残念ながら猿飛は紅葉ピークをすぎたとのこと。
でも奇岩が楽しめて好きです。
宇宙生命SF傑作選。中村融編。
中編が多くて6作のため、ベストを1個。
『キリエ』 ポール・アンダースン
音もない宇宙空間に、青い地球を背景にそびえたつ修道院…
落伍者・追放者たちへの献身と死者への祈り…
出オチ。
…っていったら失礼極まりないんですが、とにかく冒頭が素晴らしい。
視覚的にも聴覚的にも(無音→内部で響く鐘の音)、かっこいい!!!
もうこの後、相当ダメなことしない限り傑作だろ!って気合が満ち満ちてます。
もちろんその後も素晴らしく、冒頭の期待感を裏切りません。
ブラックホールという単語すらなかった時代にこの作品を!
ってのが凄いことなのかどうか分からんのよ。時間膨張とかもピンと来ない。
ごめん素人で…。
という状況でもストーリーが美しくて十分楽しめます。
何しろテーマが【完全プラトニックの純愛かつ悲劇しかも永遠に】だもん。
通常、色恋沙汰持ってこられてもな~~~(腐界隈除く)というセンスなんですが、
100%プラトニックで悲劇だとわりと好むな!という傾向に今更ながら気づきました。
しかも純愛部分が、「近いところで説明すると恋愛感情になるが、実際はやや違う」という微妙ポイント。
この作品では相手が意識体つーか星雲?みたいなもんだし。
いかんな、もっと人の幸福も喜べる性根じゃないと…
修道院の設定が秀逸すぎて、冒頭だけなのがもったいない。
日常とか書いて中・長編にしてくれても全然OKですよ~。
つーかエロイーズが発狂を免れて、修道院に暮らす過程も欲しかった!
と、まだまだまだまだ読んでいたくなるような作品でした。
その他雑感
・ロマンチック師匠(ヤング)、アンハッピーエンドも書くんだ?!
・センセーションを巻き起こすだけあって、絶対的な邪悪さがかっこいいケアル…
長編版も読みたいな~と心そそられるんですけど、
『宇宙船ビーグル号の冒険』てタイトルセンスひどくないですか。