サンシュユでヨーグルト! | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

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昔、母がよく鼻歌まじりに用事をしていましたが、ただいま、そのサンシュユ(山茱萸)

でヨーグルトを作っているナウ! サンシュユは頻尿のおじいちゃんがよく飲んでる

「八味地黄丸」に入ってる、れっきとした生薬です。滋養強壮とか頻尿など、主に補腎に

効果があるそうです。

その効果を狙ってヨーグルトを作ってるわけではなく(私まだ、オシッコ系は問題ない

です💦)、私の愛読書、村上光太郎先生の「食べる薬草辞典(農文協)」にそんな

薬食健康法が書かれていたので、挑戦したかっただけです。


実際、自家製のヨーグルトは雑菌も繁殖しやすく、頻尿に効くどころか、下手したら

下痢してしまいます笑! でもどうしてもやってみたかったので、自宅のサンシュユと、

昨年入手した武器「ヨーグルティア」を使って、トライしてみました!






サンシュユに限らず、樹木の表皮には乳酸菌がついていて、温度さえキープできれば

簡単に自家製のヨーグルトが出来ちゃいます。何本かの枝を洗わず牛乳に入れ、42度

24時間でセット。12時間後にチェックしたら、既にしっかり固まっていました。

 

味は酸味が少なく、もっと時間をおいて発酵させた方がよさげですが、これを食べるには

まだまだ雑菌が多すぎるので、少量を種菌にして(残りは食べた(*‘∀‘))、再度、新しい

牛乳でセットします。それをあと3回繰り返す予定です。


そうなれば、雑菌も減る代わりに、本来の良質な菌も減って、何かの効能を期待する

ことは難しそうですもんね…。それは、自家製のヨーグルト全てにも同じことが言えるか

と思います。


ビフィズス菌は酸素がない状態でないと死ぬそうだし、植え継ぎ(できたヨーグルトを

使って次のヨーグルトを作ること)しているうちに、ウィルス感染し発酵しなくなったり…。

(このウィルスは人体に影響はないそう) そもそも、42度は雑菌にとってもラブリーな

温度なので、はてさて、何のために食べてるやらです…。 


そういうリスク回避のためにヨーグルトメーカーはいろんな工夫と努力をしているわけ

なので、私たちが機能性ヨーグルトを安くで増殖させようだなんて、あさはかです笑!


 


自家製ヨーグルトを作るときは、用具の滅菌に気をつけ、牛乳は新鮮で使いさしは

使わないことです。種菌は長く使わない。なるべく容器いっぱいの牛乳で作ること(=容器

内の空気を減らす)で雑菌繁殖のリスクを下げる、などを気をつけて、過度な期待をせず

作ることを楽しむ程度の気持ちで頂きたいものです。

デケタ!


サンシュユは、山の茱萸と書きます。たしかに茱萸のような実がなります。この実を

生薬に使います。江戸時代に薬木として大陸から渡ってきたらしいです。

別名はハルコガネバナ(春黄金花)とか、アキサンゴ(秋珊瑚)と言われます。

春一番に黄色い花をたくさんつけて春の喜びを感じさせることからの黄金かな、と

思ってみたり、赤い実の薬効から珊瑚のように価値があるからかなと思ってみたり…。

数年前のうちのサンシュユはダブルハピネス状態でした笑!!