8月2日(月)
御機嫌如何ですか
私はあい変わらずです
かわいいなぁー。
恐らくオリンピックのせいでこんな格好をさせられてるのでしょうけど。
阪神百貨店8階催場で開催された中古レコード市へ行ってきました。
開催期間は7月28日(水)~8月3日(火)。
全国から14店舗の中古レコ屋が参加。
平日は仕事なので、31日(土)と1日(日)の2日間だけ行くつもりでしたが…
1日でも多く行きたいので、まずは休み前の金曜日30日、仕事から帰宅したら早速行ってきました。
以下、戦果報告です↓
●7月30日(金)
仕事のため出発が遅くなったけど、先日自転車を買い換えたばかりなので超快速!
とても軽やかでスピードが出るので、普段の1.25倍の速さで到着しました。
そう、大阪の人間は何処へ行くにも自転車で行きます。
学生さんも、お母さんも、お子さんも、みんな自転車で行きます。
大阪の人間は、ミナミ、キタ、京橋、天王寺、何処へでも自転車で行きます。
HOTELセラヴィにだって、みんな自転車で行ってるみたいですよー。
某日のHOTELセラヴィのようす↓
真っ昼間から4台もとまっています。
すみません、話モドス。
閉店は20時、物色できる時間は50分ほどしかありません。
割り切ってこの日は邦楽のみに絞り、洋楽その他は明日と明後日にゆっくり見ることにします。
しかし週末の夜だというのに、館内は客がほとんどいなくてガラガラでした。
おかげで他の人を気にすることなく物色することができました。
結局LPを3枚購入。
実は3枚ともLPを(さらにCDでも)持ってるのですが、訳あってまた購入。
帰りしな中之島公会堂の近くで撮影↓(またか…)
●中島みゆき 『おかえりなさい』 980円
既に持っているのはオリジナル盤で、これは再発盤。意外とこの再発盤の方が見掛けない。
中島さん信者である私は帯違いとかも集めているので、モッチローン!喜んで購入。
●中島みゆき 『miss.M』 1320円
85年発売の本作は再発盤は無く、このオリジナル盤のみの発売。
帯付きで全く同じ物を持ってるけど、シュリンク残存の美品だったので買い直し。
●プリズム 『サプライズ』 890円
プリズムでは1番好きなアルバムで当然既に持ってるけど帯なしなので、帯付きを買い直し。
考えてみたら、本作のメンバーって渡辺建さん以外はもうみんなこの世にいないんですよね…
●7月31日(土)
そして翌日、朝から喜び勇んでおニューの自転車をえんやこらーとマッハでこいで阪神百貨店へ!
到着して駐輪機に自転車をセットし、ワクワクしながら阪神百貨店の入り口に行くと…
何故か臨時休業でした。
今日と明日の土日2日間、臨時休業とのこと。
なんでやろ?昨日はそんなこと館内放送も告知もしてなかったのに??
けど、ディスクユニオンの店舗受け取りでネット注文してたので丁度よかった!
ディスクユニオンへ注文の商品を買いに行ってきました。
只今ユニオン断ち中だけど、せっかく来たのでレコードだけを物色。
ジャズの帯付き国内盤を1枚だけ、ついで購入。
帰りしな毛馬桜之宮公園で記念撮影↓
●中島みゆき 『涙‐Made in tears‐』(EP) 2850円
88年10月発売の希少EPで、現物を見るのは初めて。やっと入手。
これで中島さんの未所有EPは、あと、超難関の『あした』1枚を残すのみ。
●DAVID MOSS 『HULL HOUSE』(EP) 780円
NY前衛の打楽器やヴォイス等を操るデヴィッド・モスの84年作品。ジョン・ゾーン参加なので購入。
以上の2枚がネット注文していた商品。
●ジョン・コルトレーン 『ヴィレッジ・ヴァンガード・アゲイン』(LP) 1900円
店頭チェックしたら、コルトレーンで一番欲しかったレコードを発見!モッチローン、喜んで購入。
ギャリソンが短パンだったり、ファラオがストラップ掛けたままだったり…このジャケット大好き。
帰宅してからテレビのニュースで、阪神百貨店の臨時休業の訳を知りました。
地下の食料品売り場で従業員のコロナ感染者のクラスターが発生したとのこと。
それで急遽、31日(土)と1日(日)の2日間、臨時休業になったのでした。
コロナの危険が自分のすぐそばまで迫っていたのかと思うと、すごく怖くなってきました。
余談ながら、このコロナ禍で頻繁に聞かれる言葉、「クラスター」。
本来、クラスターという単語には「感染」の意味はありません。
意味も知らずに使っている人も多く、「集団クラスター」とか言う人まで見掛けます。
ジャーマン・ロックで私が1番好きなのがクラスター(CLUSTER)なので、いい気分はしません。
●8月1日(日)
残念ながら昨日に引き続き、阪神百貨店は臨時休業。
昨日ユニオンのあと、駅前第1ビルの中古屋DISC J.J.を覗いたら気になるCDボックスがあって…
それを買いに行くことにしました。
DISC J.J.で無事購入したあとは、NU茶屋町のVOX MUSICへ行って在庫をチェック。
目ぼしい物はなかったけど、中島みゆきのLP『みんな去ってしまった』のオリジナル盤を購入。
扇町公園で記念撮影↓
●NAKED CITY 『COMPLETE STUDIO RECORDINGS』(5CD) 6600円
ジョン・ゾーンのネイキッド・シティは当然全アルバムを持ってるので、買うのを凄く迷ったけど…
シュリンク残存で状態良好なので、6600円はかなり痛いけど思いきって購入。
●中島みゆき 『みんな去ってしまった』(LP) 880円
本作のオリジナル盤には帯が2種類(初回プレスと増版分とで帯が異なる)があって…
購入後しばらくしてから気付いたけど、こっちの帯(初回プレス)のは持ってましたわ。まぁいいや。
●8月2日(月)
もちろん出勤日ですが、土日が臨時休業になったため、この日がラストチャンス。
最終日は明日だけど16時で終了のため、仕事終わってからでは間に合わないので…
仕事から帰宅したら、自転車立ちこぎしてマッハで向かい、到着したのが18時45分。
閉店20時までの時間はわずか1時間ちょっと。
先日金曜日は邦楽しか見られなかったので、今日は洋楽(ロック、ポップス)を一通り見ました。
しかし時間が全然足りなくて、ジャズは全くチェックできず。
閉店時間ギリギリまでねばって、6枚購入。
あと数枚欲しいのがあって悩んだけど、時間がなかったので今回はやめ。
しかし次回なんてないのだから、やっぱり買っとくべきだったと只今激しく後悔中。
帰りしな、また中之島公会堂近くで記念撮影↓
●トニー・マカパイン 『エッジ・オブ・インサニティ』 1090円
マカパインの1stのジャケは国内盤に尽きる。輸入盤はすね毛ボーボーの男の足でキモいから。
帯なしならよく見掛けるけど、ずっと帯付きが欲しかったので、モッチローン!喜んで購入。
●ザ・ファーム 『ザ・ファーム』 800円
新春のレコ市で買わなかったことを後悔してたファームの1stに再会。モッチローン!喜んで購入。
●ベック・ボガート&アピス 『ベック・ボガート&アピス』 1800円
帯に書いてある特典“7大ロッカー”ロゴ・ステッカーは欠品でした。
急いでたせいで確認せずに買ってしまったことを後悔。
●デュラン・デュラン 『セブン&ザ・ラグド・タイガー』 600円
これも持ってるけどポスター付き(画鋲跡ありだけど仕方ない)なので買い直し。
●スティング 『シャドウズ・イン・ザ・レイン』(12inch) 1200円
高2の発売当時に買った思い出のレコードだが、リフォーム時の事故で失ってしまった。
しかし探すとなると一向に出会えず、今回レンタル落ちではあるけどようやく入手。
●デヴィッド・ボウイ 『ビギナーズ』(12inch) 1400円
帯付きだったので欲しくなって、けど買うほどでもないかな、と最後まで迷ったけど…
うん、やっぱり買っておいて良かった◎
あとスティング「セット・ゼム・フリー」12インチの顔アップ・ヴァージョンのジャケのも買っとくべきだった。
ポール・ロジャースの1st『カット・ルース』も買っとけばよかったなぁ…
無駄遣いはいけない、モノを増やしてはいけない、という思考が働いて歯止めが掛かってしまいます。
土日の臨時休業がなければ考える時間も十分あったけど、今回は延べ2時間ほどだったから仕方ない。
それでも、めっちゃ楽しかった! 至福の時間でした。
途中に他店での買い物も載せてしまいましたが、今回の中古レコ市での収穫は全部で9枚。
合計金額は10080円でした。
あぁ、また散財してしまった。
ディスクユニオンだったら半額以下で済むのになぁ…
以上、他人様にはドーデモイイ戦果報告でした。
さて、ディスク・レビューの時間です。
今回の戦利品の中から、どれか1枚レビューを書くといたします。
毎度ながらレコードプレーヤーを持ってないので、CDで聴けるものの中から選ぶといたします。
(12インチ以外は全てCDで持ってますが…)
中島みゆき 『miss M.』
【A面】
1. 「極楽通りへいらっしゃい」
編曲:後藤次利
2. 「あしたバーボンハウスで」
編曲:後藤次利
3. 「熱病」
編曲:チト河内
4. 「それ以上言わないで」
編曲:後藤次利
5. 「孤独の肖像」
編曲:後藤次利
【B面】
1. 「月の赤ん坊」
編曲:倉田信雄
2. 「忘れてはいけない」
編曲:チト河内
3. 「ショウ・タイム」
編曲:後藤次利
4. 「ノスタルジア」
編曲:後藤次利
5. 「肩に降る雨」
編曲:倉田信雄
全作詞・作曲:中島みゆき プロデュース:あいらんど
1985年11月リリース、中島みゆきの13作目のオリジナル・アルバムです。11th.アルバム『はじめまして』(1984.10)から始まった所謂“ご乱心の時代”の作品です。前作の12th.アルバム『お色なおし』(1985.4)はセルフカヴァー・アルバムではありましたが、本作までの3枚は約半年おきというハイペースでのリリースとなりました。『お色なおし』はセルフカヴァーのため曲作りの手間が省けた分、サウンド・プロデューサーを曲ごとに変えるという試みをしており(甲斐よしひろ、センチメンタル・シティ・ロマンス、クリスタルキング、後藤次利、クニ河内が担当)、まるで今後の作品制作のための人材の品定めをしているかのようなアルバムでした。
そして本作では益々ご乱心に拍車が掛かり、デジタル技術と格闘しながらさらにロック色を強めています。前作での品定めの結果(?)、おなじみ後藤次利に白羽の矢を立てて大半の曲でアレンジャーに起用(あとはチト河内と倉田信雄が2曲ずつ担当)。因みに次作『36.5℃』(1986.11)では甲斐よしひろのプロデュースで、デジタルの度合いはピークに達します。後藤とは6th.アルバム『おかえりなさい』(1979.11)以来の付き合いで、ご乱心の始まりとされる曲であるアルバム・ヴァージョンの「悪女」(9th.アルバム『寒水魚』に収録)のアレンジも後藤によるもので、随所で重要な仕事をしてきています。
本作の参加ミュージシャンに目を向けると、ベースに後藤次利、富倉安生、岡沢章、ドラムスに青山純、渡嘉敷祐一、鍵盤には倉田信雄、エルトン永田etc.とお馴染みの職人的なスタジオミュージシャンが顔を揃える中、ギタリストの顔触れが面白いことになっています。松原正樹、土方隆行といった従来通りのスタジオミュージシャンに加え、窪田晴男(ビブラトーンズ、パール兄弟)、北島健二(FENCE OF DEFENSE)、そしてブレイク前のBOØWYの布袋寅泰といった若手が参加、時代の息吹を取り込んでいます。
窪田晴男の参加は2曲。和モノ・ブギーファンクな「熱病」ではフランジャーを効かせたカッティングが実にかっこよく、このニューウェイヴ的センスは若手ならでは。もう1曲、「忘れてはいけない」でも窪田は空間系エフェクターを使い浮遊感とキレを兼ね備えた個性的なプレイを聴かせております。そして今や“世界のHOTEI”こと布袋寅泰は「ノスタルジア」に松原正樹と共に参加しており、これも一聴して彼だと判るカッティングを披露。これらはまさに若手起用の成功例といえます。
ご乱心1枚目の『はじめまして』ではまだ打ち込みは使っておらず、その次の『お色なおし』で3曲、そして本作では全10曲中の8曲(「月の赤ん坊」と「ノスタルジア」の2曲以外)で打ち込みを導入しています。いよいよデジタルとの格闘が本格化しました。プログラマーには迫田到、梅原篤、土岐幸男、河合雅人、浦田恵司と、5人もの名がクレジットされているあたりにも模索している様子が窺えます。
私はご乱心の時代のアルバムはどれも大好きで、本作も聴きごたえがあって好きです。中でもやはりロック調の曲が面白いです。後藤次利の地を這うようなベースが強烈なインパクトの「あしたバーボンハウスで」。チト河内のアレンジによるデジタルの硬質な感触と、前述した窪田晴男のカッティングにジェイク・コンセプションのソプラノサックスも印象的な「熱病」。北島健二が参加し、後藤次利のアレンジが光る「ショウ・タイム」。打ち込み未使用で衒いのないロック・ナンバーに仕上がった、倉田信雄のピアノもごきげんな「ノスタルジア」。そして本作中の白眉といえる、歌詞、曲構成、アレンジ等、あらゆる点において一筋縄ではない「孤独の肖像」。
「孤独の肖像」はアルバムより2ヵ月先行してシングルカットされたマイナー調のロック・ナンバー。シングル・ヴァージョンはリズム・セクションが全編打ち込みに対し、アルバム・ヴァージョンは1番後の間奏、2番のリフレイン~エンディングまでの部分が手打ち(Wikipediaより)とのこと。聴き比べれば人の感覚、ゆらぎの効果の重要性が歴然とします。このデジタルのバシバシしたサウンドに被さる青山純の生ドラムがたまらなく格好良いです。曲構成が変則的で2番のサビから切れ目なく大サビに突入し、杉本和世と中山みさによる重厚な女性コーラスが加わるあたりが圧巻。そして大サビのままリフレインを続けエンディングを迎えます。
どうせみんなひとりぽっち海の底にいるみたい
だからだれかどうぞ上手な嘘をついて
いつも僕が傍にいると夢のように囁いて
それで私たぶん少しだけ眠れる
それにしてもよくぞこんな曲をシングルカットしたものです。これまで中島はアルバムとシングル曲とは分けて考えていたと思われ、アルバムでは「うらみ・ます」のような泣き叫ぶ歌唱だったり、メロディーがなく淡々とした語りだけの「元気ですか」とか、他にも難解な歌詞や過激な歌詞の曲、実験的な曲などチャレンジングな面が多々見られ、一方シングルではメロディーや歌詞が大衆受けする歌謡曲フォーマットの曲であるというのが原則でした。しかしこの曲はメロディーこそキャッチーですが、変則的な曲構成にドロドロした歌詞…これまでのシングル曲の原則を覆しております。ご乱心に入ってから初のシングル曲だと知ると目から鱗が落ちました。それでもオリコン6位と健闘しており、当時の中島の勢い、人気ぶりが窺えます。
これまでになくデジタルに急接近し打ち込みを多用しロック色も強まったアルバムではありますが、「それ以上言わないで」やラストの「肩に降る雨」のようなしっとりした、アルバム『臨月』(1981.3)の頃を思わせるような曲もあって何だかホッとします。ご乱心の最中であっても、本質の部分は変わっていないということでしょう。三角関係を歌った「それ以上言わないで」での繊細かつ複雑な心理描写は実に見事で、彼女ならでは、唯一無二の中島ワールドです。
もしも私に勇気があれば ここで貴方を殺したかった
あの娘にあげる心はあげる せめて私に命をほしい
波に洗われて足跡が消えてゆく 貴方の中から私が消えてゆく
君は強い人だからいいね1人でも
だけど僕のあの娘は
… それ以上 言わないで
以上です。
が、余談ながら最後にひとつ。
『miss M.』リリースの1985年には中島さんが声優を務めたアニメ映画が公開されています。
サンリオ制作の「妖精フローレンス」です。
先に音楽を録音し、それに合わせて作画されたという、クラシック音楽を主軸にしたアニメ作品です。
音楽監督に山本直純、演奏は東京フィル、オーボエは宮本文昭が担当。
中島さんは妖精ムジカ役で初の、そして現在のところ唯一の声優の仕事となります。
中島さん信者としてはチェックせねばと5年前にDVDを買ったのですが、実はまだ観てないという(困)
■先月(7月)の収穫
グレイシャス 『グレイシャス』
早坂紗知&スター・アップ! 『2.26』
ウェイン・クランツ 『シグナルズ』
キャメル 『ヌード~Mr.Oの帰還』
ディム・ボルギル 『フォーセズ・オブ・ザ・ノーザン・ナイト~ライヴ・イン・オスロ2011&ライヴ・アット・ヴァッケン2012』(BD)
『音楽』(DVD)
非常階段 『聖水ライブ'89』(DVD)
非常階段 『咲いた花がひとつになればよい』(DVD)
RCサクセション 『SUMMER TOUR '83 渋谷公会堂~KING OF LIVE COMPLETE~』(DVD)
ザ・スクェア 『スターズ・アンド・ザ・ムーン』(LP)
中島みゆき 『みんな去ってしまった』(LP)
中島みゆき 『あ・り・が・と・う』(LP)
SAM RIVERS 『CONTRASTS』
イングヴェイ・マルムスティーン 『パラベラム』
アーチー・シェップ 『ザ・ウェイ・アヘッド』
Steve Lacy 『Sands』
中島みゆき 『御機嫌如何』(EP)
JAPAN 『孤独な影』(LP)
中島みゆき 『おかえりなさい』(LP)
中島みゆき 『miss M.』(LP)
プリズム 『サプライズ』(LP)
中島みゆき 『涙-Made in tears-』(EP)
David Moss 『FULL HOUSE』
ジョン・コルトレーン 『ヴィレッジ・ヴァンガード・アゲイン』(LP)
先月、先々月は1ケタだったのに…元の木阿弥です。
にほんブログ村のランキングに参加しています
↑どうかカエルさんをクリックして下さいませ