『一番好きな最終回は?』 | 『感情の温度』

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一番好きな最終回は? ブログネタ:一番好きな最終回は? 参加中
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一番好きな最終回…テーマとして凄い面白いと思って選んだものの、意外とすぐには思いつかず…今書きながら色々記憶を手繰り寄せている最中です(汗)

それは単純に好きじゃない最終回が多いということもあるし、覚えてないってこともあります。

でも、覚えてないってことは、やっぱり特に好きではなかったんやろうなぁ…。

年々見たいドラマも減ってきてるし、アニメも好みが偏ってるので数は見てないし…映画のエンディングなら好きなものもいっぱいあるけど、「最終回」と考えるとテーマとは異なるので割愛させて頂きます…。



今一つ思い出したのは、前クールで放送されていた「リセット」というドラマの最終回は良かったです。

「リセット」は人生を二度までならやり直せるという内容になってて、分かりやすく説明すると、例えば、凄くピンチに立たされた人の前にアンリという何者かよく分からない(天使やったかな?)人が現れて、そのピンチに立たされた人が望む時まで時間を戻してくれる(それをリセットすると言う)んです。

リセットするかしないかは本人が選べて、そのリセットした地点からまたその人の人生がスタートします。

でも、リセット前の記憶は残るというのが、この作品の面白さやと思います。

ただ、リセットしたことによって、更なる試練が訪れて追い詰められることもあり「こんなことならリセットしなきゃ良かった」なんて思ってたら、再びアンリが現れて、もう一度だけリセットするチャンスを与えられるけど、次のリセット地点は予め決められており、リセットするか否かの選択が迫られます。

ドラマは一話完結で、原作が、ホラーマンガを描いてる方の作品ということもあってか、見ていて怖くなる内容の回もありました。

でも最終回は、凄く良いお話で、毎週見てきた中で唯一泣きました。


主人公の男子高生は、亡き母親が、自分が死んでも淋しくないようにと買い与えてくれた犬(シェリー)を溺愛し、大切に育てていて、シェリー以外に興味がなく、他人とは関わろうとしません。

そんな中で、シェリーが末期の癌ということが分かり、シェリーは自分の身体が悪いのを自覚していながら、主人公に心配を掛けないように我慢していたから癌の発見が遅くなったことを知ります。

そして途方に暮れていたところにアンリが現れてリセットしてくれます。

それによって、癌も早期発見により手術が出来てシェリーは元気になります。

そんな矢先シェリーを連れて出掛けた公園で、プロのバレリーナを目指して、高校を卒業したら海外留学するという女の子に出会い、それまで誰にも懐かなかったシェリーが彼女に懐いたことをきっかけに、初めて主人公が他人と心を通わせていきます。

ある時二人でデートに行くことになり、主人公は初めてシェリーを他人(デート先の娯楽施設の係員)に預けて束の間のデートを楽しんだ帰り道、シェリーが急に車道に飛び出して車に轢かれそうになったところを女の子が庇ってくれました。

でもその結果、シェリーは無事やったけど、女の子は車に轢かれ、下半身不随になってしまい、海外留学してバレリーナになるという夢を諦めなきゃならなくなります。

その時、再び主人公の前にアンリが現れるんですが、リセット地点は、シェリーが末期の癌やと分かったところなので、主人公は、シェリーを取るか女の子を取るかの選択を迫られます。

その時、シェリーとの想い出、女の子との想い出が次々蘇り葛藤してる主人公の気持ちに見ている私まで心揺さ振られ、思わず泣いてしまいました。

どっちを選んでも後悔や罪悪感は残る中、主人公は、リセットすることにして、シェリーは死んでしまいます。

その後、シェリーとの想い出、女の子との想い出が詰まった公園に行き、元気なままの女の子と再会するけど、リセットした人生の中ではまだ彼女と出会ってません。

その時、それまで他人に興味を示さなかった主人公が、初めて自分から声を掛けて、新たな人生のスタートをするところで物語は終わります。

「完全」なハッピーエンドとは言い難いかもしれないけど、私はハッピーエンドやと思いました。

正にタイトル通り、シェリーに依存していた過去の自分を「リセット」したんやなぁ…と、温かい気持ちになりました。

新たな一歩を踏み出すのは、年を取れば取る程障害も増えるし、臆病にもなって、難しくなる気がします。

今自分の年齢や置かれた状況を考えても、やっとやりたいことのビジョンが微かに見えてきたものの、そこに踏み出すことは出来ないまま悶々としていて…。

でも、この最終回を見て、自分が変わらなきゃ何も変わらないということを改めて教えられ、少し前向きになれました。

それまでの生き方そのものを変えることは容易ではないし、そこには凄い勇気が要るけど、何もしないまま後悔ばっかり積み重ねていてはいかん!と(笑)

そして、主人公を見ていて思ったのは、色んな人や物に対してあまり依存し過ぎていては、視野や世界が狭まるし、もしそれを失った時に自分が駄目になってしまうかもしれない。

どんなに大切であっても、適度な距離間というものは保っていなくては、シェリーのように相手に負担を掛け過ぎてしまう場合もあるし、自分の為にも、一人になった時ある程度はちゃん立っていられるように、もっと強く逞しくなりたいと思いました。


たかがフィクションのドラマかもしれないけど、私にはされどドラマで、主人公とシェリーの関係には色々考えさせられたし、勉強にもなりました。

ドラマ自体が結構理不尽な展開のエンディングや、バッドエンドな物が多かった中、最終回は美しく終わってくれて良かったという意味でも、珍しく納得のいくハッピーエンドやったと思います★



ブログネタを考えた時、今の私にはこの最終回しか思いつかなかったので、間違いなく今『一番好きな最終回』やと思います★