ぐりです
朝井リョウさんの作品は「桐島、部活やめるってよ」以来で
2冊目です
映画化された「何者」も気になってはいましたが、
何だか暗めの事を色々考えてしまいそうな気がすると
思ってまだ読んではいません
映画の予告を宣伝で見た時も、きっと共感できる所はいっぱい
あるんだろうなとは思いましたが、何となく今はいいかなと
思ってそのまま今日まで来ました
そんな中、正欲に興味を持ったのは、私の本屋大賞という事で
オススメされていたSNSをたまたま見てから気になり、
更に映画化されるというPOPがこの本についているのを
発見し、映画化される前に読みたい!と思ったからです
何故かというと、映画を予告だけでも観てしまい、その後に
本を読むと、登場人物は映画キャストの顔が出てきてしまう
ため、先に読んで登場人物を自分で想像したいからです
ただ既に少々時遅し、稲垣吾郎さんと新垣結衣さんが出演
という情報は知ってしまったため、読書中、吾郎ちゃんは
この役だなと確信し、ガッキーはこの人かと思って読んだ人
は読後調べたら違ったので、そう来たかと勝手に楽しんだ次第
で、自分の想像と二人が入り混じった状況で読みました
内容は様々な登場人物の視点から書かれており、
息子が不登校になった検事の寺井
男性が苦手な大学生の八重子
寝具店で働く夏月 など、他にも登場しますが、
それぞれの家庭や登場人物に悩みやトラウマがあり、
みんな色々抱えながら生きていること、
もがいていること、できれば人生を好転させたい
と思っていることが伝わってきました。
まず、それぞれの登場人物の考えていることが分かるパターン
は好みなので面白かったです
次はどの登場人物の考えが分かるかなとか、あの話は
どうなったのかなとかどんどん読み進められました
共感できる所もありましたし、うわ~こういう感じの人
いるよね距離置きたいわ~と思う所もあり、
決して明るい話ではないですが、自分もこう思っては
いないだろうかとか、それって傲慢ではないのかとか
失礼にあたるのかもとか色々考えました
また、ちょっと羨ましく思える関係性も登場人物の中にあって
何かいいなぁと思ってしまうこともありました
読後は少し疲れた感もあり、余韻はありありでした
ページ数も379と結構多いのでまとまった時間がある時
に読むのがオススメです
それから、そもそもタイトルが気になっていましたが、
内容はどんなものか詳しく分からないまま読み始めたので、
読後にタイトルってこういう事か~と
当たり前ですがしっくりくるもので凄いなと思いました
こうなると、映画も俄然どんな風になるのか気になって
きました
映画は本の内容をキュッとまとめられていると思うので、本を
読んでから映画を観るのは、結構楽しいと思っています
映画だけだと何か最後の方よく分からかったなとかたまに
ありますが、先に読んでいるのでしっかり理解できて
楽しめる気がしています
そして、配役の稲垣吾郎さんがぴったりというか
しっくり感じています
読書したな~って感じが物凄くしました
自分の考えや知っていることってまだまだ本当に狭いなと
思わされ、また自分の世界を少し広げてくれたこの作品を
届けて下さった朝井リョウさんにありがとうございましたの
気持ちです
本日もブログを読んで下さってありがとうございました