ドップラー効果とマーチング
ドップラー効果とマーチング
ドップラー効果・・・波源(音源)と観測者が動くことにより、波源の振動数と異なった振動数の波が観測される現象。
身近なものでいうと、救急車が近づいてくる時と離れていく時の音が違って聞こえるのがドップラー効果です。
音源Aの周りの輪が、Aが発する波(音)です。
図1の右側のように音源Aが矢印のように観測者に近づきながら波(音)を出すと、次の波は下に少し移動した場所から発せられ、図のように波長が短くなっていきます。
これにより波がBに到達する間隔が短くなり、時間当たりにBに到達する波の数が増える=Bの聞こえる振動数(周波数)が増えるということです。
簡単に言うと、音源と観測者が近づくと音は高く聞こえ、遠ざかると低く聞こえるということです。
聞こえる振動数f' 音速V 観測者の速度vo
音源の速度vs 音源の振動数fo
ここで、歩きながら演奏するマーチングがドップラー効果でどの程度の音の変化があるか考えてみます。
気温20℃の場所で、観客Bに向かって演奏者Aがテンポ120でフォアードマーチをしながら440HzのAの音を吹いたとします。
・ まず気温が20℃なので、音速Vは
331.5+0.6×20=343.5m/s
・ 次に演奏者の速度、テンポ120なので一秒で二歩。FMは一歩62.5cmなので、二歩で125cm。よって音源の速度は1.25m/sになります。
これを公式に当てはめると、f'=343.5×440÷(343.5-1.25)=441.6070...
Bは約1.6Hz高く聞こえるということになります。
次にリアマーチをする演奏者Cを増やしてみます。
するとCの音は観客Bには、
f'=343.5×440÷(343.5+1.25)=438.4046...
となり、約1.6Hz低く聞こえます。
さらにこの場合、AとCはお互い聞こえる音は、
f'=(343.5-1.25)×440÷(343.5+1.25)=436.8092...
となり、約3.2Hz違った音に聞こえます。
つまり、Aの出してる音は
Aには440Hz、Bには441.6Hz、Cには436.8Hz
で聞こえ、Cの出してる音は
Aには436.8Hz、Bには438.4Hz、Cには440Hz
で聞こえているということです。
ちなみにオクターブが上がれば差は2倍になります(→周波数とチューニング
)。
演奏者が聞いて心地よいハーモニーを奏でると、観客にはピッチが悪い演奏に聞こえる可能性があるということです。
まぁ演奏も動きも単調ではないので、演技中にここまで感じ取れる人はまずいないでしょうけど・・・。
ハイビジョン(その2) 薄型TVと画面サイズ
ハイビジョン(その2)
薄型TVと画面サイズ
ハイビジョン(広義)対応の液晶TVやプラズマTVはアスペクト比が16:9のワイド画面になっています。
TVの画面サイズは「インチ」で表され、この「インチ」は対角線の長さを表しています。(1inch≒2.54cm)
つまり32型のTVの画面の対角線は約81.28cmです。
インチサイズが対角線の長さということは、同じインチサイズのTVでもアスペクト比が4:3の方が縦の長さは大きくなり、16:9の方が横の長さは大きくなります。なので、同じインチサイズで4:3放送を見ると、ワイドTVの方が小さく見えてしまいます。
では実際、4:3のTVから16:9のTVに買い換える上で、4:3放送の大きさが小さくならないようにするには、
上図のように、縦の長さを合わせた4:3と16:9の長方形の対角線を計算します。すると対角線の比が15と約18.35となります。
18.35÷15≒1.22
結果、ワイド画面のTVに買い換える時に、画面の縦の長さが小さくならないためには、元の画面サイズの約1.2倍はあった方がよいということです。
一般的なTVサイズで言うと、4:3の29型ブラウン管TVだと37型ワイドTVくらいは必要になるということになります。
周波数とチューニング
周波数とチューニング
音は波であり、音波とは媒質中を伝わる縦波のことです。
音の高低は波の振動数(周波数)で決まります。単位は「Hz」で、1秒間に440回振動すれば440Hzとなります。ちなみに440Hzは、ピアノの音でト音記号の第2間の「A」の音です。
周波数が2倍になれば1オクターブ上がり、半分になれば1オクターブ下がります。つまり220Hzは下第2線のAの音で、880Hzは上第1線のAの音となります。
楽器のチューニングをしてて、ピッチがずれてる2つの音はウォンウォンとうなります。
うなり・・・振動数がわずかに異なる2つの音波の干渉により、周期的な音の強弱を生じること。
1振動ずれるごとに1回うなるので、うなりの回数 f は、
f=|f1-f2| となります。
どういうことかというと、二つの音の周波数が1Hz違えば1秒間に1回うなり、5Hz違えば1秒間に5回うなるということです。
さて、この2つのことからどういうことが分かるかというと、440Hzと441Hzの二つ音を出すとうなりは1回です。
次に、それぞれ1オクターブ上の音を出すと、880Hzと882Hzのなりうなりは2回になります。
つまりチューニングピッチを440Hzから441Hzに変えるとクラリネットは0.5Hz、フルートは1Hz、ピッコロは2Hz変えないといけません。
上記のとおり、周波数のずれが大きいと、うなりの数が増え耳障りな音になるので、高音楽器の方がチューニングが難しいということです。


