みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしですですか？
私は元気です（笑
週末は悶々と家に籠っていますが凄ぶる元気です。
昨日、僕の手は君の第20話が掲載されました。第19話、第２０話と少しナーバスな場面がありました。これまで順調に育んできた二人。まさかここにきて二人は・・・と心配な方もいるのではないでしょうか？
20話では涼先輩との約束が明かされました。なぜこのようなことになったのか。では涼先輩がどうして雪を好きになったかを話していきましょう。
ずっと宝石箱にしまっていたあの指輪には先輩の想いがこもっていたことを知った雪。封じ込められた記憶に大切な想い出があり、その想い出が他の人の人生に関わっていたことを知ります。愕然として自分を許せなかったはずです。でもその度に蓮の言葉を思い出しては前に進んでいこうと踏ん張ります。
高校時代の涼先輩は人気者でバンドをしていて歌もダンスも上手く、性格も明るかったため、常に彼の周りには人がいました。後輩からは憧れの先輩。そんな雲のような先輩に淡い恋をしていた雪。
でも、涼先輩は中学校時代から雪を知っていました。友人に誘われ行った中体連での陸上競技。そこでポニーテール姿で颯爽と走る彼女に目を奪われ一瞬で恋に落ちてしまいます。すぐに学校名を調べ陸上部の友人に彼女の名前を聞きだし、競技場を後にする彼女を見つけて声をかけます。走っている姿がカッコよかったと伝えると、嬉しそうにありがとうと言って恥ずかしそうな彼女。側にいた友達に一緒に写真を撮ろうと言われ二人は横に並びます。
高校生になり彼女が同じ高校に来たことを知ります。下の学年へ行っては後輩に話しかける振りをしながら彼女を探します。その頃、芸能活動が順調に進んでいることもあり恋愛禁止命令が出ていました。特定の異性に声をかけるかけることも許されません。彼の恋は実ることはありませんでした。
そして卒業式の日、後輩に囲まれながらも遠くからこちらを見ている彼女に気がつきます。いても経ってもいられなくて彼は慌てます。そして思わず彼女へ走りだしていました。指輪の約束は偶然でした。その頃カップルでペアーリングが流行りだしていたことを思い出して、それを理由に告白したんです。
数年後、彼女と再会します。彼が人気絶頂の頃です。CMにも歌番組にも映画にも出演していて引っ張りだこでした。友人を通して彼女が交通事故で旦那さんを亡くしたことを知ります。コンサートの楽屋へ来れるように手配をし、彼はドキドキして待っていました。卒業以来の彼女は以前よりも増してと美しくなっていました。彼はその美しさにまた心を奪われます。そして記憶をなくしていることを知ることになります。
しばらくして友人と沖縄へコンサートに行くことを知ります。その時はまさか二人でデートすることになるとは思ってもいませんでした。急な友人のキャンセルで一人で行くという彼女に胸を弾ませる彼。興奮しつつも最高の夜を演出しようと張り切ります。景色の綺麗な場所で美味しい食事いただく、その後はリムジンに乗って隠れ家のバーへ行き楽しい時間を過ごす。準備は完璧でした。
でも思わぬハプニングが起こります。食事を頂きながらの楽しい会話、昔の思い出話や、芸能界の話、彼女にとっては全てが新鮮のようでお酒も進みます。あっという間に２本を開けていました。そして彼女に指輪を渡します。初めは受け取ろうとしない彼女でしたがスポンサーから貰った物だと説明すると受け取ってくれて、彼はホッとします。それは彼が何度もデザインして作らせた指輪でした。
３本目のワインを飲んでいる二人。トイレから戻って来た彼女が、頬をうっすらと赤らめ視線を伏せるその姿に目を奪われます。少し酔っていて可愛い彼女。彼女の足元がふらついたその瞬間、彼は彼女に触れてしまいます。初めて触れた彼女からする柔らかな香りに理性も引き込まれていきます。思わずキスをしてしまい拒絶されるのを恐れつつも止めれない彼。そしてふと気がつきます。キスをしている彼女も今自分と同じ思いだと。
二人はそのまま彼の部屋へと行きます。言葉を交わすことなくその時間を過ごします。朝になると彼女はいませんでした。メモを見て恥ずかしくて帰ったと思いメールを送ります。電話をしますが出ません。彼は気がつきます。あの夜は一夜限りなんだと。でも諦め切れませんでした。友人を返して会いたいと伝えます。ですが帰って来た答えはNOでした。
探偵を雇い彼女を探そうかと考えていたその時、共演した女優との恋愛報道が流れます。スポンサー側はそれを否定せずに進めたいと言います。もちろん彼は承諾しませんでした。でも女優側は承諾してしまいます。その時の彼の知名度は彼女にとって最高のステータスだったからです。事務所側も承諾し、彼は身動きが取れなくなりました。マネージャーからは少しだけ我慢してくれればあの女性と会えるようにセッティングするからと言われ彼は渋々受け入れます。
契約が満了し、彼は彼女を探しましたが番号は解約され、共通の友人からも拒否されました。その時それが彼女の意思だと知り彼は愕然としました。失恋の瞬間でした。けれど探すことをやめても彼女への想いは募るばかりでした。
そして二度目の再会をします。彼女の隣には、男の子と女の子がいました。一瞬で結婚したんだと思いました。話しかけると彼女はびっくりしていました。でも驚いた顔が段々と恐怖へと変わっていくことに気がついた彼は少女に話しかけます。立ち尽くす彼女は二人が話していることに慌てて立ち去ろうとします。追いかける彼。その手を振り払うように逃げる彼女。あっという間にファンに囲まれた彼は彼女を見失います。そして決意をします。彼女を探すことを。病院に通っていた彼女はすぐに見つけることができました。
驚いたことに彼女は再婚していなく、二人暮らし。子どもは女の子一人。少女は１６歳。頭をバットで殴れたようでした。まさか１６年前のあの時の・・彼は確かめずにはいられませんでした。彼女の会社の前で待ち伏せします。そして真実を知ることになります。
このままではいつか記者に嗅ぎつかれ、あることないこと好きに書かれてしまう。そして彼女と娘を深く傷つけることになる。そう考えた彼は事務所に黙って記者会見を開きます。先に先手を打つことで記者からも事務所からも二人を守ったのです。
彼にとっての衝撃はもう一つありました。息子だと思っていた男の子（ユイ君）は、彼女の恋人かもしれないとわかったからです。どう見ても娘と近い年にしか見えない彼が恋人だとは思えませんでした。彼のことを調べるか迷います。彼女が嫌がることがわかっているからです。やっと会えた彼女に嫌われるのは耐えられません。そこで彼女の親友と話をします。彼は友人であり、でも一番恋人に近い友人には違いないと言われショックを受けます。
娘を返して聞く彼（ユイ君）の話は、どれも信じられないことでした。記憶のない彼女に寄り添い続ける彼。彼の彼女への愛は一途でそれは揺るぎないだと知ります。その揺るぎない愛に彼女の心が開かれていくことを知り焦りだします。
彼女の周囲が騒がしくなってきた頃、マンションへの引越しを提案します。提案を断られたことを娘へ相談します。そしてが彼（ユイ君）が来る前の日にもう一度お願いすれば全て解決してくれるとアドバイスをされます。腑に落ちませんでしたが、娘の言う通りにすると次の日了承の電話がきて驚きます。その内容には困惑しましたが彼女の気持ちを優先することにしたのです。
仕事が忙しくて中々二人に会えない日々が続きます。そんな時彼女から連絡があり嬉しくてつい駆け出してしまいます。久しぶりにあった彼女は少し疲れているようで、記憶が戻ったと聞いた時は驚きを隠せませんでした。それと同時に不安が横切ります。その不安は的中します。リングがテーブルに置かれた瞬間、消滅する音がしました。決心した彼は全てを受け入れると彼女に伝えます。
車に乗った途端、悔し涙を流します。その日の取材を全てキャンセルした彼は娘へ電話します。「ママの思うようにするって大変でしょ？」と言う娘。その言葉の意味を知った瞬間でした。それと同時に彼に敗北をしたことを身に沁みて感じたのです。そんな様子を見かねたのか「明日デートしようよ、パパ！」と言われすぐに返事をする彼でした。
どうでしたか？
涼先輩の恋もユイ君に負けないくらいに熱い恋だったんです。雪は中学時代に写真を撮った男の子と涼先輩が同一人物だと言うことを知りません。たとえ知っていたとしても結果は変わらないでしょう。
さてさて、主役二人の今後ですが・・・・読者様の期待を裏切りませんのでモヤモヤせずにお待ちください。一言で言うとすれば、バットエンド好みではありません。
ここまで読んでくださった皆様に少しだけ予告。
二人はこれから長い沈黙の時間をすごしていきます。明るくはありませんが、決して暗くもありません。そして彼への宿題も忘れていません。その時間がプラスになり、そしてあの記憶が戻った時こそが全ての歯車が揃う時なのです。
交差してしまった二人の運命
でも実はつながっている二人の運命
その運命は固く結ばれいて
ずっと宿命が訪れるのを待っているだけなんです
最終回はもう少し先なります。
ここまでのご愛読ありがとうございました。
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