ユッコ・ミラーのインストアライブに行ってきた。(デビュー・アルバム『YUCCO MILLER』) | 愛しのジャンポール

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友だちはスズメとカエルさんだけ


元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
11月2日(水)晴れ


ちかごろのおやつ↓

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うまい輪めんたい味とポテトチップスのりしおトリプル。
ウチのカエルさんはめんたい味が大好物です。


期間限定のカルビーポテトチップスのりしおトリプルが美味しいです。
青のりが通常の3倍です。風味が全然違います。

そしてローソンの自社ブランド、ローソンセレクトのうまい輪。
以前は「おやつごろ。」という名前だったのに、「ローソンセレクト」に変わってますね。
どーでもいいけど。


うまい輪に関しては昔に記事にしていますので、よろしければご覧くだちい↓

【うまい棒30本とうまい輪3袋ならどっち買う?】 2011-07-31
http://ameblo.jp/avant-sax/entry-10970963436.html


(自分で言うのもなんだが、昔の方が面白い記事書いてたと思う…)




話カワル。


私はマウスピースパッチはアルトもソプラノもBGのスモールを愛用しています。
因みにマッピはアルトがARBメタル、ソプラノはヤナギサワのメタルです。

今までずっと厚さ0.4ミリを使ってましたが、試しに0.8ミリを買ってみました。
ARBメタルは極端にビークが薄く、慣れたとはいえやっぱり自分に合わなくて疲れるんです。
だから少しでも厚さを稼げるかなと思って…
(ソプラノのヤナギサワは0.4ミリでも全然いいのですが。)

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たったの6枚入りで定価1188円もします。


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見た目は結構分厚いですが、実際に咥えた感覚はさほど変わらないのでは?
と思ってましたが…

意外にも違いがはっきり感じられて、咥えるのが幾分楽になったように思います。
分厚い分、歯への振動が伝わりにくくなりますが、まぁ慣れれば大丈夫でしょう。

あぁ、もっと早くに試せばよかったですのだ。
(以上はあくまでも個人的な感想ですので、人それぞれ感じ方は異なります。)





あっ、どうも。
ごあいさつが遅れました。


みなさま
おつめろ~クマ



「おつめろ~」ってなんやねん?って?
(そもそも普段の「ごまー」ってやつこそなんやねん!)

そうなんです、行ってきました。
ユッコ・ミラーさんのインストアライブへ。

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※店内撮影はイケマセン!

大西由希子改めユッコ・ミラーさんのメジャーデビュー・アルバム発売に伴うインストアライブでした。場所はディスクピア日本橋店テレビゲーム館2階のイベントフロア。そう、今年5月まで中古CD屋「DISC J.J」だった場所です。さらにディスクピアでユッコさんのCDを購入した人はライブ後のサイン会に参加できるというもの。因みに客層はオッサン率が異様に高かったです。(かく言うワシもバリバリのオッサン←)

生でユッコさんを見るのは初めてでした。パワフルかつ繊細な演奏、その華奢な体からは想像できない音圧を耳と目と肌で感じてきました。速いフレーズもものともせず正確に吹き切り、スローなバラードでは感情たっぷりに表現する。とにかく上手い!楽器をコントロールするという点では若手サックス奏者の中でも最高峰と言えます!

矢野沙織さんを皮切りに小林香織さん、纐纈歩美さん、寺久保エレナさん…etc.若い女性サックス奏者たちの目覚ましい活躍でシーンが盛り上がっている昨今、もはや若手の女性サックス奏者が現れても少々では驚きません。

しかしユッコさんは違った!

誰よりもテクニカルでありながら、センスが他のサックス奏者とは明らかに違います。そう、ただ上手いだけでは駄目なんです。個性が無いと、いくら上手くても意味が無いんです。彼女は音楽理論オタクであり、古今東西の音楽理論を独学で研究しています。それが彼女の演奏や作曲に活かされているんですね。

ユッコさんといえば、そのピンクの髪に奇抜なファッション、独特な話し方が取り沙汰されます。いわゆるミラクル星キャラですね。私も初めYouTubeや教則DVDを見た時は、特に話し方が正直「しんどいなぁ…」と思っていました。しかし生で実際に見たら、全く嫌味がありませんでした。むしろ面白くて、MCの時は客席から笑いが漏れていました。

サイン会では握手と、さらにカメラを持ってる人はユッコさんとの2ショット写真を撮ってもらえました。私はカメラといえばガラケーのしか持ってないので、ハズカC~ので諦めようと思いましたが…私の前の人達(みなオッサン)は全員ガラケーだったので、心置きなくガラケーでお願いしました。前のオッサン達に感謝。ヨカッタヨカッタ◎

サインのわずかな時間に何をお話ししようかと、順番待ちの間に考えてたら物凄く緊張してきました。結局、「マウスピースはメイヤーですか?」と聞いてしまいました。オタクぶり発揮ですね。いやらしいですね。それに対しユッコさんは「あーっ!!サックス吹かれるんですね。」と。その時の笑顔が印象的でした。


以前にユッコさんの記事を書いてます。よろしければ是非↓

【ギャルメイクの尖鋭サックス奏者、大西由希子の教則DVDを買いました。】 2014-04-06
http://ameblo.jp/avant-sax/entry-11814807990.html





サインと2ショット写真を手に入れた私は、とても幸せな気分で会場を後にしました。

ライブのラストにウェイン・ショーターの曲をやってくれたのが凄くカッコ良かったので、その曲の入ってるCDを買おうと思い、隣のディスクピアを覗いてみました。

しかし曲名をはっきり覚えておらず、ウェイン・ショーターのコーナーのCDを片っ端から手に取ってケース裏の曲目をチェック。恐らくこれだろう、確かそんなタイトルだった、と自分に言い聞かせ「イエス・オア・ノー」収録の『ジュジュ』を購入しました。まぁ『ジュジュ』は名盤なので持っていても決して損はない、ていうかマストアイテムですからね。

そしていつものスズメの公園(夜なのでスズメはいないが…)で記念撮影↓
警察が来たら職質まちがいなしだっ。

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ユッコさんのサイン入りCDと。




Wayne Shorter - Yes or No

うん、これです。間違いありませんでした。
ヨカッタヨカッタ◎






ユッコさんのデビューアルバムもモッチロ~ン!レビューしておきますね。



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CDユッコ・ミラー 『YUCCO MILLER』

あっ、しげぽんといいます。よろしくお願いします。


9月7日にキングレコードから発売になった待望のデビューアルバムです。教則DVDが2012年に発売されているのにもかかわらず、YouTubeやテレビ、マスコミでも既に話題となっている彼女なのに、これが初CDなのです。まさに満を持しての登場です。

聴いた第一印象は、「随分と聴きやすいなぁ」「ファンクの曲が多いなぁ」ということ。YouTubeや教則DVDで知る限りではありますが、私のユッコさんの印象は「アドリブ・ソロではフリーキートーンを多用しアグレッシヴに吹きまくる」というものでした。ややもすればアドリブになればフリーキートーンに頼ってしまう傾向にあるのでは?との誤解すらしておりました。

ところが本作ではフリーキートーンはあまり出てきません。ここぞという時のアクセントとして用いられ、正攻法とも言うべき丁寧かつスリリングなアドリブで勝負しています。今日のインストアライブでもそうでした。アドリブで盛り上がってきて佳境に達するとアグレッシヴになりますが、出鱈目な音は一切なし。フリーキートーンも実にセンスが良くしっかりコントロールされたものであり見事の一言です。


アルバム収録曲は以下の通り↓

1. Pick Up The Pieces (アヴェレージ・ホワイト・バンド。キャンディ・ダルファーでもお馴染み。)
2. Little Wing (ジミ・ヘンドリックス)
3. Shape Of My Heart (スティング)
4. Uptown Funk (マーク・ロンソンの2014年のヒット曲)
5. Miller Crew (オリジナル曲)
6. If I Ain't Got You (アリシア・キーズの2003年のヒット曲)
7. Sponge (ブレッカー・ブラザーズ)
8. We're All Alone (ボズ・スキャッグス)
9. Lagrimas (オリジナル曲)


パーソネルは…

ユッコ・ミラー(sax)
ロニー・プラキシコ(b)
マーヴィン・スウェル(g)
ダリル・グリーン(ds)
ジェフ・ハーマンソン(tp)
ジョナサン・トーマス(pf,org,syn)
カミーユ・サーマン(vo)

プロデュース:ロニー・プラキシコ


ロニー・プラキシコは有名ですね。ジャック・ディジョネットのスペシャル・エディションやM-BASE派での活動から私は先鋭的なミュージシャンとの印象を持ってましたが、それ以前にはチェット・ベイカーやウィントン・マルサリスとも活動し、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズにも在籍してたんですね。エレキもウッドベースもこなし、またベーシストとしてのみならずプロデューサーとしても活躍しています。

マーヴィン・スウェルは名前を聞いただけではピンときませんが、デヴィッド・サンボーンのアルバム『インサイド』に参加していたギタリストです(←今調べた)。それ以外のメンバーについては私は寡聞にして知りません(困)


全9曲収録。ユッコさんのオリジナルが2曲と、あとは全てカヴァー曲です。カヴァー曲は皆が知ってるような有名な曲ばかり。私のような音楽オタク、楽器オタクの人にはフツーすぎる選曲で物足りなさを感じかも知れません。しかしそれもジャズに馴染みのない若い人達にも聴いて欲しいという考えによるものです。それとファンク曲が多いのが意外でした。最初はあまり期待してなかったのですが、聴いてみたら、その思いはいっぺんに覆されました。

1曲目「Pick Up The Pieces」は私が最近参加したバンドのレパートリーで只今練習中なので、凄く参考になります。モチベーション上がります。キャンディ・ダルファーのソロより断然ユッコさんのソロの方が私好みです。まずはトランペットがソロを取り、それに続いて切り裂くように始まるユッコさんのパワフルなソロがたまりません。ユッコ節炸裂です!

2曲目「Little Wing」は数多のカヴァーを生んだジミ・ヘンドリックスの名曲で、デレク&ザ・ドミノス、サンボーン在籍時のギル・エヴァンス・オーケストラ、スティングなどが有名です。ユッコさんのはスティングのヴァージョンに雰囲気が近くて好きです。切々とエモーショナルにメロディーを歌い上げており、彼女の歌心を確認できます。

歌心といえばスティングの次の曲「Shape Of My Heart」、アリシア・キーズの「If I Ain't Got You」、ボズ・スキャッグスの「We're All Alone」でのヴォーカリストにも迫る豊かな表現力が聴きものです。インストアライブでも感じたのですが、音のしゃくり方やヴィブラートが本当に上手いです。艶やかな音色と相まって聴き手の心を揺さぶります。

5曲目のオリジナル「Miller Crew」はサイバー・フュージョンとでも呼ぶべきメカニカルなキメ・フレーズが印象的な曲。アドリブでもユッコさんは無機質で幾何学的なラインでクールを装っていますが、それが次第にヒートアップして行き中盤からはフリーキートーンも飛び出し感情的になります。この曲、私大好きです。プラキシコのエレキベースのソロもメガシブ◎


「Miller Crew」MV/ユッコ・ミラー



そしてもう1つのオリジナル曲「Lagrimas」は、本アルバムで最もジャズっぽい曲。これこそが本アルバムの圧巻です。ユッコさんの作曲能力、メロディーセンス、楽器の表現力が理想的な形で活かされた名曲です。スペイン語で「涙」を意味するしっとりした曲。長いピアノ・ソロのイントロのあと、ユッコさんのアルトによってメロディーが奏でられます。これ見よがしな速いフレーズやフリーキートーンなどのギミックは一切無し。ただひたすら美しくメロディーを歌い上げます。途中ウッドベース・ソロも挟みつつ、カタルシスに浸りながら本アルバムの幕を閉じます。

因みにユッコさんは今まで主にビーチラーやヤナギサワのメタルのマウスピースを使っていたのですが、現在はメイヤーのラバーに替えたようですね。本アルバムもメイヤーで録音されています。今日のライブでもメイヤーでしたが、メイヤーでどうしてあんなパリッとした音が出せるのでしょうか? 私なんかがメイヤーを吹いてもモコモコの音しか出ませんのだ。

う~ガーン






以前の記事に貼った動画が削除されてましたが、再アップされてますね↓

ユッコ・ミラー(大西由希子) ミヤネ屋




高3の時にグレン・ミラー・オーケストラを出待ちしてメンバーの前で演奏したエピソードは有名ですね。高校の吹奏楽部はコンクールを目指すような厳しい部ではなかったのですが、ユッコさんはとにかく練習の虫だったそうです。朝は6時に警備員が鍵を開けるとすぐに音楽室へ行きホームルームが始まるまで朝練をし、休み時間に早弁して皆が昼食を食べてる時間にまた音楽室で練習。そして放課後はクラブで練習し、夜は路上で吹いたり家で練習したりという… そんな毎日だったそうです。

高校入学でサックスを始め、卒業後には早速プロとして活動しているユッコさん。たった3年余りでプロ活動を始められたのには、歴とした理由があるのですね。並々ならぬ努力があってこその成果だったのです。「練習の為に犠牲にした時間は最後に必ず報われる」というソニー・ロリンズの言葉を、今改めて思い出しました。ユッコさんの音楽を聴くと、ユッコさんを見ていると、私も練習に対するモチベーションが上がります。

CDもいいけど、やっぱりライブには敵いません。生の音を、振動を肌で感じたいです。現在ユッコさんはレコ発ライブ・ツアーを回っているところです。今月11日には大阪でもライブがあります。仕事の都合が付けば是非行こうと思います。





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わーい、あはははは…カエル


きゅるぴか〜(*´∇`*)





■先月(10月)の買い物

CDチャラン・ポ・ランタン 『借りもの協奏』(CD+DVD)
CDクイーン 『オデオン座の夜〈ハマースミス1975〉』(CD+DVD)
CD粥川なつ紀 『コサモタでアニバーサリー』
CDブルース・スプリングスティーン 『アルバム・コレクションVol.1 1973-1984』(8CD)
CDヤン・ガルバレク 『ヴィジブル・ワールド』
CDメイシオ・パーカー『メイド・バイ・メイシオ』
CDパット・マルティーノ 『ジョイアス・レイク』
CDドラゴンフォース 『キラー・エリート』(2CD+DVD)
CD勝田一樹 『KAZUKI KATSUTA 1st Solo Live』(DVD)
CDアラン・ホールズワース 『ロード・ゲームス』
CD犬神サーカス団 『鎮魂歌 ~レクイエム~』(DVD)
CD久石譲 『4 MOVEMENT [四楽章]』(DVD+CD)
CDデヴィッド・ボウイ 『フー・キャン・アイ・ビー・ナウ?』(12CD)
CDジミー・ヨーコ&シン 『清少納言』
CDアリ・プロジェクト 『エトワール』
CD折笠愛 『レター』
CD『ザ・ラストラン プレミアム 秩父鉄道1000系』(DVD)
CDアリ・プロジェクト 『神々の黄昏』
CDホーク・ウインド 『ドレミファソラシド』
CDアレア 『ティック・タック』
CD安全地帯 『安全地帯V』
CDユッコ・ミラー 『YUCCO MILLER』

これは間違いなく買い過ぎですのだガーン




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