アメリカでは近年、固定資産税と住宅保険料の急上昇により、住宅購入のハードルが一段と高くなっています。
不動産データ分析会社 Cotality によると、過去6年間で固定資産税は27%上昇
さらに、住宅保険料は現在、**月々の住宅コスト全体の約9%**を占めるまでに拡大しています。

この傾向は今後も続く見通しで、2026年・2027年も保険料はそれぞれ約8%ずつ上昇すると予測されています。

特に影響が大きいのが、自然災害リスクの高い地域です。
洪水・ハリケーン・山火事・地震などのリスクを複合的に抱える都市では、
「家を買えても、維持できない」という声が増えています。

🔥「非常に高リスク」とされる主要都市(保険・税負担が重いエリア)

Cotality が「非常に高リスク(Perils Risk Score 70超)」と評価した都市の中でも、
特に影響が大きいのが以下のエリアです。

  1. マイアミ・フォートローダーデール・ウェストパームビーチ(フロリダ州)
     → 住宅保険料は全米トップ水準。年間2万ドル超のケースも。

  2. サンフランシスコ・オークランド・ヘイワード(カリフォルニア州)
     → 地震と山火事リスクを併せ持つエリア。保険加入自体が困難なケースも。

  3. ヒューストン・ザ・ウッドランズ・シュガーランド(テキサス州)
     → 洪水リスクが高く、保険料負担が急増。

  4. ロサンゼルス・ロングビーチ・アナハイム(カリフォルニア州)
     → 全米最大規模の山火事リスク。2025年の大規模火災が記憶に新しい。

  5. リバーサイド・サンバーナディーノ・オンタリオ(カリフォルニア州)
     → ロサンゼルス郊外でも火災リスクが高く、保険の自己負担が問題に。

  6. ニューオーリンズ・メタリー(ルイジアナ州)
     → ハリケーンと洪水の二重リスク。保険料は全米でも上位。

  7. ダラス・フォートワース・アーリントン(テキサス州)
     → 竜巻・暴風リスクが高く、保険料上昇が続く。

  8. サンノゼ・サニーベール・サンタクララ(カリフォルニア州)
     → 山火事リスクに加え、住宅価格も全米最高水準。

  9. バトンルージュ(ルイジアナ州)
     → 住宅価値に対する保険料比率が非常に高い都市。

  10. タンパ・セントピーターズバーグ・クリアウォーター(フロリダ州)
     → 洪水・ハリケーンリスクが高く、近年売却を選ぶ住民も増加。

💬専門家の見解

専門家は「住宅価格だけでなく、保険料・税金まで含めた“総コスト”で考える時代
と指摘しています。

実際、これらの都市では
✔ 住み続けるための保険料負担
✔ 災害後の修復コスト
✔ 保険未加入リスク

が住宅購入判断に大きく影響しています。

それでもなお、温暖な気候・仕事・ライフスタイルの魅力から、人々が高リスク地域へ移住し続けているのがアメリカの現実です。