相談にいらした方には心療内科への受診も勧めます。
心や体が楽になる薬に助けてもらったり、いざという時にはすぐに診断書を書いてもらえて、休職ができるからです。
クライアントの方には、「上司に相談したけど、親身になってもらえなかった」とおっしゃる方も多いです。
勇気を出して相談したのに、がっかりしてしまいますよね
でも、親身になるってすごく難しいんです。
なので、「ちゃんと聴いてもらえなかった。だったら言わなきゃよかった。もう誰にも話さない!!」とはならないでほしいです。
誰かに相談する目的は、「自分以外の人に気持ちを打ち明けること」であり、自分がどうしたいかを考えるためです。
それから、「他の人に迷惑や心配をかけたくないから」とも思わないほしいです。
こう思ってしまうと、誰にも相談できずに、ひとりで抱え込むことになってしまうからです。
メンタルが強くない人ほど、「こうしてほしい」&「こうはしてほしくない」という気持ちが強くなりやすく、「この先どうなっちゃうのかな?」とあれこれ考えたり、気になってしまい、結局何もできなくなってしまいます
そうならないためには、「これとこれをやったら、あとは成り行きに任せよう!」と決めておくことも大切です。
その結果を見て、次の展開を考える。
大事なことは、結果をコントロールしようとすることではなく、自分はどうしたいのかを考え、自分がやりたいと思うことをちゃんとやることです☘
あれこれしているうちに、周囲の状況が勝手に変わってゆき、ある日突然問題から解放された!というケースもたくさんありますす。
よろしければ、カウンセリングもご利用ください。
カウンセラーとの対話の中で、自分の心の状態を理解することでできると思います。
最後に
パワハラの認定には、「優越的な関係を背景とした言動であること」「業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動であること」「労働者の職場環境が害されるような言動であること」の3つの要素を全て満たす必要がありますが、これらの要素を満たしていなくても、被害者が病んだり、自殺してしまうケースは後を断ちません。
自分の身を守る対策(戦う、逃げる、離れる、避ける)を取ることが何よりも大事です。