SNSのエコーチェンバー | あわじのメモノート

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日々のつれづれをぼちぼちと

2017年5月23日朝日新聞より。

SNS(ここではTwitterやFacebook)において、意見・価値観の近い人で作った空間、「共鳴室(エコーチェンバー)」。

居心地の良さはあると思います。褒めあい、イイネを押し合い、まあ承認欲求も満たされて良く思えるのでしょう。
ただ、この「共鳴室」。諸刃の剣では済まない危険性を感じています。
耳の痛い意見や不都合な真実の排斥。これを容易にするからです。

悪質(どこで線引きするかで難しい面が一部ありますが)な「粘着行為」ならば、対して行うブロックや通報も良い機能でしょう。でもこれが的を外すと、先述の「耳の痛い意見の排斥」につながります。そうした事例も多々見ています。

筋の通ったまっとうな指摘だと外野の目には映っても、「否定された!人格攻撃だ!」「悪口だよ!」……そう、思い込んだらブロックの道を行く危険性。これではまっとうな意見交換などのぞむべくもありません。まあネット上で議論することの下手さという別の問題にもなるので、その点については今回割愛しますが……。

私の場合は幸いにも、「異論なフォロワーさん」が多くいらっしゃり、時に意見をかませあうこともあります。そのくらいなら、健全だと思うのです。

繰り返しになりますが、ひいき目に見ても擁護できない罵詈雑言までブロックするなと言っているのではありません。明らかな脅迫や人格否定は防御策・一定のしかりつけで臨むほうが良いと思うのです。
今回言いたいのは、意見の合う仲間意識の肥大化に気を付けよう!という一点です。多様性まで潰すな!ということです。

真に中立であることは難しいもの。意見が多少偏り気味だろうと(相手を攻撃さえしなければ)、一定の距離を置きながらでも認め合えることの大切さが一番であると思います。

つらつらと書きました。またこの問題については繰り返し書くかもしれません。この記事にも「良くないね」ボタン欲しいなあ……。