石鎚山 天狗岳(1982m)
北壁クライミング 『ダイレクトルート Ⅳ・A1 70m』 岩質:安山岩(コケ多し)
四国と言えばやはり石鎚山、『岩』クライミングと言えば北壁でしょうか、 以前から興味があり登攀してみたい
岩でとても楽しみにしていました。ルートそのものは、1960年代から登られている為ピン(ボルト、ハーケン)は
錆びていました。
昨日は、笹ヶ峰、伊予富士と登った後「白石ロッジ」で100%充電が出来ました。 アプローチは一般登山道・
三の鎖の小屋横に北壁に通じる踏み跡があります。丁度地元のクライマーが居られ取り付き地点を聞きまし
た。遭難碑を過ぎビレイボルトがあり、この地点から主ビレイポイントに左上(20m、Ⅲ+)
ルートはジェードル凹角を突いて登るラインです。 ルート上にはボルト、ハーケンがベタ打ち(連打)される中
にペツルが打たれていました。 ここもフリーの波が来ているのか?フリーとA0とA1とで2ピッチ登り、最後は
快適なスラブを登りきると天狗岳右肩に出ました。終了点の山頂(西日本最高峰!)で一般登山客にお祝いの拍手で迎えられました。
【クライミング・アドバイス】
ビレイポイントはあまり明確ではない。クライミングはエイドクライミングが主体でしょうか。ピンはベタ打ちされ
ていますが、60年代のルートである為ランニングビレイ・ピンに十分注意、壁そのものはややカブっている感
じであり、ランニングビレイのスリングテープは長い目に取る様にしたい。テープは10本以上は携行のこと、
岩は安山岩でフリクションは良いのだが、壁そのものがコケが多く滑りやすい、濡れていると少し厄介かも?
【コースタイム】
土小屋(発)7:30 ~ 三の鎖小屋 9:00 ルート取り付き地点10:30
※三の鎖で取り付き点のアプローチを少し探すこと約1時間
クライミング開始スタート11:00~終了14:15(3時間15分) ※アプローチルートを入れて4ピッチ
頂上山荘14:40~55(15分) ※ビール&ジュースで乾杯 土小屋16:15
【クライミングギア】
ロープ60m/1本、クイックドロー:20set、スリングテープ:10本、エイダ、
※ストッパー&キャメロット使用せず。(※ストッパー #‐4を1回のみ使用)
アプローチから見る北壁は威圧感があります。
3P目:結構ピンが腐っています。ランニングビレイのピンには要注意です。
無事終了です。一般登山者に拍手で迎えられました。 『ヤッター、最高!!!』
3時間15分の『とても楽しいクライミングでした。』
左側、垂直にたつ暗い壁が、今、登って来た北壁です。
登攀終了点は、この山頂で、ちょっと感動的!
弥山から見る天狗岳、北壁はかなりカブっています。