巡礼の道の最終目的地は、聖ヤコブの遺骸を収めた棺があるというサンチャゴ・デ・
コンポステーラの大聖堂ですが、そこへ至る道はあちこちから伸びています。
一般的なルートはフランス人の道。
私たちも後半はそのルートを歩きますが、前半は、9世紀にアストゥリアス国王や宮廷の
人たちがお参りに来たもっとも古い初期の巡礼街道を歩きます。
このルートを歩く人は少なく、前半は他の巡礼者にほとんど会うこともなく、私達だけの
静かなスタートとなりました。
私が所属している会社の、このこだわり具合が好きです!
地中海の明るいイメージが先行するスペインですが、北部は日本の北陸みたいに
入り組んだ海岸線が続き、雲が低く垂れこめた、少々重い雰囲気がします。
5月のツアー、ちょっと早くて寒いかな・・・、って心配していましたが、このシーズンは
お花がとってもきれい! 特にこの日のウォーキングはお花畑の素敵な道でした。
ツアー中ずっと、暑くもなく寒くもなく、快適な毎日で、5月スタートで大正解!
ちなみに、今回は一度もカッパ着ず!!!皆さんの晴れ女パワー炸裂で、気分も上々!!
こんな素敵な散歩道を歩けて、ジョン、幸せ!!と、お犬様が仰っておられました。
ちなみに、勝手に命名しました(笑)
2時間ほど歩き、漁港へ到着。
皆さん、ホタテがカッコいいです!
ちなみに、どうしてホタテか?というと・・・、サンチャゴデコンポステーラは海に近く、
魚介類が豊富です。ホタテの貝殻をもっている=魚介類の豊富な町の大聖堂に巡礼で
到着した証、というところから、今は巡礼の道を目指す人も持つようになったとか・・・。
また巡礼の旅を終ると、それまでの人生に決別し、新しい一歩を踏み出す、という感覚に
なる人が多いようです。旅の終わりが新たな旅の始まり、つまり、Rebirthだと・・・。
ホタテ貝はヴィーナスが誕生した貝ですから、その辺の意味合いをも含んでいるようです。
私は以前から、イギリス南部の海沿いのフットパスを歩きたいってず~~~っと思い
続けていましたが、おそらく、今日みたいな感じだろうなって、よく似た場所を歩けて
得した気分です。
スペインの北部は、イギリス北部やアイルランドなどと同じケルト系も入っており、
文化も良く似ているそうです。バグパイプはスペインから渡ったのだとか・・・。