昨年末からDYNAMIC CHORDのvita版をやってまして、昨日で4作品全てプレイし終えました!



えー、アッポリに関してですが、
4作品の中で頭一つ抜けて良かったです!!
他の3作から時間をちょっと置いて世に出ただけあります!


シナリオの長さからして気合い入ってますよね〜。encoreがないぶん全体の文章量はそんなに変わらないかもですが、本編が他と比べて圧倒的に長いです。個別がセリフ飛ばしつつ読んで4時間くらいでしょうか…ライアーズの倍くらいありません?


それでいてひとりひとりのシナリオが丁寧なんですよ。
どいつもこいつも恋愛にたどり着くまでは一筋縄ではいかないし、だけどそのめんどくささも納得できる関係性とか。
全員のシナリオにしっかり音楽が関係しているからバンドという設定がちゃんと生きてるところとか。
バッドエンドも投げっぱなしにせずに希望を持たせる終わり方してたりとか。

すっごく良くなってたから、過去作やって合わないと感じた人にもぜひプレイしてほしいです。


1つ残念なことがあるとすると、MV成分が足りないってことでしょうか?
encoreが無いからしょうがないけど(´・ω・)

歌声が好きだから曲少ないのは寂しいんだ…
(MVじゃないけど)1曲だけ作中に死ぬほど流れる反動かなあ?



主人公の美羽ちゃんは作風にマッチしてますよね。
自分は乙女ゲームにはおしとやかな美少女というイメージがあるんですけども、ダイナミックコードだと大人しい子はどうしても合わない気がするんですよ。

というのも、どのバンドにも口悪かったり女癖悪い野郎どもが居て、言われっぱなしになっちゃうから。ストレスを溜め込むだけ溜める子は読んでいて健康に悪いです。

そのぶん美羽ちゃんは言われたぶんだけ言い返してくれて、スッキリしました。
「ブス」と言われたら反撃する、これ大事。


正直なところ、プレイする前は「最初から好きな人がいる主人公」で「バリバリ活躍してる歌手」ということで、感情移入しずらいかな〜と思っていたんですよ。それが読んでみると全然むしろ良かったのです。

ダイナミックコードの主人公はそれぞれ音楽に対する想いってのを持っているんですけど、過去3作は自分で音楽をするシーンは殆どないから分かりづらいんですよね。あくまでも攻略キャラの音楽を支えるのが主。
それはそれで乙女ゲームとしては良いんですけど、美羽ちゃんは歌手であるからより分かりやすくプレイしていて音楽に触れてる感がありました。
地の文でどんな気持ちで曲作ってるかがわかるので、読んでいてMiuの歌も聞きたい〜!てなるんよ。



あとはルート別感想です。

【天城成海】
成海くんマジ天使!
ダイナミックコード史上でこんなに汚れなき人間いましたっけ!?

まあレヴァフェ編でいい子であることは疑いようもなかったんですけども。最後にやってスッキリ終わりたかったものの、攻略制限があるから結局最初にプレイしました。

成海ルートはアッポリ編として素晴らしい導入でした。
他3人それぞれの問題を少しずつお出ししながら、成海ちゃんがメンバーとぶつかり合って、バンド全体として成長していくという王道青春(?)ストーリーです。

過保護な有紀や自信を喪失している忍(と一応有星にも?)と喧嘩になったり、自分の歌い方について悩んだりするところもあって、そこを美羽ちゃんと解決していく感じでした。

前述通り成海くんは良い人だし、みんなが成海くんのこと大好きだから、読んでいてただただ幸せになるんよ。

純粋に恋愛している美羽ちゃんも可愛いし、成海くんが美羽ちゃんの恋愛を応援してるところはなんとももう!こいつら!てなる。
告白の内容もその後の対応も成海くんへの想いに溢れてるわ…なにこのピュアルート。浄化されちゃう。

バッドエンドでさえも、アメリカに行った成海ちゃんの元にマネ含むみんなが再集結してて、マジでほっこりしました。
成海くん愛されてるなぁ(о´∀`о)


【黒沢忍】
良いお兄さんだし攻略制限がかかってないから安心してプレイできました。

印象としては堅実すぎて他より弱めなんですけどね。一度バンドやめて働いていただけあって、まとも度が高いんですよ。髪切っても気づきにくい感じの地味さがあります。

そのぶん、彼の過去話を聞いただけでテンション上がりました!
純朴な少年時代のしーちゃんが10歳上のお姉さんに弄ばれた過程を詳しくお願いします(*゚∀゚*)


【音石夕星】
夕星は途中まで全く眼中になかったんですけど、終盤で一気に株を上げました。
中盤まではね、難聴を黙ってるのが傍迷惑だとしか感じなくてさ。

でも、美羽ちゃんの声が出なくなったときに夕星が外国に引っ張っていって寄り添ってくれるとこで、どうにも彼の気持ちが分かってくるものでして、そこからは一気に引き込まれる感じでした。

というか、シリーズ通してバンドメンバーにカウンセリンばっかりしてきたというのに、1人だけ逆カウンセリング(?)してくるのはずるくねえです??そんなことされたら好きになるに決まってるだろうが!


【青井有紀】
急に降ってくる災いに泣いた。

お、おう?確かにくっそ面倒でずるいやつだな〜とは思ってましたよ?
でも有紀は宣言通りなところあったから全然情状酌量の余地があったんだよ?

いきなり骨折するなKYOHSOで1人死んでるのを忘れたのか(ꐦ°᷄д°᷅)…そこから自殺せずに曲作ってるending4が好きです。

有紀のお話はスペシャルストーリーを含めてようやく完結って感じだったので、一気にやって良かったです。
茜さんって、有紀以上にめんどくせぇ…描写からして30代ですよね??




4作品プレイし終えて改めて考えると、結崎芹が異物だったなぁ。
大体、問題のでかい子ってのはなんかしら理由がつくトラウマがあったりするんです。ただ、芹の場合は完全な逆恨みで行動してるから突然変異なんですよ。

有紀見たときは芹と似た雰囲気を感じてましたけど、実際には全然違いましたからね〜(ガチ犯罪者と面倒だっただけのやつの違い)
有紀が芹ルート覗いたら殴りかかるの間違いなしじゃん!




最後にアニメ版を再々視聴しましたところ、理解は深まったけどやっぱり謎なとこは謎で笑いました。

ただ、有紀ルート終えてからすぐの視聴だったからか、「色んな土壌と環境で〜」のおじさんの言葉は刺さりますね。

他にも地味にポイント抑えてることろのあるアニメなので、(ゲームやっててアニメ観てない人は居ないと思いますが)、プレイ後に一度視聴することを推奨します。



さ、次は久々に乙女ゲームじゃないやつやるぞー!