スリランカの山旅21 お花たち | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

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「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

スリランカでは山の中以外にもあちこちでお花をみた。
祈りの花と、おもてなしの花、いずれも誰かのための花。だから見ていて心地よかった。


これは、スリランカの国の木で、シンハラ語では「ナー」と呼ばれている。

新芽が赤くて、まるで花が咲いているように見えるという。この時期も少しだけ赤かった。

英語でいうと「アイアンウッズ」、日本語だと「鉄木」、その名の通り固い木で、特に、

このセイロン鉄木は、「最も重い木材」とされて、昔は橋やお寺の柱として利用されて
いたらしいけれど、今は宗教上、大切な木という理由から、禁止されているという。

この木の下で悟りが開けるとしいじられているからだ。

ダンブッラやシーギリヤにこの木が多いのは、アヌラーダプラ時代に、僧院の装飾品用に

植えられたかららしい。今回はいけなかったけれど、キャンディーにあるエンベッカ寺院は

「木のお寺」と呼ばれていて、寺院の柱はこの木で作られているそうだ。

お茶の花に似た白い花はお寺のお供えに、種の油はランプやアーユルベーダのハーブ

療法、香水、石鹸に使われているようで、その使途から考えてもやはり、宗教的意味を

含んでいるように思える。

これはビャクダン。


スパイスガーデンという、薬草薬樹の健康薬品やスパイスなどを販売しているお店の

お庭には、ひとつひとつの木に名札が掲げられ、例えば肉桂(シナモン)なら樹皮が

展示されていたり、バニラならそのサヤだったり、ビャクダンなら精油だったりと、

木々のことが私たちにもよくわかるようになっている。


楽しいけれど、商品を売る「押し」が強すぎて・・・汗


お寺のお供え用に売られている。

蓮や睡蓮以外にも、ジャスミンに似た花や、プルメリアなんかもあった。

ホテルやレストランのエントランスには、お花を飾った水鉢がある。




ダンブッラのブーゲンビリア。色とりどりでとてもきれいだった。
日本ならさしづめ、サツキとかアジサイとか・・・。