ミヤマリンドウ
タテヤマリンドウに会いたくて、さんざん探したけれど、見つけることができなかった(泣)
これは毛が生えてるから、チシマギキョウかな?
イワギキョウとの違い、私はよく分からないのです。
これは分かります。トウヤクリンドウです。
昔、某山岳雑誌社の読者サービスの一環の仕事で、穂高に行ったとき、その雑誌社の
山Gさんと一緒にリーダーをしたのですが、山Gさん、穂高の稜線でこの花についての
ウンチクを語られたんです。
岩系大好きな感じの人が、花のことを語るのが面白かったです。
ちなみに他の花はほとんどご存知じゃなかったので、いわゆるダンナの「ハクサンイチゲ」
ニッコウキウゲも同じく、奥大日への登山道で。
弥陀ヶ原周辺にもたくさん咲いているのが、バスの中から見えていました。
これはツガザクラかな?
ジムカデと、葉っぱがちょっと違うなぁ・・・。花もちょっと違う感じ。
これって、アサギマダラ?
森林限界
尾崎喜八
画のようでもあれば歌のようでもあった
あのお花畠の楽園のあとに、
ウソが笛吹き、キクイタダキがかまかに囀る
トウヒ、シラビソ、コメツガの密林を登りきれば、
もう此処は山の高木帯の尽きるところ、森林限界。
天地八方からりと開けた光の世界に
曲がりくねったダケカンバを最後として、
行く手はハイマツの海と聳え立つ岩の砦だ。
なんという清浄な日光、颯々たる風!
下界での悲喜も煩悩もここに絶えて、
ただ無心の生き身がこつねんと立つばかり。
時折聴こえて来るイワヒバリの歌だけが
遠い世からの消息のように思われる。
この上は孤絶の山頂さしてひた登りに登るのだ。
残んの命を決然として美しく
生き抜こうとする者のように。