立山~上高地縦走⑩4日目:黒部五郎小舎での一期一会 | ぽんたの山行食育日記

ぽんたの山行食育日記

キジトラのお母さんにゃんこと超茶トラのこども4にゃんと生活しています。にゃんこたちに元気でいてほしい親バカブログです。記事にはにゃんたちのこと、登山のことなどを書いています

立山~上高地縦走⑨4日目:薬師から黒部五郎へ②の巻の続きです

素泊まりをお願いした頃

ようちゃんの様子がおかしくなってた

すごく震えてて

この状態で三俣は無理だ

そうみんな思ったし本人も十分わかってた

ようちゃんは低体温症の初期症状になっていた

私「ようちゃんもここ一緒にとまろ(≧∇≦)/」

よ「だけど明日の行程がなぁ。。。」

よ「だけど、ひとまず、ここであったまって考えるか」

私「そうだよ。ひとまずストーブにあたらせてもらおうよ」

ハリーとおじさんは三俣に出発した

ふたりと握手してこぴっとあいさつした

「またどこかの山で!!!」

きっと会えると思うんだ

あっちゃんもトモエもハリーもおじさんも会いたい人には絶対また会える

おらはヒトヒトの実の能力者だから

2人が出発してから私とようちゃんはストーブにあたってた

ようちゃんは「ここ泊まるわ!!これからの行程について考える!!!」

私たちはふたりで素泊まりで決定したのだけどこの後悲しい出来事が。。。

なんと乾燥室に靴は入れれないとの事

五色もスゴも靴は乾燥室に入れてくれたし

スゴは宿泊者少ないのにストーブを2台も稼働してくれた

ここに宿泊している人はみんな靴がぐしょぐしょだった

「濡れてない靴を探せ!!!今度はそれを買うぞ!!!」

って言って笑うぐらいみんな濡れていた

だけど小屋の人はひとりに新聞紙を2枚くれた

みんな靴の中に新聞紙を入れた

たとえ入れた瞬間にその新聞紙がぬれたとしても

その新聞紙はありがたかった

ストーブから一生離れられません

それぐらいストーブにぴったりくっついてた私とようちゃん

そこにもうひとり温まっていた人がいた

かわいらしい女の人で名前はえみちゃんと言った

えみちゃんはすごく優しい人だった

もうひとりやってきた

名前は聞きそびれたけれど素敵なおにいさん

そのおにいさんは太郎平小屋を越えてからずっと

私たちと同じようなペースで抜きつ抜かれつで一緒に歩いてた

「お先にどうぞ」

「どうも」

そんなやり取りを繰り返していると

別に何も話していなくても

その人がどんな人か伝わるときがある

特に山ではそれは顕著な気がする

山という場所はとてもシンプルで

そしてうまくいえないんだけど

生と死が近い場所だからこそ

いろんなものが研ぎ澄まされる

そんな気がする

私とようちゃん、えみちゃんとおにいさんはすぐ仲間になった

4人で地図を広げ明日の行程について山会議

山で山会議

最高だな!!!!!

話もまとまったところで早い夜ご飯を食べる事にした

小屋の外にテーブルがあってそこで調理できた

もうひとり単独者も交えて楽しくディナー



私は連日夜ご飯は『頂』のラーメンにしてたけど

さすがに飽きてきて今日は湯せんで食べれるおいしい白米と韓国のりと春雨スープにした

みんなちょっとずつわけてくれていろんな味食べれて幸せだった



黒部五郎かっけーなってみていたら



信じられないぐらいの太陽光が!!!!!!

あっっつ!!!!!!

衝撃的な太陽光!!!

まともにくらったのは何日ぶり?!!!

「いまだ!!!!!!!!外に干した方が早い!!!」

みんな外に靴やらなんやら干しだした

すると小屋の人が干しスペースを作ってくれた

誰もかれも

みんな満面の笑みになった

「ありがとうございます!!!」

「うれしいね!!!」

「太陽すげーな!!!!!!!!」



太陽はあっという間に雲に隠れてしまった

少しの時間だったけど太陽が照らしてくれてすごくうれしかった

靴は乾かなかったけどインソールだけはカラカラに乾かすことができた

これさえ乾けば十分だ

明日は私だけ槍へ

ようちゃんとえみちゃんは三俣山荘のテン場へ

おにいさんは高天原山荘へ

みんなそれぞれだ

三俣山荘と双六への分岐までは一緒

当初、えみちゃんと4時に出ようかと話してた

3時起きだなとか計画して

だけどいよいよ明日が迫ってきて

4時じゃ遅いなと思った

余裕がないのが嫌だ

3時出発がいいな

「えみちゃんあのさ、明日だけど」

そう言うとえみちゃんは「3時出発のがいいかな」

そう言った

くそー!考えること一緒だな!!!

「だよね、そうすっか」

ようちゃんとおにいさんに

「うちら3時出発にするね」

というと

「まじか!!!!!!!」

と驚いていたけど

ふたりとも「起きれたら一緒に出よう、起きれたら」

そういってそれぞれ就寝した

部屋の名は『キセキレイ』

わたしとえみちゃんとウルトラライト装備の単独山行女子の3人で一部屋使った

ウルトラライト装備のお姉さんはストイックなまでにウルトラライト装備だった

ウルトラライトな故に靴もザックも軽い

長く歩ける

お姉さんの話はいまだにココロに残ってる

装備を軽くできるところはもっとストイックにすべきではないか

そう考えてる

お姉さんの話をぐるぐる考えながら

明日は2時起きなのになかなか寝れない

私「えみちゃん、寝た?!!!」

え「まだ」

私「あのさ、ザックカバーなんだけど、サランラップでまくのどう!!?」

え「サランラップ!?」

私「軽いしさ、絶対背面とかから濡れたりもないじゃん」

え「いいかもね!!」

U.L.「それ、おもしろすぎますw」

そんな話をしながら寝ないと!!!!!!!!!!!

意地でも!!!!!

と思った数秒後には寝たと思う

野比のび太バリのスピードで






つづく






つづく