最近私は運転技術の向上を目指し「リアブレーキの活用」に重点を置いています.
主に極低速での速度調整として,アクセル・クラッチ操作の他,リアブレーキで速度を調整することを意識してやっています.
要はアクセル・半クラッチはそのままで,ブレーキで推進力の低下を抑える方法です.むしろアクセルは開けます.
はじめは「ブレーキ踏んだら速度落ちてコケるじゃん」って思っていたのですが,使ってみるとあら不思議,車体が安定するんです.いまさらなんですが,具体的に教えてもらったことがなかったので使い方が分からなかったのですが,実際にやってみると少しではありますが体感できました.コケない程度に練習していきたいと思います.
本題に入ります.
先の通りリアブレーキを繊細に踏まないといけないのですが,カクカクしてスムースに動きません.そこでシリンダーをオーバーホールすることにしました.
また,リアブレーキの鳴きがとっても大きいです.鳴き止めの部リースを塗りましたが変わりません.これもシリンダーの影響かと思いました.
ジール再生計画を見返すと,リアシリンダーだけオーバーホールをしていませんでした.何故しなかったのか,このブログを書いていている自分でも疑問に思います.
当時のピストンの状況を見ればシリンダー側の状態も容易に想像がつきます.
はい,オープン!
ブーツ内はフルード液が粉状です.
ワッシャは見事にサビています.Eリングを外しても固着していて抜けませんでした.ベルハンマーで固着を取ってからようやく抜くことができました.
サブタンクからの流入口も汚れが沈殿しています.
分解した状態がこちら.
点数は少ないです.一つずつ丁寧に清掃していきます.
鉄サビは錆止めクリーナに一晩漬けようと思いましたが,1日で終わらせたかったので,ブラシで落としました.
プライマリー・セカンダリーカップ(シリンダーに付けるパッキン)は本来ならば交換しなければいけませんが,ブレーキの効き自体は良かったのと,亀裂や破損はなかったのでそのまま使いました.銅ワッシャも同様にそのまま使いました.
ちなみに,シリンダーはブレンボの銘が刻んでありますが,ブレンボ製ではないらしいです(ライセンス生産?).そのためか「ヤマンボ」と言われていたそうです.
新品は黒の塗装がされていたようですが,ほとんどはがれていました.残りもブラシで落としましたがすべて落としきれませんでした.フロントも含め塗装も考えましたが,めんどくさいのでやめました.でもフロントは目立つのでどうにかしたいです.
組み上げてフルードを入れます.
前のものは茶色でしたが,今回は透明です.2年半,9,000キロ交換していませんでした.だいぶ汚れていました.
フロントもフルードを交換しました.
フロントも同様に汚れていました.
ステップに足を乗せたときのつま先の位置が高くて,長時間乗ると攣(つ)りそうだったので,高さ調整をしました.合わせてブレーキランプの点灯タイミングも調整しました.
ブレーキランプスイッチはフレームの内側,下の写真で黒い丸あたりにあるので,とってもやりにくいです.寝っ転がって調整しました.
ブレーキテストは問題ありませんでした.漏れもありません.
肝心の踏みごたえ,タッチ感ですが,とってもスムースです.
気になっていた鳴きもないようです.
これが当たり前なのですが,いままであんな状態で走らせていたことを思うとぞっとします.古い車両なのでメンテナンスは大事ですね.
最後に片づけをしていて気づいたのですが,ブリーダにキャップが付いていません.次回のフルード交換時にボルトごと交換しようと思います.まずはキャップをしておこうと思います.