きょうはクリスマスイブ、広電のクリスマス電車の最終運行日です。

 

と言っても今日運行されるのは昼だけで、日中は雨の予報なので出かけるつもりはなく、結局今冬は一度だけの出会いで終わりそうです。

 

そのたった一度の出会いはこの19日でした。

 

とてもアバウトな運行予定が発表されているので、夕方18時10分発の西広島駅行が確実な日に、間違いなく撮影できるよう時間を調整して臨みました。

 

行く前には地図とにらめっこして何処で撮るか想像して楽しんだ後は、実際に出向いて下見を行うのですが、たいていの場合所謂机上の空論という訳で、渋滞したクルマが電車を遮る場所がほとんどです。

 

大きな交差点の右折であれば、同じように右折するクルマは電車のむこう側を走るので邪魔されないだろうと踏み撮った写真がこちら…。

 

紙屋町交差点を右折して宇品方面に向かう651号車(被爆電車)。

 

予想どおり走る自動車に邪魔されることなく電車を写すことが出来ましたが、予想に反していたのは植え込みが広いことでここでは道路端まで寄ることが出来ません。

 

そのせいで画角がとても狭くなり、単写だと3カットが精一杯なのです。

 

極端にSSを落とした流し撮りなら何とかなりそうですが、ここにいるとクリスマス電車の通過はほんの一瞬なので、電車を楽しむという意味ではちょっと物足りません。

 

背景のビル群は遥か昔からそこにあり、awakinが自転車でここら辺を走り回っていた中坊の頃からの見慣れたちょっぴり懐かしい風景でもあります。その風景を旧式電車が走る背景に入れることができたことに満足し、次の候補地に足を運ぶことにしました。

例年寒くなると隣県の斐伊川河口へ一度か二度鳥探しに足を運ぶawakinですが、今季はクルマが新しくなって運転するのが楽しくて、年が明けないうちにもう三度も訪ねています。

 

何しろ前に乗っていた車は10年で約22万㎞走らせたせいかトルコンが壊れてしまい、新車が来るまでの半年間はダマシダマシの冷や冷やドライブが続き、高速道路もノロノロ走らなければならなくてストレスが溜まっていたのです。

 

おかげで踏んだらすぐグイーッと前に出ていく新しい車はついアクセルを踏みすぎてしまい、ハイブリッドなのにレシプロ車の時と殆ど変わらない燃費なのでちょっぴり反省しているところです。

 

きょうは三度目の斐伊川行で見かけた鳥さん達を載せてみたいと思います。

 

ホシムクドリ

電線にいっぱい停まっているのに気がつきましたが、電線止まりのままでは面白くないのでクルマから降り、近くの柿の木とセンダンの木に飛び移るのを待ってみました。

 

ヘラサギ

葦原にいた3羽が移動してきて頭上を旋回してくれました。どの個体も広島近郊でよく見かける羽先が黒い幼鳥ではなく、何となく黄色っぽい成鳥ばかりでありました。

 

コクガン

前回(2回目)に見逃していたコクガンが田んぼで採餌していました。草丈が高くて難儀しましたが見てコクガンとわかるでしょうか。

 

カマキリを貪食するチョウゲンボウ

この子は足元から飛び出すとすぐ近くの電線に停まりました。電線止まりは本意ではないのですが獲物を掴んでいるのが見えたので採食シーンが見れると踏み、ひと口食べるまでじっとしていました。すると腹が減っていたのか完食してから飛び立つところまできっちり観察させてくれました。

 

今回はチュウヒが明るいうちからよく飛んでくれました。

写真は上がトビで下がチュウヒ、飛び回っているうちに2羽のトビが護っているテリトリーに入り込んだようで、トビが盛んに攻撃しチュウヒは防戦一方でありました。

 

夕刻の宍道湖

夕陽に向かって飛ぶコハクチョウやマガン、塒入りのハイイロチュウヒを待つ堤防の上から松江市街が遠望できます。見ると湖面に二筋の鳥の群れが見えました。もしかして数千のトモエガモ?、飛んでくれないかなと期待しましたが、日が暮れるまで飛ばず、後ろ髪を引かれながらの帰広となりました。

 

 

 

 

 

 

四十を過ぎたくらいから毎年やって来る誕生日を鬱陶しく感じるようになったのはawakinただ一人でしょうか。

 

いつのまにやら五十を過ぎ、六十の声を聞いてからもだいぶん経ちましたが、それでも誕生日は毎年やって来て年々一つずつ歳を重ねていくのです。

 

そんな余り嬉しくもない誕生日ですが、ひとつだけ良いことがあり、それは二人いる孫たちが老人の誕生日を祝ってくれることなのです。

 

こちらは小1の男孫がくれた誕生日プレゼント。

 

awakinが鳥好きなのを知っている彼は、自分で考えた「ウグイス」を折り紙でいっぱいいっぱい折ってくれました。

 

そしてこちらは小3の孫娘がくれた誕生日プレゼント。

 

これはカメラを手に野原で鳥を探しているじいじ(awakin)です。

 

じいじが見つけた飛んでいる鳥さんの裏にはゼムクリップがセロテープで貼られ、そのクリップは台紙裏にあるマグネットボタンできっちりと固定されています。そしてマグネットボタンを動かすと、その動きに合わせ鳥が動くようになっているのです。

 

awakinの好物のおはぎを作るのを手伝いに来た孫娘に訊いてみると、自分で考えて鳥探ししているじいじを想像して作ったそうで、こどもの独創性と表現力にはビックリさせられます。

 

今年の誕生日には長男がユーチューブプレミアムのアカウントをプレゼントしてくれて広告のないストレスレスな動画が楽しめるようになったこともあり、朝には面白くもない日だと半はぶての顔をしていたのが嘘のよう、夕には満面の笑みを浮かべて楽しい家族と一緒を実感する素晴らしい一日になりました。

年末、年始に読みたい本(永井荷風・断腸亭日乗Ⅰ~Ⅳ・岩波文庫)があり、19日(金)の夕方、市内のデパート内の本屋に購いに行きました。

 

わざわざ陽が暮れてから家を出たのには理由があり、18時10分に千田町車庫を出発して西広島駅まで(もしかすると往復かも?)運行される予定のクリスマス電車をひと目見ておきたいと思ったのです。

 

暗い中ストロボは焚けないので上手く写せるかわかりませんが、重たい一眼レフに普段はほとんど使わない標準ズームを嵌め、一応下見までして撮影に臨んでみました。

 

眼下を行くクリスマス電車(電飾付きのハノーバー電車)

 

ハノーバー電車が走っているのを見るのは2回目(2018年2月以来で7年ぶり)で、クリスマスの電飾がされた状態で会うのは初めてです。

 

あれっ!車両前部に電飾がない!と気づいたときはすでに遅く、これなら陸橋の下にいて横向きにスローシャッター(1/10秒くらい)で流し撮りしたほうがよかったなあ、と舌打ちしながら撮った写真であります。

 

ただこの後先は旧式車のオンパレードで、被爆電車(651号&652号)、神戸電車(582号)、京都電車(多数)のほか350形(1958年製)などがつぎつぎに姿を見せてくれ十分楽しめました。

 

クリスマス電車の夜間運行は21日と22日のあと2回予定されています。

 

良さげな場所がもう一か所あるので、リベンジしたいところです。

先日隣県島根の斐伊川河口へ行ってきました。

 

メインは広々とした農地を巡っての探鳥ですが、道中出雲蕎麦を食べたり、道の駅でシジミを買ったりと鳥オンリーではないのんびりドライブです。

 

探鳥は主に斐伊川右岸ですが、橋を渡った左岸には花をたくさん取り扱っている園芸店があって、園芸好きの家内殿が斐伊川を訪ねるときの楽しみにしているのです。

 

今回も農地をひと回りしたあと訪ねてまいりました。

 

築地松のむこうに大山(2025.12.18撮影)

 

家内殿が花を選んでいる間に周辺を散策していると、店内から遥かに大山が望めることに気がつきました。

 

周辺には出雲平野特有の築地松を擁した屋敷あり、目の前で畑にはブロッコリーが植えられていて殺風景な枯野ではありません。

 

これは絵になるかも?と、スマホで瞬撮してみました。

 

すると昨日(12/19)の中国新聞に築地松の記事が載り、奇しくもawakinが撮ったのと同じ屋敷の築地松(アングルは違います)が紙面を飾りました。

 

記事の受け売りですがこの築地松、民家の西と北側を囲うようにクロマツを植え冬の季節風などから家屋を守るための防風林で、出雲では高さを一定に刈りそろえた独特な景観が広い農地の中に点在しています。

 

ただ生活習慣の変化に伴って築地松は減り続けていて、2012年には1,413戸に10,262本植えられていたものが、12年後の2024年には1,196戸、9,657本(戸数:217戸減、本数:605本減)になっているようです。

 

確かに斐伊川右岸の探鳥地でも築地松が植えられたお宅が空き家となり、お庭も屋敷林も剪定されずに伸び放題になっているのが散見されることから、この地方独特の茅葺民家(映画『砂の器』に見られる「そり棟」の民家)が今ではほとんど見られなくなっているのと同様に、築地松も時が経つといずれは昔話に出てくるだけの風物になってしまうのかもしれません。