スイス パンの旅 vol.21 | 南フランスの田舎パン アヴェロンのブログ

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ヨーロッパの伝統パンにすっかり魂を抜かれてしまったパン屋の店主によるブログです

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92年8月2日(日)

さて“シュテルン・ホテル”は、300年以上の歴史を持つ格式あるホテルですが、実際に泊まってみた印象は、簡素で質実剛健そのものでした。
1階にはレストランがあり、ホテルの宿泊客以外にもお客さんがいっぱい来ていました。
私は郷土料理のビュンドナー・フライシュを食べましたよ。
これは乾燥牛肉の超薄切りで、料理というほどのものではありませんでしたが、自然の厳しいなかで生きるための人間の知恵、それから伝統を感じて、とっても貴重なものを食べたなという印象でした。
朝の清々しさを増してくれたのは、やはり朝食でした。
バイキング式でしたが、手づくりのジャムやミューズリー(雑穀やドライフルーツをミックスしたもの)、美味しい珈琲、そして先日紹介したビュンドナー・バーネンブロート(洋ナシパン)など、心のこもった、ずっと思い出に残るような朝食でしたね。