スペイン巡礼の道 その6 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

巡礼3日目は峠越えの日でした。


アバンティ・クライミングスクール大阪

エリカやヒースの花咲く丘を登ります。

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遠くには雪のついている山をのぞむハイキング。

山好きの私たちですから、馴染みやすくしっくりくる風景でした。


この写真、一列に並んで、暗~~~い雰囲気に見えるでしょう?

実はこの時、「メディテーションウォーク(瞑想しながら歩く)」というのをやったのです。


私もヨガを少し習っているし、ガイドのJosieもヨガや気功などオリエンタルなことが

体に合うようで、食事やメディカルハーブ、心の持ちようの話など、結構共通の話題が

多く、いろいろと情報交換をしながら歩きました。


この時は、私がヨガの話をしたことをきっかけに、Josieの提案で、瞑想歩きをする

ことになったんです。


瞑想といっても、黙って心を落ち着かせたり、自分自身に向き合ってみたり、誰か特定の

人のことを強く思ってみたり、もっと宗教的なことを考えたり、人それぞれの形や考えが

あると思います。


Josieは、世の中の可愛そうな人のことを思って歩いて、と最初に説明してくれましたが、

おそらく、皆さん、黙って歩くことで、自然の音に耳を澄ませ、風の冷たさや光の温かさを

肌で感じ、自分自身が今、穏やかで平和であることを再認識なさっていたのではないで

しょうか・・・。


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10分ほど無言で歩いて、見晴らしの良い峠で、手をつないで輪になって、瞑想中に

感じた様々なことを、心の奥の深い部分で感じあいます。


目を開けると、何となくですが、目の前の幕が一枚剥がれ落ちて、眺める景色の

透明度が増したような、そんな感覚になりました。

皆さんの声もこころなしか優しくなって、平和で穏やかな空気が流れたように思います。


世界中、いろんなことで苦しんでいる人がたくさんいて、自分だって、つらいことや

悲しいことはたくさん経験してきたけれど、そういう恵まれない人たちに比べると

こんな風に平和な気持ちになれる私は幸せなほうだと思う・・・。


日頃、誰もが感じている小さな幸せ。

忙しすぎる日本での生活の中では、なかなか折り入ってその幸福感を考える時間は

もてないものです。

旅先で、初めて出会った人と手をつなぎあい、日常の振り返りができて、とても有意義な

時間でした。

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途中の休憩ポイントで、性別不明(笑)のイギリス人巡礼者と情報交換。

石積みは、昔の巡礼者用の病院跡です。

ここには牛の白骨なども残っていて、季節を違えると厳しいコースなのだろうと容易に

想像できました。


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お乳がしっかりと張ったママ牛さん。

子牛を連れた母さん牛もたまにいて、和みましたよ~~~。

旨そう♡という声も聞こえましたがね・・・。

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牛さんの残留?物。

私、どうしても「きな粉のかかったわらびもち」に見えて仕方ありませんでした。


スペインは昼休憩のシエスタで有名ですよね。

スペイン入りしてからは、ランチ2時から、夕食は8時からと、ひもじい思いも最初は

したのですが、この頃になると胎内時計もスペインタイムに順応してきていました。


それでもこれがわらび餅に見えたのだから、やっぱりお腹、減ってたのかな・・・。

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風が強くて写真がうまく撮れませんでしたが、黄色いお花がそこここに咲いていました。

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この日のランチはハムのオープンサンド。

パンにオリーブオイルをたっぷりとかけて、トマトやアスパラ、アーティーチョークなどと

一緒に食べます。

下側の黒い方のスモークハム(牛のハム)、むちゃくちゃ美味しかったです!

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この日の最後は、なぜか、一般民家の中庭を抜けたポイントで終了でした(笑)

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Josieが民家を訪ねています。

実は、このあたりの村は、美味しいハチミツで有名。

民家から直接買うから、お安いし・・・。


下山したモンテフラドの村では既に売り切れていて、あちこちの村を尋ね廻ること1時間、

皆さんの必要分のはちみつ無事調達できました。

もちろん、私もJosieも買いました。

でも、残念ながら帰国途中に、機内預けにした荷物の中で割れてしまいました・・・。

ショック(大泣)


アホボケカスのヴィン・ラディンの9.11テロ以降、機内持ち込みの手荷物制限が

きつくなり、今は、爪切りですら没収されるようになりました。


以前、カラビナの小さいナス管をパリで没収されかけて、機長に母の形見(ウソ!)

だと泣きついて、何とか手元に残すことができましたが、以前のように、お土産に

ビールや瓶モノを買うのは難しくなりました・・・。

だって私、スーツケースを持ってないんですもん・・・。

いつもダッフルバッグで旅をしているので、水モノ瓶モノはダメなんです。

というか、スーツケースでも本来は、入れちゃだめなんですけどね・・・。


ところで、ガイドのJosieにも、ハチミツの後日談があるのです。

彼女には帰国後すぐにお礼のメールを送りました。


彼女からの返信で、(彼女も飛行機で自宅に戻ったのですが)帰りのフライトで

機内預けの荷物が重量オーバーしたので、ハチミツのことを失念し、スーツケース毎

手荷物にし、見事にセキュリティーチェックでひっかかったと・・・。


セキュリティーの係官に、すごい大事なものだと必死で泣きついて、次回のツアーで

その空港に来るときまで、預かってもらえることになったのだと!!

スペインでもマドリッドやバルセロナなど都会では許されないことでしょうが、さすが

北部の小さな空港だけあって、そんなことが叶ったのでしょうかね・・・。

Josieも相当な勢いで頼み倒したのでしょう(笑)

それほど美味しくて安いハチミツ、割れるとますます食べたくなってきます・・・。


ヴィン・ラディンのアホボケカス!!