ジール再生計画第2部.今回はステアリングです.
タイヤを交換しても改善されなかったステアリングの問題.会社の整備士(タイヤ交換を手伝ってくれた人ではない)いわく,ベアリング部分を締めすぎているのではないかとの事.分解することにしました.
今回もスタンドの出番かと思いましたが,写真のステアリングブラケット(金色の部分)自体を外さなければならないので使えません.
ジャッキで下から持ち上げようとしましたが,支える部分が見当たらなかったので,ウインチで吊り上げました.
トップブリッジ,メーター類を外し,ステアリングブラケットのナットを外します.
ベアリングの内部状態がこちら.グリスが少なくなってます.
グリスを拭うと,ボールレースにキズが玉の数だけありました.締めすぎのようです.ガイドが溝にハマるような症状は,ボールがこのキズにハマった時に起きていたようです.
下側も同様でした.
このくらいならば交換せずとも大丈夫とのアドバイスを頂いたので,グリスをたっぷり塗って組み直しました.
おそるおそるハンドルを右に左に切ってみると,引っかかりはなくなりました.スムースに動くようになりました.
サービスマニュアルを見ると,ステアリングブラケットの締付けトルクは,3kgmで締め,一度完全に緩めてから0.3kgmに締め直すという,2段階の締め付けを行うことになっています.
確認はしていませんが,おそらく事故ってフロント部分を一度分解しているのではないかと思われます.
キースイッチの交換,フロントフォークのシールのこじ開けあと,クランクケースにキズがあるのにマフラーは無傷etc...
高速走行時のふらつきが起きないことを祈ります.
次回はカウルとミラー修復です.