緑ヶ丘ビーズ荘 -11ページ目

緑ヶ丘ビーズ荘

読書とビーズ。

アーシュラ・K・ル・グウィン。


SF、ファンタジーと、多彩なジャンルで活躍するグウィンが描き出す、

ジャンルにとらわれない豊饒な世界を集めた作品集!



…?

……??

………???



ゲド戦記、あんまり暗くて重いんで途中で読むのやめたっきりだな~。

短編にでも当たってみようかな~。

…と、軽い気持ちで手を出しました。

短編だけあって読むのは読んだんですが…


め、めちゃくちゃ意味わからんっちゃけど…

コレ、読む前にやっておく初級ドリルみたいなもんがあるの?

突発的に手を出すのはダメだった???


多彩なジャンルというだけあって、寓話というか神話というか、好みに近い話もあるにはある。

SFとしてストーリーが把握できる話もある。

が、わからないモノの圧倒的なわからなさの前には微力…。


というわけで今回は、特にわからなかった話3選です。





『ニュー・アトランティス』

辛うじて、管理社会であるらしいことは把握。以下不明。

…って感じ…。

どうやら隆起しつつあるらしいアトランティス側の住人の意識と、地上の夫婦が描かれてる模様。

アトランティス側の意識はなんなの?何描写?

なんぼ何でも、「だいたい絶望的な状況なんだな」とか「うっすら希望が感じられるな」とか、

ラストまで読んだらありそうなもんですが、自分自身に浮かぶはずの感想さえ全く不明。

えっ、私いま日本語読んでたよね?!と不安になるほどでした。




『シュレディンガーの猫』

気を取り直してとりかかった次の短編がコレ。

何かを試されているのか…?と思うほどこちらも詳細不明。

ごめん、詳細どころか一切が不明。

えっ、何?なんかアレ?こう…電波受信系とかなの?




『迷路』

そこそこストーリーを掴める話、なかなかにグッとくる話もあり油断した頃にコレ。

おそらくなんですが、語り手は言語ではなく舞踏でコミュニケーションをとる文化の方なんですよね?

あってる?

あとは全く不明。

 



ごめん、正直アトランティスでは「コレは…訳者の問題?」と思ってたんですが、

まったくの濡れ衣でしたね。

文章が硬いとか、ニュアンスが伝わりづらいとか、

そんな問題じゃねえわ!!!



『マルファ郡』なんか、ちょっと涙ぐんじゃうほど良かったんですけど…

初級ドリルとかあったら取り組んでから再チャレンジしますけど…

手掛かりなさ過ぎて、ご縁はこれっきりになりそうだな~~~…



文豪怪談傑作選。東雅夫編。





言わずと知れた『赤い蝋燭と人魚』のお方。

ほんのり怖くてきれいな童話だね~とは思ってましたが、こんなにホラーを書いていたとは。

怖いというより美しい、ザ・怪奇幻想って雰囲気が味わえます。





『過ぎた春の記憶』


あくまでも平易な文章で、長閑にひたひたと近づいてくる不穏な空気…

死神(らしき存在)が、悪意も害意もなく、冷酷ですらないが圧倒的に避けられない。

他の話でも思ったんですが、時代的に乳幼児死亡率が高かったのか、

特に因果も祟りもなく、子どもが死ぬよね…


淡々と夢のように流れていく物語を引き締める、ラストの一文の非情さ。

ものすごい昔の鬼太郎で、「死神から子どもを取り返したらみんな骨になりました」という

絶望的なアニメがあったと思うんですが、それに近い雰囲気でした。

とても好み。


あとやっぱ東さんいい仕事するな~。

トップにこれを持ってくるのって上手いわ。





『赤い蝋燭と人魚』


超有名。

「金目当ての夫婦が人魚を人買いに売ったため、村が滅ぶ」というストーリーは覚えてましたが、

改めて読み直すと、思っていた以上にホラーでした。

びしょ濡れの女、暴風雨、誰もいないお宮にともる赤い蝋燭…見ただけで死ぬ!!!

と、最終章の怒涛の怖がらせぶりがすごい。

幼い頃読んだら忘れられんわなあ…


しかし長じて読むとまた別の感想も。


登場時の老夫婦、めちゃ善人。

つつましく信心深く、感謝の心に満ち溢れた働き者ではないですか。

人魚を拾わなければ、生涯清い心で過ごせたのかもなあ…


となると、我が子を里子に出そうってのに、

どこで聴いたのか、自分に都合のいい甘い言葉ばっか信じてリサーチ能力のない、

母人魚がすべての元凶では?!


とは言え、優しい文章が綴るもの寂しい絶望感は、読み直してもさすがの名作でした。





『森の暗き夜』


海外モノっぽい。

障子とかあるので日本が舞台なんだろうと思うんですが、脳内ではなぜか異国で上演されます。


一夜の過ち、貧しく孤独な暮らし、ネグレクト…という厭世的なストーリーですが、

神話のように端正な印象。

ジャンルが童話でないため、文章の平易さを捨てて幻想感を倍増し。

自然描写のくどいほどの豪勢さが、

辛気臭く説教臭くなりそうな物語を怪奇幻想譚に昇格させてます。


未明さん引き出し広いね?!





あと、何の話だったっけな~アレ…

と思っていた、金色の輪を回す死神少年に思いがけず再会。

未明さんでしたか。

思いがけなかったんでなんか得した気分です。





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筍。
メインの目的はこれです。
温そばの丼も可愛いので、毎回悩むわ…

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