東山トレイルへ | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

京都トレイルを歩いてきました。昨日の雨もあがり、ホッと一息。軽アイゼンは念のため

持参したものの、まったく必要なし(笑)! それでも京の町から比叡山や琵琶湖方面の

山を見上げると、真っ白く、雪雲も出ていました。


昨秋と同コースをとる。東山三十六峰のひとつ、茶山へ。

300m前後の低山ながら、京の街並みがときどき開ける。山城跡が多いのもうなづける。

五山の送り火の船形山がくっきり!

そして、再び、白幽子の居所跡へ。石切場を利用した窟居に白髪ロン毛の変わり者の

存在は不気味でもあり、崇高でもあり・・・。今から思えば、江戸時代より丹田を意識した

呼吸法を説いていただなんて、すごいことだけれど・・・。

少し登ると、狸谷不動尊の三十六童子が出てきて、まもなく瓜生山の山頂へ。

祠の裏側にお祭りされている勝軍地蔵さんと差し向えで、早めのランチのあと、でがけに

買ってきた出町ふたばさんの豆餅をほおばる。甘さ加減、塩味、豆の固さ、どれを

とっても絶妙!

秋よりもトレイルはずいぶん整理され、歩きやすくなっていた。

ブラタモリで話していた、地層のこと、枯山水などの東山文化を支えた白川石や砂の

産地がこの辺であることを、このコースは本当に実感しやすい。

また、代表的渡来人の秦氏が京には多く、恐らくそれと関係があると思われる、大陸

からやってきた内丹法を、山中の窟に籠り説いていた仙人みたいな人の存在など、

このコースは歴史的にも興味深く、単純に京都一周トレイルの線引きに終始するだけ

ではもったいない。

川底が白川砂のために、京の低山らしからぬ様相の音羽川。

雲母坂はまだ少し歩きづらい場所もある。

顕著な尾根を歩いていると、山を削る重機の音が、痛々しく谷側から聞こえている。秋

からずっと工事中のようだ。

自然の猛威に壊されては建て直し、整備してはまた壊され・・・。里山と町の境目は、

年がら年中、行ったり来たりの移動を繰り返している。


修学院よりちん電に乗って出町柳まで戻り、そこから徒歩で京都御所を抜けて、今年の

干支で大人気の護王神社へ向かう。