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夏菜、最後の決意!

宮古の海での最後の決意の夏菜
◎あらすじ(ネタバレあり)
ホテルづくりを再開した純(夏菜)。スタッフたちはそんな純のもとに再集結する。
台風でボロボロになった被害は大きく、まずはその準備から取り掛かる純とスタッフたち。
ホテルを修復する中で純は「今後どんな事があってもホテルと仲間だけは守ってみせる」と改めて決意する。
そんな時に晴海(森下愛子)がキン(吉田妙子)たちを連れてホテルににやってくる。晴海の幸せそうな姿に喜ぶ純。
そして、眠ったままの愛(風間俊介)に「愛が目覚めるまでにこのホテルを素敵なホテルにしてみせる」と伝え、キスをする。愛は目覚めないが、反射で手を動かす姿に、純は希望と変わらない現状、愛への愛情を込めて涙を流す。
◎みどころ
夏菜、最後の決意!
◯おもしろポイント
夏菜、最後の決意!
ホテルを作る事を再び決意した純(夏菜)。
外に出て、倒れた木などの整理をしながら、その決意表明をする。
長い長い決意表明を。
「愛くん、これからもきっと、色々と大変なことばかりだろうけど、私はやっぱり”素敵な未来が来る”って信じたい。
愛くん、信じるって”人が言う”って書くんだよね。だから私はどんなに風が吹いても、どんなに雨が振っても、たとえ嵐や洪水になっても、どんなに不幸に襲われても、苦しさに耐えて、血反吐を吐き、這いつくばってでも生きて行く。
どんなに寂しくても不安でも、どんなに人にバカにされても、自分を見失わず明日は晴れると信じ、勇気と情熱と希望を持ち続ける。
このホテルと、大切な仲間だけは何があっても守ってみせる。絶対に失ったりしない。
そのためにも、もっともっと賢くなりたい。我慢強くなりたい。
母のように優しくなりたい。父のように純粋になりたい。
兄のように広い心をを持ちたい、弟のように自由でいたい、義姉のようにたくましくなりたい、
おじいのように愛する人のために一生を捧げられるような人間になりたい。
強いものには決して屈せず、弱いものにはいつでも味方出来る人間になりたい。
もう下を向かない、自分のできることを一日一日やり続ける。
自分の家を守る、家族を守る、自分の信じたことを伝える。この世界から笑顔が無くならないように命を捧げる。
この空や海に比べれば私達人間は本当にちっぽけな存在かもしれないけど、でも、私たちは未来を変えることが出来る。よりよい世界を作る事ができる。
もう神様がいても頼らない。奇跡を起こすのは神様じゃなく、私達人間なんだから。
たとえ、愛くんが、この世で一番大切な人が一生目覚めなくても、私は死ぬまで町田純であり続ける、と決めた」
と。

このセリフが遊川和彦の言いたいことなんなのかもしれない。
今週の死生観でも伺えたけど、「生きることは様々な犠牲や苦しさを伴い、時に醜く絶望的になる。でも、だからこそ時にまばゆいほどの輝きを放ち、意味を見いだせる」みたいな。
◯ツッコミポイント
夏菜、セリフ長い!
ドラマの最後での純(夏菜)の所信表明的な長台詞。「何があってもホテルをやっていく」っていう意気込みなんだけど、それが長いのなんの。
15分の朝ドラで5分位上喋らせていた。(ところどころでト書き入れたのか、演出上で夏菜の場所移動させたのかわかんないけど)
1分が400字詰め原稿用紙約1枚だから、セリフ部分だけで5枚位上は書いている事になる。長いよ!笑
こんな長台詞も「朝ドラ型破り」な遊川和彦だなーと笑
◎雑感
半年間の朝ドラを終えた夏菜の土曜日。
最後のキスシーンで「愛(風間俊介)目覚めんの?目覚めちゃったらシナリオ的に台無しじゃん!」と思っていたら、やっぱり目覚めなかったので、ある意味一安心したところ。
「ドラマとは変化である」というのが大原則なんだけど、このドラマのヒロイン・純の変化は「一人じゃないという事に気付いたこと」かなー。
初回では勘当されて、友達もいなくて、たったひとりで宮古から大阪まで来るけど、そこで愛や他の人に出会って他の人と心を通わせていく。
初回のナレーションで言ってた「うちの家族はバラバラです」というのも、「本音では相手を思っているはずなのに、その気持を上手く伝えられない」事から「自分はひとりだ」とずーっと思っていた。
でも、様々なトラブルを通して純や周囲のキャラクターは知っていく。「自分は一人じゃない」という事を。
多分、現実でもそういう事が往々にしてあって、「気づいていない」ことは凄く多いのだろう。
知ってるつもり、わかってるつもりで何気なく見過ごしているようなことが。