京都トレイルを歩いてきました。昨日の雨もあがり、ホッと一息。軽アイゼンは念のため
持参したものの、まったく必要なし(笑)! それでも京の町から比叡山や琵琶湖方面の
山を見上げると、真っ白く、雪雲も出ていました。
300m前後の低山ながら、京の街並みがときどき開ける。山城跡が多いのもうなづける。
そして、再び、白幽子の居所跡へ。石切場を利用した窟居に白髪ロン毛の変わり者の
存在は不気味でもあり、崇高でもあり・・・。今から思えば、江戸時代より丹田を意識した
少し登ると、狸谷不動尊の三十六童子が出てきて、まもなく瓜生山の山頂へ。
祠の裏側にお祭りされている勝軍地蔵さんと差し向えで、早めのランチのあと、でがけに
買ってきた出町ふたばさんの豆餅をほおばる。甘さ加減、塩味、豆の固さ、どれを
ブラタモリで話していた、地層のこと、枯山水などの東山文化を支えた白川石や砂の
産地がこの辺であることを、このコースは本当に実感しやすい。
また、代表的渡来人の秦氏が京には多く、恐らくそれと関係があると思われる、大陸
からやってきた内丹法を、山中の窟に籠り説いていた仙人みたいな人の存在など、
このコースは歴史的にも興味深く、単純に京都一周トレイルの線引きに終始するだけ
雲母坂はまだ少し歩きづらい場所もある。
顕著な尾根を歩いていると、山を削る重機の音が、痛々しく谷側から聞こえている。秋
からずっと工事中のようだ。
自然の猛威に壊されては建て直し、整備してはまた壊され・・・。里山と町の境目は、
年がら年中、行ったり来たりの移動を繰り返している。
修学院よりちん電に乗って出町柳まで戻り、そこから徒歩で京都御所を抜けて、今年の
干支で大人気の護王神社へ向かう。