三輪山登拝 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

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「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

昨日14日、今年の登山の安全を祈願しに、三輪山に登ってきました。

今回は、桜井駅をスタート、山の辺の道を歩いて三輪さんへ向かいました。


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奈良盆地を囲むように連なる山並みは「青垣」と呼ばれ、一帯は「大和青垣国定公園」に

指定されています。

その山麓と並行して南北に続くのが、日本最古の道として知られる「山の辺の道」。

春には野の花が、秋には柿が実る牧歌的な風景が、いにしえの奈良の都にタイムトリップ

させてくれるようで、本当にこころ安らげる道です。

さすがにこの時期のハイカーは少なく、なおさらに古代への想像力をかきたてます。

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大神神社に本殿はありません。

拝殿の奥にある三輪山そのものがご神体だからです。

偶像崇拝でなく、山や木など自然そのものに精霊を感じ、それをお祀りするアニミズムは

仏教などよりもっともっと古い宗教の形。


経済の先行きが見えず、老後の年金や明日の暮らしすら不安に感じている現代人においては、

政治家の下手な演説を聞くよりも、神さんにお参りする方がよっぽど力を感じる、という

人も多いのではないでしょうか・・・。


私の場合は、先行きの不安よりも、山での安全祈願です。

山で仕事をさせていただいているということで、神様(=お山)に祈りを捧げる、というのは

自然に湧いてくる気持ちの流れ。原始宗教もこんな気持ちの流れから発祥したんだろうな

って思ったりします。


晴れ女パート3さんは、何を書かれたのかな???

こちらの干支の一刀彫も買われていました。毎年、買いに来られてるんだそうです。

私は大絵馬に、お山でたくさんの出会いがありますようにって書きました!

あれっ?お祈りって言ったらダメなんでしたっけ???

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三輪山登拝は、狭井神社に許可をいただいてからの出発になります。

聖地ですので、飲食、撮影、無駄なおしゃべりは禁止です。

途中には、お滝行をする場所もあったりして、この時期はよい休憩所となっています。

去年もいらっしゃいましたが、今年も熱心な信者さんが裸足で登山をなさっていました。

願掛けをなさってるのでしょうか・・・、頭が下がります。


山頂直下には三等三角点がありますが、お参りの方にはあんまり興味がないようです。

一般の山にある山頂の看板も一枚もなく、その代りに御幣で囲まれた少し色の黒い

岩がゴロゴロとたくさん並んでいます。


土の山肌に不自然に並ぶ岩、そして、その部分だけ木々が抜けていて、空がぽっかりと

見えています。磐座と言われて、一番の聖地なのですが、なるほど、雲のようなもの?に

乗った神様たちが、ここに舞い降りると言われると、納得する光景です。


400mほどの高低差ですが、お山を無意味に傷つけないようにでしょうか、入山料の

割には、歩きづらい道も一部あります。

けがをしないように気を付けて、行き交う人と声を掛け合いながら下山。

大神神社(おおみわじんじゃ)の休憩所で昼食となりました。

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昼食後、Yさんご夫婦とはお別れして、晴れ女パート3さんと山の辺の道をさらに北上、

JR柳本まで歩きました。

途中、蠟梅が本当にきれいに咲いていました。春の香りです・・・。

な~~んて!、蠟梅は早春の花、梅(バラ目バラ科)ではなくって、クスノキ目ロウバイ科

というのは、一昨年勉強しました! 

先導、先見という花言葉に分かるように、蠟梅は旧暦の12月(蠟月)、つまり寒さが厳しい

今頃に咲く冬の花の象徴です。

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巻向川の谷あいで、三輪の山麓を離れます。

去年、お山でヨガをさせていただいた車谷茶屋さんに立ち寄りました。

こちらは、山の辺の道にある素敵なお茶屋さんで、三輪そうめんなども食べさせて

もらえます。

また、かつては三輪そうめんの倉庫だった場所をギャラリーとして利用しておられ、この日は

写真展を開催中でした。

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道端のあちこちに、無人市がいっぱい!

どれも100円! おみかんから三輪そうめんのきれっぱし、柚子、柚子味噌、土しょうが、

唐辛子に、小芋に、青梗菜、白菜などなど・・・。

さっきまで、心が洗われるようだとか、これから一年頑張ろうとか神妙な顔で言ってたのに、

100円という文字を見つけるなり、一気に主婦モードに戻った私でした。