今年も大文字山でのお山でヨガを開催しました。
今回は、ご主人に連れられて毎年元旦の愛宕詣でをなさっている方と、その同僚さんで、
山歩きは初めてという方が初参加してくださいました。
道々、自己紹介なんかをしながら、三条通りを蹴上に向かいます。
蹴上の桜並木も素晴らしく、写真愛好家の絶好の撮影スポットですが、今年はやはり
２～３日開花が遅れているように思います。１分咲き、といった感じでした。
登山口にあたる日向神社で、ショウジョウバカマがお出迎え。
小雨が降り出し、ここでレインウェアを着用。
着終わる頃には薄日が差してきて・・・、あれれ？ 先月の嵐山「着たら晴れ、脱いだら雨」
の再来？？？
前回の経験から、今日はもう少し、着たまま歩こう！ということに(笑)
雨に濡れそぼったシダの葉が薄日に照らされ、キラキラ輝いていました。
途中より、山科方面をのぞみます。
東山トレイルを忠実にたどり、大文字山山頂へ。
着いてみたら、あんまりしんどくなくて楽な登山だったって思いますが、よくよく考えてみたら、
途中、足元が悪くて滑りかけたり、お茶漬けのあられほどの雹がパラパラ降ってきたり、
春なのに手がかじかむほど冷たくなってきたりして、お山でヨガの中では結構シビアな
山歩きだったのではないでしょうか・・・。
山頂で食事のあと、火床へ向かいました。
さほどの申し合わせがなくても、大の字大の字と言ってカメラを向けると、みなさんの
ポーズが不思議と揃います(笑)
火床でポーズ！
火床はお精霊さんをおくる神聖な場所だから、入らないようにって京都の子は小さい頃
から習うネン、と写真を撮影してくださった方から学びました。
撮る前に何となくそうかなぁと思い、「イイノカナ？」と小さい声でつぶやいたのですが、
その方には聞こえなかったみたいで、後から教えられました・・・。
ご先祖さま、ごめんなさい・・・。
でも・・・、ここでのポーズ、絵になりますね・・・。
愛宕に雨雲がかかっています。
京都の観天望気は、この愛宕さんがポイント！
雨が来ないうちに！と火床を辞して、「大の字」の左の「はらい」を下ります。
今回は、真直線に法然院向けて下山、白砂壇を見学して、哲学の道へ。
去年、同じ日に満開だった桜ですが、残念ながら今年は２分咲き程度でした・・・。
それでもたくさんの観光客が来られていて、哲学の道はとても賑やかです。
花火のようなお花のミツマタは今が盛りでした。
このあと、ヨガをするために鴨川の出町デルタに向かいますが、だんだん雲行きが怪しく
なってきて、到着と同時のタイミングで小雨が・・・。
夕刻近くなり、肌寒くなってきたし・・・、外ヨガは無理・・・。
で、京都在住のご参加者の方のご厚意で、そちらのおうちでヨガをさせて頂くことに
急きょなりました。
ヒーターの効いた広々としたリビングで、ゆったりとヨガをさせて頂きます。
どこを向いても、思いのこもったお品が点在する素敵なお部屋で、とてもリラックスでき
ました。
天井が高いお部屋だったからでしょうか、聡美さんの声が少しビブラートして聞こえ、
どんどん体がほどけてゆきます。
日頃動かさない部位のストレッチなどになると、少しきつく感じたりもします。
冬場はとくに体がこわばっていて、前屈するにも思うに任せません・・・。
息を吐きながら痛みを逃がす、という聡美さんの誘導に従って、伸ばそうとする関節に
ふぅーっと長めの呼吸を吹きかけてみると、じわじわ深く倒せてゆくのが不思議です。
人によって得意のポーズ、痛みのあるなしは違うようですが、聡美さんは、形を気にしたり
人と比べることなく、自分にフォーカスしたヨガを即してくださいますので、不要なストレスを
感じることなく、リラックスしたヨガができます。
充分なスペースがあったのに、なぜかソファにしがみつくようにポーズをなさってる方も
いらっしゃいますね・・・。
私が場所をとりすぎたのかしらん・・・。ごめんなさい・・・（泣）
ヨガの最後には、緩んだ体を目覚めさせるように、いつもの４拍子の呼吸で整えて
そっと目を開けます。
今日一日、出会ったお花や、山からの素敵な展望、巡り会った人たちとの会話、こうして
ご一緒させて頂けたご縁などを、意識の深ーいところに大切にしまい入れるような、
そんな作業を自分の心のうちで行う感じで、ヨガを終了・・・。
そして、ヨガの後はティータイム。
先日、漢方薬局でアバンティーの山歩き向けに、山行後の体に適した薬草をオリジナル
ブレンドして「薬草茶」を作ってもらいました。
それを鴨川で召し上がっていただこうと思っていましたが、思わぬ展開となり・・・、
今日はとても素敵な口当たりの陶器で頂けることになりました。
お部屋をお借りした上に、お茶を沸かしていただいたり、カップを準備していただいたり、
珍しいお菓子まで頂戴し・・・、本当に本当にありがとうございました。
小雨だけでなく雹まで降った、まさしく「花冷え」の一日ではありましたが、あったかい
気持ちで駅に向かった私たちでした。
またご一緒させていただけるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。