アヴェロンへの道のり vol.36 | 南フランスの田舎パン アヴェロンのブログ

南フランスの田舎パン アヴェロンのブログ

ヨーロッパの伝統パンにすっかり魂を抜かれてしまったパン屋の店主によるブログです

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虫の音もだんだん少なくなって、ノヴァへ来てもう1年が経とうとしていました。
週に一度、福島の阿部製粉のトラックが、小麦粉をたくさん積んでやって来ます。
トラックの運転手さんも、小麦粉も、福島のにおいがいっぱいします。
福島なまりの運転手さんはにこやかで、ときどきトラックには雪が積もっています。
前にも紹介した福島のアオバ小麦は、日本の味と香りがいっぱいつまったパンに変身します。
残ったパンを1個持って帰って、夕食にすることもありました。
夕食によく作っていたのは、豆のサラダでした。
北本の酒屋のくわな屋さんから買ってきたワインを飲みながら、一日の疲れを癒していましたよ。

今日の写真は、オーストリアのパンを割る道具です。
古くなったパンをこの道具で細かくして水でふやかし、だんご(クヌーデルン)にして、スープなどに入れます。
私は何回か食べましたが、あまり美味しいものではありませんでした。
でも、気候の厳しいオーストリアのチロルでは、貴重な食事ですね。