自宅で軟禁されてるスーチーさんやノーベル平和賞受賞のことなどはよく知られる
ところだが、大学教授の夫、二人の息子と共にイギリスで暮らす普通の主婦である
姿には初めて触れた。
非暴力で民主主義を勝ち取った手腕もさることながら、主婦という平穏な暮らしから
離れ、政治の世界に投身したことがすごい。いくらかつての将軍の子であったとしても、
今ある暮らしをおいて、身の危険がある立場にたつ勇気と決断があったことを今更
ながら知り、ものすごく感動した。ご主人の尽力にも驚いた。
私がミャンマーに行ったのは、たしか1997年ではなかったかと記憶しているのだが、
映画で写し出される激しい国民の姿は一切感じず、小乗仏教独特の温厚な人々の
暮らしだけが見えた。
優しく清らかな人々をみるにつけ、スーチーさんの軟禁や軍の傍若無人の事実とが
どうも結び付かず、見て見ぬふりをして、よい国だった記憶だけを残し、今に至っていた。
まことを誠実に貫こうとする強さを秘めた、強いからこその穏やかな表情、次に行く機会が
もしあれば、ぜひのぞいてみたい。
映画では、香港の大スター、ミシェルヨーさんがスーチー役を演じていた。体型から頬の
ラインに至るまでそっくりで、錯覚しそうだった。
選挙演説に首長族の村に行ったときに写ったご婦人は、おそらく、私がみた人と同一
ミシェルヨーは、私の大好きな女優の一人で、香港に行っ
たとき、マダムタッソーの
蝋人形館で、思わずミシェルヨ
ー人形とツーショットを撮ったという(笑)!
約20年前の写真。同一人物?!たぶん・・・。
カレン族という首長族で、現地ガイドがお膳立てしてくれる。彼らの暮らしを守るため
タナカという日焼け止めを塗ってる人がたくさんいた。映
画では、お手伝いさんが常に
小さい子の世話をするお姉ちゃん。昔の日本の原風景がそこにはまだあった。
インヤ-レイクで。片足で船をこぎ魚をとる、独特の漁法。
浮き島で生活する人もいた。
ツアー同行をして下さった藤木高嶺先生は、チチカカ湖の湖上生活者の様子と比べた
かったよう。ツアーの仕事がまだまだ新人さんだった私には、お手伝いもできず、一緒に
考えるにもまったく持ちネタがなく・・・。先生、今なら何か言えると思うのですが・・・。
そんな申し訳なさも思い返しつつ、映画を見た。