あのセブンイレブン店主の問題 | さなじゅんオフィス

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そもそも論としてのフランチャイズ
私もかってはフランチャイズの契約書を作る側だったし
フランチャイズ加入ビジネスの相談を数多く受けてきた


フランチャイズ方式ほど傘下に収める「儲け口」はない
加入者側はかなり多くの利益を搾取されるのだ
悪く言えば資本力統制


自力で店舗運営出来ない人たちがこぞってセミナーを受け
このビジネスをやって見ようかとなるのだが
相手の思うつぼの契約書に余儀なくサインさせられるのだ


かっては個々の商店が仕入れ値交渉や店舗のディスプレイにセンスがなく
集客力がなかった時代
それでも全ては自分サイドで運営出来た昭和初期だったが、運営手法の変遷が起こる


フランチャイズは、他人のふんどしで商いが出来ると言う利点があるが
ある意味、本部主導にひれ伏せないといけないのだ
わがままは許されない「力関係」がある


ただこの店主の問題は「単純」だと思う
この商売が「性格に合わない」と言うこと
何をするかのビジネスには向き不向きがある


儲かりたいだけに主眼を置けばこうなる
仕事だってそうだ
性分が合わないと、人受けは有ってもそもそもその職業には向かないのだ


私にも生まれ持ったプライドがある
制服を着る職業は死んでもならない
自分のオリジナリティが生涯発揮できないストレスがある


私の性格も案外このセブンイレブンの店主に似ている
考え方に善悪がハッキリしているから、生意気な人間には鉄槌を加えたいのだ
それがクレームになってフランチャイズ本部に行く


世間は正義を優先しない
利益を追求するから結局は客に土下座する精神であれと言う
私にはこんな商売は向かない


頭脳プレイしたい人は前澤社長やホリエモンのように楽しくビジネスをやる
この違い
だからこのセブンの店主はいい人なのだが、コンビニ経営に向かないだけだ


安倍首相が新橋駅の高架下で靴磨きを主たる職業に出来るかと言うこと
否応無しに生活のための苦肉の職業であったとしても
性格に合わないビジネス選択は、権利義務主張が通らないことを知るべきだろう


店主がどうしてもこの仕事をすると言うなら個人的には応援したいのだが
仕入れ値や問屋の仕切りやモノのスピード性
そして売れ行きのトレンドなど多くの情報が現代的ではない路線で遅れを取る


よく言う現地直送野菜ルートのアピール
日用品から嗜好品まで個人だけで取り入れようとしてもポイントカード対策など
購買者向けサービスが大手企業に先導されていて力の関係は歴然としている


銀行の統廃合のごとく
生き残れない産業としてコンビニ業界は、まとまった他力によるメリット参加が賢い戦術
その手法指導に謙虚になれないプライドは団体加入にそぐわない