【デトロイト=川上梓】米鉄鋼大手USスチールは21日、日本製鉄による買収について競合する米クリーブランド・クリフスなどが誤った情報を流しているとして、取締役会を通じて反論する書簡を発表した。情報を正すことが目的とし、買収の正当性を改めて強調した。クリフス側は日鉄による買収が失敗すれば、自社が買収に乗り出す可能性を否定していない。
書簡は21日付でUSスチールの取締役会として発表した。公表の理由について「(日鉄による買収を巡り)当社や投資家、従業員、取引先を標的とした長期の誤報キャンペーンが続いており、情報を訂正する必要があるためだ」としている。
日鉄買収によるメリットを改めて強調した上で、当初、USスチール買収に名乗りを上げていたクリフスが買収に関して誤った情報を流していると主張。「(クリフスは)日鉄による買収を阻止するため、執拗に利害関係者に誤った情報を流している」と説明した。
USスチールによると、重要な速報ニュース以外で取締役会が利害関係者に向けてこうした声明を発表することは異例という。
USスチールとクリフスのさや当てが続いているのは、日鉄によるUSスチールの買収が難航しているためだ。4月のUSスチールの株主総会で買収は承認されたが、米政府による審査が長期化しているほか、全米鉄鋼労働組合(USW)も反対を続けている。
USWにはクリフスの組合員も多く、組合の方針に影響力を持つとされる。USWの姿勢にはクリフスという「反対勢力」が影響している可能性もある。クリフスは一度は買収を断念したが、再度買収を提案する可能性も否定していない。
クリフスは21日、USスチールの書簡に対して「買収が完了する道はない」と反対表明を出した。ローレンコ・ゴンカルベス最高経営責任者(CEO)は「成立し得ない買収を当社のせいにしようとしていることは残念だ」とコメントした。その上でUSWの支援なしにUSスチールを外国の買い手に売却することはできないとした。USWは当初、クリフスによる買収を支持していた。
米メディアは21日までに、日鉄が森高弘副会長ら幹部を米国に派遣し、買収を実現させるために米国の労働組合や政治家への働きかけを強めると報じていた。同社は「関係するステークホルダーとの対話を続けていく」とコメントした。日鉄は買収完了時期を当初の9月末から12月末に延期する方針を示している。当局による審査の長期化が背景にあるが、11月の米大統領選の結果次第で買収の行方が大きく変わる可能性もある。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN21DK30R20C24A5000000/【ニューヨーク=吉田圭織】格安フィットネスジムを展開する米プラネット・フィットネスで、心と体の性が一致しないトランスジェンダーによる更衣室の利用ルールを嫌って解約が広がっている。同社は通期の業績予想を下方修正を迫られた。性の多様性を巡る対立が企業経営に悪影響を及ぼしている。
解約が相次ぐきっかけは、3月に同社の[女性]更衣室でトランスジェンダーのジム会員がひげをそっている写真がSNS(交流サイト)に出回ったことだ。
解約に加え、複数店舗に対して爆破予告まで届いた。
註)…という荒れた《世相》in the USA
《実相》観入で《真相》の観察&記述が可能になる。つまり《世相》=《実相》+《真相》
9日の24年1〜3月期決算発表で臨時最高経営責任者(CEO)のクレイグ・ベンソン氏は「3月初めは好調だったが、(更衣室の)制度をめぐってSNSで炎上してから3月後半には新規会員の登録と会員解約に影響が出た」と述べた。会員解約はなお続いているとし、24年12月期通期予想を引き下げた。
同社のジムでは性の自認に合わせて使用する更衣室を決められる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN20C3I0Q4A520C2000000/(ミトコンドリアでのクエン酸回路+電子伝達系)
https://ameblo.jp/1230naoka/entry-12846446462.html