スペイン巡礼の道 その11 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

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「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

巡礼の道6日目


アバンティ・クライミングスクール大阪

牧場をつっきる、のどかな農道からスタートします。

馬の見学を受けて、ストレッチ(笑)


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これは巡礼者用の宿のシャワートイレルームです。

お部屋は共同、キッチンもダイニングもあります。皆、共同です。

一泊1000円くらいで泊まれるそうです。そういった宿をアルベルゲって言います。


民間の宿は大丈夫ですが、パブリックのアルベルゲは予約ができません。

だから、歩くのを早めに切り上げたり、午後の歩きを早足で歩いたりして、巡礼者は

寝る場所を確保します。

ツアーなど団体の場合は、アルベルゲを使わないように、という申し合わせがあるので、

私たちはホテルと専用車を用意して巡礼に臨みました。


ガイドのJosieの計らいで、コソッと内部の見学がかないました。

きちんと整理整頓されていて快適そうでした。

清掃をしている30歳前後の女の方がいたのですが、彼女は何年もの間、週末は

ここでお掃除の奉仕活動を行っているそうなんです。

巡礼とはいえ、物見遊山で歩いている私たち、気持ちがキュッと引き締まった一瞬でした。


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自転車で巡礼の道を走破している人たちがハァハァ言いながら坂道を抜かしてゆきます。

でも必ず、「ブエンカミーノ」って声をかけてくれるんです。

ブエンは良いという意味、カミノは道という意味ですが、ここでは巡礼の道を指します。

「ブエンカミーノ」は、巡礼者が言い交す挨拶です。

また、この地に住んでいる人たちは、その言葉で私たち巡礼者を励ましてくれるのです。


オリジナルルートではあまり人に会わなかったのですが、フランス人の道と合流してからは

一気に人が増え、しかも、800kmとか、1500kmを何日も何ヵ月もかけて歩いてきた人も

いるのですから、自然と気持ちが盛り上がってきます。

「ブエンカミーノ」と声を掛け合うことで、仲間意識が高まってきて、胸が熱くなりました。


ところで、巡礼を終えると、巡礼事務所で証明書がもらえます。

でもそれをもらうには条件があるんです。


動力を使わずに最後100kmを踏破し、サンチャゴデコンポステーラにたどり着くこと


歩きでも自転車でもOKです。

でもバイクや車での巡礼は、証明書をもらうに値しません。

また、最後100kmを通して歩かなければならず、私たちは歩けなくなってしまった人用に

バスを伴走させていましたが、それに乗ってしまうと、証明書はもらえません・・・。

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ここ、三連泊しているホテルがある町、アルスーアです。

黄色いアーケードのお店は、チーズやハムのお店。

この辺りは畜産業が盛んで、チーズがとっても美味しいのです。

私たちもお土産に買いました。どんなのを買ったのかは、お土産特集で紹介します。

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ガリシア地方の名物、ガリシアパイ。これはツナのパイでした。

サラダはJosieの手作り。どちらもとても美味しくて、お腹いっぱいになるまで食べました。


Josieはランチ作りや場所の確保、翌日の買い出しなどで、時々バスで先行します。

その間は私が道をリードするのです。

初めての道を大丈夫かなと思いますが、フランス人の道に合流したら、貝印の道標が

あちこちにあって、まず迷いません。日本の山歩きの方がよほど緊張します(笑)

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ランチ用にテーブルを借りたBAR。


変なかかしがいました。それを納得させるようなオーナーでした。

若い女の子が大好きなえろえろジイさんで、私も「こっちにこい」と呼ばれました。

Josieが行かなくていいって・・・。チューしたいのだそうです・・・。

この日の私たちのバスのドライバーさんは、背の高いきれいなブロンドの女性だったの

ですが、彼女も呼ばれていました!


えろジイとはいえ、なかなか見る目があるのう!!・・・・・(笑)

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メジャールートは、休憩場所も凝ってます。

これまでは、ベンチだけとか、ベンチもないって感じだったのに・・・。


水道がありますが、とある場所では、ワインが出る水道もあるんだそうです。

巡礼者は自分の水筒に、ワインを詰めるんですって!

三ツ矢サイダーも作っておいてほしいなぁ・・・。

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歩く距離が延び、町の舗装道路や、砂利道が多くなってきたので、足が疲れます。

ホテル帰着後、ふともも、ふくらはぎのストレッチはかかせません。

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きゃ~~~!この夜の夕食はパエリアでした!!

Josieは自分が作った方が美味しい!とさかんに言ってましたが、私はこの味でも

充分に美味しかったです。味はちょっと濃いめでしたが・・・。

お湯が出なかったお詫びにと、貝は大めに作ってくれていました。