下山後、修学院より出町柳まで叡電に乗る。台風で鞍馬まではまだ不通のまま。
出町柳からテクテク歩いて十九番札所の革堂へ。
正直言うと、喉が渇いて、お参り前にお茶しに行った・・・。
出町柳にある李青さんが、先ごろ支店を出された。革堂のすぐ近くなので寄らせてもらう。
韓方茶をいただく。当帰の味が温泉みたいなんだけれど、私はこの味が好き。
向こう側は、柿とシナモンのお茶。お味見させてもらったけれど、とっても美味しかった!
途中でヨーロピアンが入店し、私の斜め前のテーブルにつかれた。
英語メニューを見て、店員さんと少しのやり取りがあり、結局お店を出られた・・・。
飲みたいものがなかったかな・・・。日本のお店と思って入ったら韓国カフェだったから
やめたかな・・・。お水も出てから席を立つの、日本人だとなかなかだなぁ・・・。
さて、喉の渇きも癒され、再びテクテク六角堂へ。
途中、和紙の柿本さんや、お茶の一保堂さん、他にも魅力的なお店がいっぱいあって、
引き寄せられる。。。いかんいかん、お寺が閉門してしまう・・・。
六角堂は、上から見るとまさしく六角!
聖徳太子が創建、生け花発祥の地、ということで、池坊の家元が住職を務めておられる。
境内に親鸞上人の像。
一昨日かいたけれど、親鸞聖人は幼くして出家し、比叡山で修業を積む。
29才の時に山を下りる決心をし、雲母坂を歩いて都に入り、ここ、六角堂で100日の
修行をしたそう。
まったく意図したわけでないのだけれど、私たちも雲母坂を下り、六角堂にお参りした。
雲母坂の下部にある「親鸞聖人御旧跡」
何かしっくりこない気持ちにキリをつけ、20年間過ごした比叡山を下りる決心をした親鸞。
比叡山を振り返りつつも、真理を求めて雲母坂を下りたのだろうな・・・。
1羽、色が少し赤い落ち着きない白鳥がいたのだけれど、帰宅して調べてみたら、今年
6月6日にひなが生まれた、と書かれていたので、どうやら、それらしい・・・。身体もひと
お参り後は、もう一軒寄り道。
風が爽やかで歩きやすい一日だったけれど、秋晴れ×秋風で、身体の潤いはしっかりと
もっていかれてる。身体を動かして多少熱感があるけど、潤い不足って時は、豚肉が
いいと思う! メニューを見て、これ食べたい!と身体が言ってるのだから間違いない
とみた!!きゅうりは人参のビタミンCを破壊する、と聞いたけどなぁ・・・。ま、美味し
ければ良しとするかな・・・。
滋味深い夕食で一日を終える。
当初より綿密に計画したわけではなかったけれど、ブラタモリでやってた地質の検証が
できるコースだったこと、親鸞聖人の足跡を辿るルートであったこと、そして、「丹」「空海」
「西国三十三箇所」をキーワードに、つながる事象のカケラ探しができたこと。さらには、
それが、気功や養生、癒しといった形で現代に取り入れられ、私たちも、最後に薬膳の
お茶と夕食で締めくくれたという・・・、なんと流れの美しい一日だったことか・・・。
しっかりとテーマのある山旅は、ただ漠然と山を歩くのと。深みが全然違う。最近は、
山歩きそのものと共に、事前のプランニングがことのほか楽しい・・・♬