例年なら4月5日前後に行く大文字山と哲学の道・・・、今年は花の開花がどこも早い、
との感触が誰もにあったと思うけれど、それはやっぱり気のせいで・・・苦笑!、本日
現在、例年フライングする数本を除き、まだ蕾の中から少しピンクが覗く程度・・・😢
それでも自然の摂理にはあらがなえないと、豊富な人生経験を経た人生の先輩たちは
一日を存分に楽しんでおられるようでした♬
大文字山山頂の三角点と、三角点にタッチする明子さんと、三角点にタッチする
京阪三条からテクテク歩くと、龍馬とお龍さんの「結婚式場」跡が。今月初めの
あさって28日から今年度の運行スタートの「びわ湖疎水船」の準備をされてるみたい。
ここ蹴上は、京都の近代化のスタート地点と言ってもよいかもしれない。江戸から明治
になり、東京に文明が開化すると、京都の求心力は一気に落ちる。幕末の戦災による
ダメージも負った京都の産業復興をかけて、水力発電事業、防火用水確保、米作りの水、
生活水、物資の運搬など、様々な役割を果たす琵琶湖疎水建設が始まった。
京都の近代化を推し進めた疎水は、今や、京都の観光名所として、別の大きな役割を
担っている。今日もインクライン、南禅寺の水路閣、哲学の道など、疎水関係の各所は
たくさんの観光客でにぎわっていた。
疎水を離れ、日向神社に入ると、観光客は皆無となり一気に静かになる。さて入山!
まずは、天の岩戸を通過する。前回歩いた北白川あたりとの地盤の違いを確認するのに
ちょうど良い場所!
それにしても、このファミリーコースでさえ、昨年の台風で大打撃を受け、これまでとは
全く違う様相になっていた。樹林帯の中のコースは、いつの間にか木々がなぎ倒された
ために、日当たりの良い顕著な尾根歩きコースとなっている。
桜の開花が早いや遅いや、という程度には舌打ちくらいで済むけれど、山ごとごっそり
表情がかえられるような自然災害は人の無力さを痛感するばかり・・・。様々な目的の
ために、山を切り崩し、車道を伸ばし、木々を伐採したりしたツケなのかもしれないし、
或いは、本来、自然はこうやって、地面から何からをひっくり返して若返りや循環をはかる
ものなのかもしれない・・・。
トレイルに横たわった木々をくぐったり跨いだりしながら、山頂へ。
山頂には、机やいすが整備されていた。
といっても、これも台風で倒れた木をそのまま長椅子に見立てたもの。驚くべきは・・・笑!
暴風壁として、ひっくり返った時に持ち上げた地面をもそのまま流用していること笑!
写真の、アイマスクのような黒い影は、この2本の杉の根っこが絡んだ地面。これが
ぐるりと椅子やテーブルを囲み、まるで、会議室みたいな空間になっていた(笑)!
笑っていいのかわからないけれど、「それならそれで!」というめげてないところが
山の人は力強いな~~と思った!
ランチの後は、ぜんさいを作る。暖かい1日だったとはいえ、やはり休憩すると肌寒く
食後、火床へ移動。
桜の時期にここに登ると、町中にぽつぽつと、桜のピンク色のパッチが見えるのだけれど、
今日はまだ早い・・・。銀閣寺道の桜並木もまだ色さえ感じられなかった。あと3日位か・・・。
町まで下りてきた。
ここまで来ると誰もが、あ、ここが銀閣寺だ、と認識するのだけれど、私たち山のぼらーは
是非とも手前の浄土院さんに注目してほしい。ここは大文字山を昔から守ってきたところ。
今なお続く五山の送り火の主役、大文字山の送り火をずっと行ってきた通称、大文字寺。
このあと、哲学の道を歩き、お茶をした。その時の様子は次のブログにて。
絶景かなの南禅寺を通って・・・、
本日のスタート地点、「ねじりまんぼ」に戻ってきた。東山と疎水、上下でぐるりと
1周のハイキングを終え、京阪三条まで再び歩いておけいはん(京阪電車)で帰阪。