ジール再生計画第2部.今回はフロントマスタシリンダです.
作業過程の早い段階でシリンダ,ディスクパッドはオーバーホールしたのですが,フロントのリザーバタンクの点検窓からオイルが漏れていました.塗装が溶けてハゲているので,長年漏れ続けていたようです.
マスタシリンダ交換かぁ,また出費がかさむなぁ.
交換するならブレーキ,クラッチレバーを私の好みのパワーレバー(クランク形状のもの)にできるなと思いました.たとえば,XJRのシリンダに交換すれば,メジャー車なので社外品も豊富にあるので選択肢も広がります.
しかし,ジールのフロントマスタシリンダはマイナー車なので,社外品のブレーキレバーは現在ほぼありません.当時の同形式のものにTDR850やXJ400ディバージョンがありますが,年式が古いのでこれもなし.純正で買うしかありません.
調べていくと,ジールに対応するレバーを販売している店を見つけました.しかも,好みのレバー形状でした.ちなみに,クラッチレバーは検索するとたくさん出てきます.
お財布と相談した結果,シリンダ自体は問題がなかったので,またまた諸先輩のお知恵を拝借して,点検窓のみを交換することにした.ホンダで窓のみが販売されていました.
窓は劣化していて,ドライバの先で叩いたら簡単に割れました.ボロボロでした.固形化したオイルが固着してました.
ブレーキフルード(オイル)は塗装も溶かすほど取扱いに注意しなければならないものなので,点検窓の樹脂など劣化するのは当然でしょうね.
ボロボロになった点検窓とパッキンを取り除き,汚れを取り除きます.
取り付け後がこちら.オイル残量がよーくわかります.
写真ではわかりずらいのですが,点検窓にガイドのボッチがあり,リザーバタンク側の右にあるボッチと水平に反対側の左に取り付けなければならないのですが,間違えてタンク右のボッチと同じ位置に取り付けてしまいました.
性能上問題はないし,点検はできるので,そのままとしました.実際ボッチはよーく目を凝らさないと見えませんので,この問題はなかったことにします.ブログに書かなくてもいいかとも思いましたが,ありのままを書きました.
また,写真をご覧のとおり,オイルが漏れた周り,したたり落ちた箇所の塗装がハゲています.正面から良く見えるし,みっともないので塗装した方がいいのでしょうが,とりあえず走れるようになってから考えることにしました.
2,3日経過して漏れていないか様子を見てみると,以前と同じように漏れていました.奥まで押し込まれていないことが原因でした.
マイナスドライバのような先端が鋭利なものを使うと点検窓が割れてしまう恐れがあるので,先端が平らで広いものをあてて叩いて押し込みました.ラチェットレンチのエクステンションバー(延長棒)がちょうど点検窓の直径と同じでした.
さらに2,3日経過して様子を見てみると,漏れは確認されませんでした.
ブレーキは最も重要な部品のひとつです.整備を怠ったら命にかかわります.清掃した,交換しただけで「もう大丈夫」ではありません.整備がいかに大事かということを教えられました.
次回はカウルとミラーです.