”樋口元裁判長が原発を止めた恐るべき理由” | あ~どうしたものか

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社会問題=PTSD現象。

“郷土なくして人生なし”
ということで[複合汚染]時代をサバイバル、平穏死を子々孫々繋いで生きましょう。

リブログ元記事から一部だけ転載:
福島第一原発事故では800ガルの揺れが外部電力の喪失を引き起こした。800ガルといえば先述したように震度6強クラスだ。その程度の地震は日本列島のどこで、いつなんどき起こるかしれない。

2000年以降、震度6強以上を記録した地震をあげてみよう。鳥取県西部6強▽宮城県北部6強▽能登半島沖6強▽新潟県上中越沖6強▽岩手県内陸南部6強▽東北地方太平洋沖7▽長野県・新潟県県境付近6強▽静岡県東部6強▽宮城県沖6強▽
熊本7▽北海道胆振東部7▽山形県沖6強。これだけある。

ガルで表せば、もっとわかりやすい。大阪府北部地震は806ガル、熊本地震は1740ガル、北海道胆振東部地震は1796ガルを観測している。

三井ホームの耐震設計基準は5000ガル。すなわち5000ガルの揺れに耐えるよう設計されることになっている。住友林業の耐震設計基準は3406ガルだという。

それに対して、原発の耐震設計基準はどうか。大飯原発は当初、405ガルだった。なぜか原発訴訟の判決直前になって、何も変わっていないにもかかわらず、700ガルに上がった。コンピューターシミュレーションで、そういう数値が出たと関電は主張した。

たとえ700ガルまで耐えられるとしても、安心できる設計ではないのは、これまで述べてきたことで明らかであろう。

樋口氏はため息まじりに言った。

「原発は被害がでかいうえ、発生確率がものすごく高い。ふつうの地震でも原発の近くで起これば設計基準をこえてしまう。電力会社は400とか700ガルの耐震設計基準で良しとして、大飯原発の敷地に限っては700ガル以上の地震は来ませんと、強振動予測の地震学者を連れてきて言わせる。信用できないでしょ。
“死に至る病”を日本はかかえているんです」

首相官邸の影響下にある最高裁事務総局の意向を気にする“ヒラメ裁判官”がはびこるなか、政府の原発再稼働政策に逆らう判決を繰り返した気骨の裁判官は、原発の危険性について、ここまで掘り下げ、分析したうえで、結論を出していたのだ。

皆さまも、お大事に。