週末に、先にきたるお盆休みの「快適、伊豆七島めぐりクルーズ」がために
以前より企んでいた快適化作戦を実行いたしました。
そのために今回の安良里行きは、
(正式名所は「アラリシップビルダーズ」だそうですが)
二人の子供の世話を嫁さんに引き受けていただき、
単独で乗り込みです!
これなら時間を気にせず整備に没頭可能です。
逆に成果を上げて帰らなければ、
玄関前で野宿の刑も確実です。
金曜日、そそくさと職場を後にし、
深夜現地入り、仮眠を取ってまだ空けきらぬ
早朝から作業開始です。
作業現場到着記念で最近の相棒となった
ユーロピオ3と並べてみました。

さて、今回の作戦はこんな感じ。。。
以前、苦労してヨットに取り付けたこの家庭用エアコンのおかげ?
プラズマクラスター(僕には理屈がわかりませんが。。。)
がなにげに効いてか、船内はいつも爽やかです。

この子を駆動させる方法は100Vのみです。
現状では「陸電」か、ポータブル発電機で駆動させていますが、
陸電はマリーナのみですし、ポータブル発電機は
その騒音から、漁港などで使うわけにもいかず、
もっぱら海上使用となるのですが、入り江などで
使うとやっぱり「うるさく」て自分でもイヤになります。
せっかく静かなヨットの世界にはつりあいません。
そこで、普段から「発電機防音ボックス」の製作に
勤しんではおりましたが、
僕の所有する「YAMAHAのEF1600i」は、ホンダと違い、
強制冷却気の流れにトリックがあり、世の多くの方が
自主製作しているホンダ用の消音BOXのアイデアは
流用できません。片手間で製作していたことから、
これに気が付くまでえらく時間がかかり、
あやうくコイルを焼いてしまうところでしたが、、、
まあ、この辺はまた次回のブログに書こうと思います。
というわけで、静かなインバーターを利用して
船のバッテリーでエアコンを駆動させようという
浅はかな考えです。
でも、インバーターで大量に
使用した電力を補うため、強力に充電しなければ
いけないので、結局、船のエンジンをかけなければ
いけないのですが、それでも発電機よりは
まわりに溶け込める気がします。
つーことでまずはインバーターの選定。
キャンピングカーやりつつ、船もやるのに
いままで10年。欲しくても高出力のインバーターを
買わなかった理由は単に「高いから」ですが、
安くなるのをじーっと待った10年。
その甲斐がありました。
「インバーターは壊れる物」と僕が勝手に決め付けているので、
保障や修理を考えて国内メーカーで最安値を探しました。
純粋なサイン波(正弦波)のインバーターは
まだやっぱり高く、やっと見つけた3万台の安い物は
100%中華製の並行輸入系。
国産でも(というか国内のメーカーの海外生産)
安い短形波や、擬似サイン波では、コンピューター制御の
エアコンは動かないと思いずーと悩んで
購入したインバーターはこれ!
http://www.bal-ohashi.com/inverter/0488.html
今回は「調整正弦波」という新手のジャンル。
価格はなんと18000円!!
BALの製品は好きなので
ある程度の信頼は置いていますが。。。大丈夫か?
これでいけるかどうかは解りませんが、
ユーザーレビューで「大型の電子レンジが動いた」という
記事を発見したので、エイヤで買いました。
動かなければキャンピングカーで使えばいいだけです。
と言う事で作業開始!
まずオルタネータの交換
オリジナルの3GMのオルタは35Aです。
(外してわかったのですが、僕のヤンマー3GM-30は
間接冷却の海外仕様であったため、55Aのオルタネータが付いていました。知らんかった)
仮に国内オリジナルで考えると、
35Ax12V=420W発電します。
エアコンの諸元表を見ると、最大で550W消費するとのことなので、
すでに130W足りません。これに、通常使用する
オートパイロットや、GPSなどの消費電力を考えると
確実にマイナスです。
(オルタはあくまで最大回転で35A発電ですので低回転では論外であります。)
そこで、今回はヤンマーの最新エンジン「3YM30」のオルタを移植します。
こいつは80A発電しますし、ハウジングも3GMのそのままで使用可!
ベルトまで同じ物でOKです。
つーことで、
さっそくヤンマーに見積もると。。。
8万円との御回答。
やめました。
そこでネットで海外のオルタ屋を探すと、、、、
なーんと105ドル。
http://www.motorcityreman.com/yaoe111112.html
しかも海外送料40%OFFキャンペーン中!
結局送料込み、144ドルで1週間で入手完了。
しかも90A!!
すごい世の中になってしまいました。
これでは国内小売業が成り立ちませんね。
世界競争力をつけなければいけません。
(僕の本業は小売業です)
到着した商品はやはり中華製のOEMでしたが、
PCでこの個体を実測した性能評価表が付いていましたので、
見る限り、出力は出ているようです。
耐久性に課題は残りますが、
まあ、岸沿いクルーズ専科なので
御愛嬌です。
(遠洋に出るような方は純正を買いましょう)
ではさっそく付け替え。
まず、念のためオリジナル配線の写真を撮っておきます。
パチリ

この通りに再度配線すればOK
簡単です。

10分で取り付け完了。
55Aの純正も予備として油紙につつんでしまっておきます。
せっかくバラシタついでに
ベルトの交換と、海水取り入れのインペラ交換
オイル交換、エレメント交換、
そして、今後起こりうる大電流対策でマイナスアースの強化をします。
1 オルタとバッテリーのマイナスをアーシング用のケーブルで接続
2 エンジン本体(スタータの脇とバッテリーのマイナスを上記製品でもう一本接続
部品の都合上、青と赤の2本ですが、両方マイナスです。
何年があとで、変な間違いをしないように、赤のケーブルには
「赤いけど、ボディーマイナスです」とタグを付けておきます。
しかし、このアーシング、スタータモーターにはテキメンの効果を発揮!
セルが軽く回ります!
いままでなんだったんだ。。。。汗
船は現在、陸に上がっているので、
水洗キットをくっつけていよいよエンジン始動!!
ぶるるん!
電気はどうかな?
と、アンメーターを見やると、、
あれ?
アンメーターが、チャージ側に動かない。。。
ためしに、航海灯やら、デッキライト、GPS、オーパイなど、
とにかく電気を使う物をぜーんぶON!
あれ?
電流計の針がマイナスに振ってます。
つまり放電中。
???
確認のためテスターでオルタの出力を計ると。。。
12Vちょいちょい出ています。
ははーん
自分でつけた電流計の配線は、
バッテリーセレクタースイッチより先。
直接バッテリーに充電しているオルタの
電流は測れないのか?
そんなだっけか?
それでは意味が無いぞ。。。
以前は動いていた気がするけど、
それは陸電からの充電だっけかな?
ひょっとしてアーシングでなにかが短絡???
とはいえ、
配電盤の配線をたどってもよく理解できなくなったので、
とりあえずエンジンを切って
陸電からの充電器もOFFにして、
しばらく直流電気を使い、バッテリーを消費させ、
それからエンジンをかけると、バッテリーの
電圧が上がるので「充電している」ってこと自体は
確認できました。
さて、充電が確認されたってことで、いよいよ
インバーターを配線します。
とっても簡単な「バッ直の並列配線」2個のバッテリーと
接続します。
船のエンジンをかけ、
インバーターのスイッチON!
ピッ!っとお返事の後、
電圧14.1Vと、使用電力0Wの表示が交互に出ます。
まずは小さく成功。
エアコンのコンセントを実験的に繋ぎます。
エアコンのリモコンをONにすると、、、、
動いた!!
これも成功!(調整波でも作動してくれた!)
(あ、このへんは自己責任の範疇になります)
最近のエアコンはとっても省電力に賢いので、
起電流もほとんど無く、
じわじわーっと消費電力がゆっくり上がります。
インバーターにもやさしいー!
とりあえず最大消費電力まで上がるのを待ちます。

きたー! 590W!!
この時点でバッテリーからインバータへは
50Aほど流れている計算になりますか?(本当か?)
いっぽう、この時のエンジン回転数は。。。
アイドリング時

バッテリー電圧は12.3Vまでドロップします。
このまま小康状態にはなりそうも無いし、
怖いのでスロットルを上げます。
2000回転!

よし、13Vまで回復。
このまましばらく様子見。。。
ちなみにこのインバーター、なぜか60hz仕様しか みつからず、
僕の住む関東ではおなじみの50hzと比べて
エアコンも強力にまわっているイメージです。
作業中に試し使用してみた掃除機は
確実に60hzの恩恵を受け、モーター高回転!
吸い込みも強力でした。騒音もすごい!
関西の掃除機と関東では同じ機種でもこんなことになるのか、
と改めて違いにびっくり。
つーことで、15分程度では電圧変化なし。
13Vで安定。
しかし、水洗キットが付いているとはいえ、
陸上でそんなにエンジンをかけている訳にもいかず、
実験終了!
各部のベルトや配線を再確認して
勝手に大成功!と祝杯です。
ついでにデジタル電圧計も電流計のとなりに増設。
これでバッテリー管理はより精度が増しました。
ただし、バッテリーセレクターを1にしても2にしても、
1+2にしても電圧変化無し。。。。
あれ?これは2個のバッテリーがつながりっぱなし?
やっぱりアーシング?
それとも、あのインバーターは2つのバッテリーを
内部で並列にしちゃうのかな?
船の場合はバッテリーは別個じゃないと
都合が悪い。
まあ、
そのうち考えよう。。。
と言う事で、
インバータ本体の取り付け
悩んだ挙句、この位置にインバーターをネジ止め。
このモデルは一般的なボディーから排熱が少なく
取り付け向きも指定が無かったのでこの様に壁付け。

本当は見えないところに据付して、付属の延長スイッチで
遠隔操作し出力される100Vも、船内のオリジナルの配線に
セレクタースイッチ(Blue seaの高額なセレクターも買ったのに)
で切り替えで割り込ませたかったのですが、
そのシステムはより使用頻度の高いキャンピングカーに利用し、
ヨットはシステムをわかりやすく別体としてヨシとしました。
使用時は延長コードで電子レンジまで。。。
まあ、そこまで造りこむと故障時に
トラブルシュートしにくいのでこれのほうが
インバーターなどの加熱具合など確認しやすいので
しばらくはこれで!
ということで途中の文章が長すぎましたが、
めでたしめでたし
エンジンだけでエアコン駆動作戦は大成功です!
この週末はほかに、船内の床、
いままでなんちゃってフローリングでしたが、
一新、カーペットをひいてみました。
結果はとってもリラックス。
さらに、ダイニングテーブルの下にマットを引き、
床面のかさ上げ。
これは短足一家の我が家には、アメリカ人の
ソファー座面高さが合わないのです。
キャンピングカーにも
同様の施策を講じた際に非常に有効だったのを
確認してのヨットへの再施工です。
足が床について食べる飲むは落ち着きます。
参考はファミレスのイスの高さです。

あと、カーペットが濡れては台無しなので、
チェーンプレートから雨漏りの補修をして、
トイレの漏水をやっとこ修理してきれいになりました。
充実のひとり整備の週末を過ごして
あらためて自分は 盆栽派ヨットマンだなあーと
感じてしまいました。
では、いつになるかわからない
次のブログ更新は、発電機消音ボックスの完成か?
お盆休みの記録か?
じぶんにもわかりません。
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