みなさん、こんにちは。
淡路島福祉会 広報室です。
当初の予測進路から大きく西側に進路を変え、近畿・四国圏に大きな影響を与えた台風もようやく過ぎ去りました。
台風一過。南あわじ市は高い気温と強い日差しに包まれています。
さて、今回の台風もそうですが、ここ数年では被害が想定される地域に対して、予め避難指示等が出されることが多くなりました。
その際は地域で指定されている「避難所」に移動するわけですが、それとは別に「福祉避難所」と呼ばれる所があります。
通常の避難所では生活が困難な方を受け入れるために自治体の主導で設置される避難所を差します。
特別養護老人ホーム等の福祉施設が指定されていることが多いようです。
淡路島福祉会が運営するいくつかの施設も南あわじ市から福祉避難所として指定されています。
福祉避難所の特徴として「原則、福祉避難所に直接避難はできない」という点が挙げられます。
基本的に、福祉避難所は一般の避難所が開設された後に二次的に設置される避難所である場合がほとんどです。
指定施設であっても、入所者等がいる施設の場合はそちらへの対応が優先されるため、災害直後に地域の方を直接受け入れすることが困難であるためです。
そんな中、福祉避難所を直接避難先として整備する動きがあるそうです。
福井県鯖江市は8月2日、災害時に高齢者や障害者らを受け入れる指定福祉避難所について、自宅からの直接避難を可能とすることを盛り込んだ協定を、市内21の福祉関係団体と締結した。作成を進めている個別避難計画の対象者を念頭に今後、受け入れ先の事前調整や体制整備を進める。
(中略)
協定では、各福祉団体が運営する事業所など17カ所を、要配慮者のための指定福祉避難所として公示することを規定。原則として高齢者等避難の発令、または震度5弱以上の地震で市が指定避難所を設置したタイミングで、市が開設を要請する。会議室などの空きスペースを活用するなどして、計88人分の受け入れ枠を確保した。
災害時に配慮が必要な方にとって、一般の避難所→福祉避難所と経由することのメリットはほぼ無いので、こういった直接避難の体制が整っていくことは大変素晴らしいと思います。
既に「万が一」では無くなってきている大規模災害について、私たちもしっかりと備えていく必要があります。