立山~上高地縦走⑧4日目:薬師から黒部五郎への続きです
北ノ俣岳からは強風と雨でしたがこの数日の悪天候の山行のおかげで
それがデフォルト状態になってたうちら
前日の山行の事を思えば随分楽でした
ただ赤木岳に行く箇所は足場が岩岩な箇所もあり要注意でした
赤木岳でおじさんと会う事ができ、
ようちゃん・ハリー・おじさん・私でパーティーを組んで再出発!
黒部がだいぶ近づいてきました
今まで歩いてきたところを振り返る
薬師峠キャンプ場がずっと見えていてどれぐらい歩いたかよくわかって
モチベーションの上がる稜線だった
お花畑の素晴らしかった北ノ俣岳
もうあんなに遠くにみえる
赤木岳
『一歩一歩歩いていけば歩みは遅くとも必ず進むことができるんだよ』
山はいつもそう教えてくれる
そして目の前に広がる大きな壁
歩いていくうちに壁は必ずまた現れるし
だけどその壁も今までと同じ
一歩一歩行けばいいんだよと
その大きな壁は「さぁおいでよ」と迎えてくれている
私は山は挑戦するものではないと思う
だから踏破だとか攻略だとかそういう類の単語は違うと思う
山には「どうぞよろしくお願いします」と敬意を払って向き合いたい
「今から行きます!!!」
4人で黒部へ出発だ!!!
9:45 黒部五郎の肩(2770m)
はーーーーーーーーーーーっ!!!!!
きつかったー!!!!!!!!!!!!
何しろコルから黒部への激登り
見た目からして急登だったけど
本当に急登だった
しかも強風雨の中(@Д@;
ハリーとようちゃんより遅れて私は後ろを歩いた
おじさんに「先行ってください!!」と言ってもおじさんは「いいよいいよ、そのペースでいこう」と見守ってくれていた
おじさん、すごく足の速い人なんだよ
なのに私の遅いペースにつきあってくれて
本当にありがとうございました
とにかく
無理はしない
無理をすると必ず後からそのつけが回ってくる
なので牛歩で呼吸を整えながら
ただ一歩一歩確実に前進あるのみ
駄菓子菓子
きつかった(ノ◇≦。)
肩から黒部五郎岳山頂まではコースタイムで20分
きっつ!!!
この天候だとたかだか20分でもきつい!!!
だけどなかなかこれないところだから頑張ろう
パワージェルを注入して出発!!!
10:00 黒部五郎岳(2839.6m)
「ついたどー!!!!!!!」
左からおじさん・ハリー・ようちゃん(≧▽≦)
「さんとさんかくてたちです」
黒部五郎まで登ったんだし、私は稜線フリークだから本来ならそのまま稜線沿いを~
ってなるけど
こぴっと戻ってカール側へ降ります
ここは黒部五郎のカール
涸沢カールや千畳敷カール、いろいろありますが
黒部五郎カールも見たかったカールのひとつ
この間あやにゃんが「カールって聞くとおやつのカールを思い出す」って言ってた
確かに!!!
私も数年前までカールと言えばあのカールだよ
でももう今となってはどっぷり山岳のカールを思い浮かべます
ところでカールって?
山地の斜面をまるでスプーンでえぐったような地形であり、高山の山稜直下などに見られる。氷河が成長と共に山肌を削り、上からみると半円状ないし馬蹄形状の谷となる。成長期には形状を推し量ることはできないが、氷河の後退と共に地上に現れ谷となる。U字谷やモレーンと並んで、見た目にわかりやすい氷河地形の一つである。
とはwiki
そういうことなのです
浪漫だよね
てなわけで、ここはこぴっとカール側に降りましょう(≧∇≦)/
あ!写真左下に赤い物がみえますか?
本日目標の黒部五郎小舎です
これが見えちゃうと遠いんですよね、本当に
ここはずーーーーっと水辺でした!!!
もうびっくりするぐらい小川(;゚;ж;゚;)ブッ
下ってきたところを振り返るとかなり急です
そしてこれが黒部五郎カール
綺麗!!
瑞牆山の桃太郎岩みたい
岩壁墓地みたいだ
でかい岩塊が多くて面白い
雲ノ平山荘はぐるっと回り込み角度を変えていた
テン場もよく見える
黒部五郎小舎までは遠かった~
ずっと小川を歩き続けた
途中でようちゃんが目に見えて疲れてきた
ハリーが「下りで頑張っちゃだめだよ」と言った
おじさんがようちゃんに変わって先頭を行ってくれた
歩いても歩いてもなかなか小屋に辿り着かず私も疲れてきたよ
やっと小屋がみえてきた!!!(ノ◇≦。)
11:40 黒部五郎小舎
到着!!!
ここに着くまでみんなであったかいものを食べようってはなしてた
とにかく寒くて寒くて
昨日食べたぜんざいみたいなのがあるといいなと思ってた
ぜんざいはなかったけどみんなでランチを食べた
親子丼やラーメン
ストーブが玄関先にたかれていたけど
そこにはたくさんの人が集まっていて温まることはできなかった
今日この小屋に残るのは私一人
ようちゃんとハリーとおじさんは三俣山荘まで
私も元気だったら少しでも先に進むために三俣山荘まで行きたかったけど
もうここでストップだな~
んで残った私はテン場代を払おうとしてスタッフの大きなアナウンスを聞いた
「乾燥室は15時からストーブ入ります」
乾燥室!!!!!!!!(;゚;ж;゚;)ヒィ
やばいど!!!
おら、一日目二日目とぬくぬくさせてもらった小屋のあたたかさと
何しろ乾燥室の有難さをありありと思いだした
「乾燥室は15時からストーブ入ります」
。。。。。
明日は今回一番の長丁場
だとすると
今日は小屋でお世話になっちゃう?
山屋としてどうなんだ!!!!!!!!!!
いや、1日目・2日目は台風でしたから(;゚;ж;゚;)ブッ
んで今日は
。。。。。。。。。
「素泊まりでお願いします!!」
おらはこぴっとお願いした
つづく