ジール再生計画第2部.今回は燃料タンク内のコーティングです.
タンク内のサビ,というか古いコーティングが完全に取れたと思います.もうこれ以上サビには悩まされたくないので,タンク内をコーティングすることにしました.
今回コーティングに使用したものはこちら.キタコで販売していますが,舶来モノのようです.パーツショップをはしごして探したのですが売ってなく,成増製の6,000円のものしか売ってませんでした.
コーティング前のタンク内の様子です.サビ取の作業から1週間以上経過していますが,サビひとつ浮いていません.
前評判の通り,フタが開きません.
マイナスドライバーで一周させても,缶が柔らかいので容器が変形するだけです.どんだけプレスしてフタをしているんですか?
タンク底,上部のネジ穴,ドレンに溶剤が入り込まないよう下処理をします.タンク底はボルト,上は割り箸を差し込みます.
溶剤をよーくかき混ぜ,タンク内に流し込みます.
溶剤がタンク内全体に行き渡るよう,前後左右,上下にタンクの向きを変えます.この溶剤はは粘度が高いので,ゆっくり行いました.余分な溶剤は外に出します.
行き渡らせた直後の様子がこちら.まだ余分な溶剤が残ってますが,粘度が高いので,そのうち落ちるでしょう.
タンク上部もコーティングしました.
取扱説明書によると,乾燥するまでに72~96時間(3~4日)かかるそうです.ほこりが入り込まないよう,養生して乾燥するのを待ちます.
乾燥後の様子がこちら.余分な溶剤が外に流れず,中で固まってしまいました.
側面は新品同様でとってもきれいに仕上がっています.
上部は写真右側部分に溶剤が浮きあがってしまっている部分があります.
これは,塗料が溶剤と反応して剥離し,浮きあがってしまったものと思われます.はがして再度塗り直すのがいちばんですが,溶剤は捨ててしまったので,塗り直しができません.針で穴を開けて内部の空気を抜いても,固まっているので凹みません.また,穴を開けると底から水分が入り込んでサビが発生してしまいます.
内部にサビはないので,このままとしました.
穴をふさいだ割り箸を取ろうとすると,5か所のうち,4箇所が根元で折れてしまいました.
ドリル,タップで穴,溝に入り込んでいるものを取り除きました.
いま思うと,底のように捨てボルトをねじ込んでおけば良かったと後悔しています.
燃料コック,フィルタ,キャップを取付け,タンクを車体に組み込み,ガソリンを入れます.
ガソリンをリザーブ時,満タン時の様子ですいい感じです.
もう,これで,サビには悩まされることはないと思います.長い道のりでした.原因と対策を誤ると私のように何度も同じ作業を繰り返すことになります.対象物そのものの症状を的確に把握するためには,知識が必要です.また,特有の症状は経験がものをいいます.
幸い,ネット社会の現在は,得たい知識,経験をインターネットで得ることができます.
話はそれますが,30年ほど前にラジオの団体が「いまを伝える時代のシャワー」というキャッチコピーを掲げてました.お湯を情報に見立て,情報がシャワーのように視聴者に提供するといったところでしょうか.
しかし,シャワーのお湯は体にはお湯はほんの少ししか付いていません.体をつたって下水口に流れ落ちます.
有用無用,有害無害の情報がネット上に存在するので,閲覧者はその情報の信憑性を見きわめなければなりません.
閑話休題(ちょっと使ってみたかった),私はネット上の情報を見きわめれませんでした.やはり知識が必要だと思い知らせれました.もっと精進したいと思います.
燃料タンクも直ったところで,エンジンを始動します.
つづく