きもっち(長男)が事故に遭って意識を失っているのに、警察から実家にすぐに連絡が来たのは、彼がドックタグを首から下げていたからでした。
タグには、氏名、生年月日、血液型、緊急連絡先などが記載されています。
意識を取り戻したときに、救急隊の方から「これがあって助かったよ」とドッグタグを見せられたそうです。
私も何かあったときのために、お財布の中に「氏名、生年月日、血液型、夫の連絡先と彼の会社の連絡先、そして『私は健康で処方されている薬はありません』と記載したメモ用紙」を入れてあります。
事故や病気で倒れた時に、こういう情報が見つからないと、手荷物を探して1つ1つ調べていかなくてはならず、スムーズに治療ができないからです。時間がかかれば、命も当然危ぶまれます。
何かあったときのために、タグやメモを身に着けておくことは、誰にとっても「当たり前」であってほしいと思います。
長男が事故に遭い、当たり前が当たり前じゃないことを痛感しました。
息子がどれだけ多くの人に命を助けて頂き、回復を祈って頂き、迷惑をかけたことか。
そして、どれだけみなさんに感謝しているか。
「ありがとう」の反対語は「あたりまえ」というのは、よく知られている言葉ですが、本当にそうだなと思いました。