不適切な関係?! | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

まず最初に!!標記は写真の話ではないです!


今日はドライブから戻り、父の夕食を準備して夕方から梅田に向かいました。アウドドア

シューズのメーカー、KEENさんの主催で、日本を代表するクライマー、近藤謙司さんが

ネパール大地震の報告会を開かれるとのことで、それに参加するためでした。


近藤さんはあの地震の当日、エベレストのベースキャンプにおられて被災されました。

近藤さんの適切な指示と幸運も重なり、メンバーは皆さんご無事でしたが、その場に

居合わせた他グループの沢山の方々の死に向き合い、レスキュー活動をし、更に

下山時には全ての村々のロッジに泊まり歩き、食事や宿泊の対価を支払うことでボラン

ティア活動をも行ってこられたわけです。

 

来シーズン、トレッカーが戻るかも分からない訳で、村人には死活問題です。わずかでも

お金を落としたい、という近藤さんの気持ちと、ご参加者のご理解に深く深く敬意を表し

ます。


それにしても、ご参加者だって、大きな災害とはいえ、当初の目的を果たせず不完全

燃焼のまま下山するのは忍びないものがあったでしょうが(イッテQのイモトアヤコを

見てると分かりますね…)、時間をかけて下山することで気持ちの整理もつくであろうし、

ボランティア活動という、別の目的を下山にもてたことで、酷い状況ながらも登山活動と

しては満足を得られるものになったと思うのです。


いざというときに、色んなことに目配り気配りをし、愛情をもってしなやかに決断する。

そして、皆をまとめ、力強い方向付けができる。これは、クライミングスキルや経験だけ

ではない、人柄、いや、近藤さんの人生そのものがなせる技なんだろうな、とつくづく

感動!さすが、趣味の登山活動でないプロの仕事だな、とかえすがえすもカッコよく、

パーフェクトな姿に、ベタ惚れの私でした。


そういえば、昔、近藤さんの講義に参加したとき、ものすごく印象に残っているのが、

防衛体力についてでした。スキルや経験だけでは語れない適応力、例えばしんどい

ことに打ち克つ心の持ちようや、寒さに耐える自己防衛などが登山には不可欠、と

いうお話でした。それは、まさしく、自分の人生で経験した事柄にも僭越ながら合致

していて、ウンウン!と大きく頷きながら聞き惚れたことを久々に帰り道に思い出し

ました。

 

報告の内容については、無料とはいえ、私が記すべきではないと思うので控えますが、

一番仰りたかったことは、ネパールに行ってあげてほしい、ということだったと思います。

世界遺産は8割が壊れ、大手の旅行会社はツアーを作らないだろうけれど、ネパール

の美しい自然はなんにも変わらないので、シーズンになったら、どんどんネパールに

行き、外貨を落としてあげてほしい、それが何よりの助けになる、と…。


このことは私も以前、ここで記しましたが、大きな法人による寄付が全てに平等に行き

渡るとは思えません。被災した人たちは政府から色んな手当てを受けれますが、被災

は免れたものの観光客がこなくなったホテルや飲食、土産物店は一切の収入を絶た

れてしまうわけです。被災していない人だって立派な被災者なんです。


そんなところに目をやる大きなボランティア団体はあまりないでしょう。観光立国である

ネパールが、今まで通りの生活を取り戻すためには、一人でも多くの観光客やトレッカ

ーを送り込むことが、私たちにできる大きな寄付になります。


 終了後、時間をかけてサインとエベレストのイラストを書いてくださり、しかも!こんな

おばちゃんに、『Ayumi chan』と書くあたりがまたまた私のツボに!!


こんなにお忙しい方なのに一人一人丁寧に対応される近藤さんの、ネパールへの

思いや仕事への姿勢、最後の最後まで琴線ブルンブルンの私でした。


さてさて、引っ張りに引っ張りましたが、不適切な関係の話!
昨夜の同行者は会社のOBだったのですが、なんと、一人は和尚さん、一人は還暦に

して女子大生という…。和尚と女子大生と未亡人、これ、不適切と違いますかね?!