開封されたCDを新品として売るのは如何なものか… ヴァニラ・ファッジ | 愛しのジャンポール

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8月11日(土)くもり雨



みなさま
コンバンまークマ



昨日、難波のTへ行きました。


前から買おうと思ってたヴァニラ・ファッジの『ビート・ゴーズ・オン』の国内盤CDなんですが…
このあいだまで4~5枚在庫があったのが、昨日見たらあと2枚になってたので慌てて購入しました。

実はそのうちの1枚が封を開けられてるのを商品として店頭に出してあるので、未開封の方を慌てて買いました。
私は元CD屋店員だったので、そんなのはすぐに気付きます。
シール付きの袋に入っていたので、すぐ違和感に気付きました。


何故シール付きの袋に詰め替えられていたのかは分かりません。
理由はどうであれ、一度開封した商品を店頭に出すのは良くないと思います。

今や店に行かなくても、ネットでワンクリックするだけで買える時代です。
だからこそお店は、わざわざ来店してくれる客に対してしっかり誠意を持って商売しなくてはいけません。


因みに封が開いてる理由としてよくあるのが、ケース割れのため店でケース交換をしたという例です。
しかしそれをすると確実に店員の指紋やホコリ等が付き、厳密にはもはや新品とは言えません。

客には色んな人がいます。
封が開いてるとかそんなの気にならない人もいますが、中には本当にCDを大切に扱う人もいます。
その点を、お店のスタッフは全員が意識を持ってもっと顧客のことを考えなければならないと思います。


もう一度言います。
ネットで買える時代だからこそ、来店してくれる客に対してお店はもっと誠意を持って商売すべきなのです。




$愛しのジャンポール-IMG_ed.jpg←まだ未開封。


最近CDとかDVD買い過ぎてるので、まだ封を開けずに置いとくことにしよう。そうしよう。

この封をツーって引っ張って開ける瞬間が楽しみなんです。
ワクワクするんです。




そういうワケですみません、昨日買ったヴァニラ・ファッジの2ndはまだ聴いてないのでレビュー書けません。
かといってこのまま愚痴だけで終わるのも申し訳ないので、ヴァニラ・ファッジの1stと3rdを紹介します。




$愛しのジャンポール-20p2_2096 (2)
CDVANILLA FUDGE “VANILLA FUDGE”



前身バンドであるPIGEONSのドラマーがカーマイン・アピスに交代したことで、1966年12月、バンド名をヴァニラ・ファッジと改名。メンバーは、マーク・スタイン(vo,kb)、ティム・ボガート(b,vo)、ビィンス・マーテル(g,vo)、カーマイン・アピス(ds,vo)。翌年6月にシングル「キープ・ミー・ハンギング・オン」でデビューしました。

そしてデビュー・シングルから1ヶ月後、1967年7月にリリースされた1stアルバムが本作『VANILLA FUDGE』です。邦題は『キープ・ミー・ハンギング・オン』。もはや私が紹介する必要もない名盤ですね。全米で最高6位(ビルボード誌)まで上昇するヒットとなりました。

「涙の乗車券」「ピープル・ゲット・レディー」「シーズ・ノット・ゼア」「キープ・ミー・ハンギング・オン」「エリナー・リグビー」…etc、収録曲の殆どを有名なヒット曲のカヴァーで占めています。

ビートルズにゾンビーズ、インプレッションズ、シュプリームス… しかしどれもが原曲のイメージとは程遠い、へヴィー極まりないアレンジと演奏で仕上げられています。粘っこいオルガンにソウルフルなヴォーカル、時には中近東色すら匂わせるファズの効いたギター、強力にへヴィーにうねる鉄壁のリズム・セクション、そして全員がヴォーカルを取れるという強みを活かした重厚なコーラス。

これだけヴァラエティーに富んだ選曲でありながら、単なるヒット曲の寄せ集めとはならずアルバム全体に見事なトータル性とオリジナリティーを打ち出しているというのは流石です。彼らの演奏技術の高さもさることながら、これは名プロデューサーであるジョージ“シャドウ”モートンの手腕によるところも大きいでしょう。

同時代の他のアメリカのサイケ・バンドや、また当時の英国のスーパー・トリオであったクリームと比較してみても、如何にヴァニラ・ファッジのサウンドが強力かつ革新的だったのかがよく分かります。




そして翌年1968年の2月には、2ndアルバム『ビート・ゴーズ・オン』(全米最高17位)をリリース。昨日買ったCDがそれです。レビューはまた機会があれば、書けたら書きます(極めて未定ガーン)。






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CDVANILLA FUDGE “RENAISSANCE”



2ndから間髪を入れずに僅か4ヶ月後、1968年6月にリリースされたのが、この3rdアルバム『ルネッサンス』です。全米最高20位のヒットとなりました。

レパートリーの大半をヒット曲のカヴァーに頼っているようなイメージすらある彼らですが(もちろんそのアレンジと演奏の妙が彼らの魅力でもありますが…)、本作では全7曲のうちカヴァーは2曲のみ、あとの5曲はオリジナル曲となりました。

よく「プログレッシヴ・ロック的な」と言われるアルバムのようですが、もちろん当時はまだプログレもハード・ロックもジャンルとして確立しておらず枝分かれもしていない時代。アート・ロックという呼称は何とも都合が良いですね。初期のディープ・パープルやイエスに影響を与えたというヴァニラ・ファッジ。まさにアート・ロックの旗手と呼ぶに相応しいバンドです。

因みに本作でのカヴァー曲は「スぺル・ザット・カムズ・アフター」と「魔女の季節」の2曲。前者はエスラ・モホークという、1967年にマザーズ・オブ・インヴェンションに参加した女性の曲。後者はドノヴァンの曲です。ドノヴァンの名曲も彼らにかかれば9分近くの大曲に生まれ変わっており、シングル・カットされた際にはA、B面に分けて収録されたそうです。その辺りもプログレ的と言われる所以でしょう。




この後、彼らは1969年2月にシングル・ヴァージョンや別テイクを集めた4thアルバム『NEAR THE BEGINNING』(全米最高16位)、同年10月には5thアルバム『ROCK & ROLL』(全米最高34位)をリリース。そして自然消滅的に解散しました。

解散後、ティム・ボガートとカーマイン・アピスの2人はカクタスを経て、1972年にジェフ・ベックとベック・ボガート&アピスを結成したのは誰もが周知のとおりですね。

解散前からベックはこの2人に惚れこみ、引き抜く形でジェフ・ベック・グループに加入させる計画でしたが、ヴォーカルのロッド・スチュワートがフェイセズに加入してしまいます。仕方なく3人でバンドを始動することにしましたが、今度はベックが交通事故に遭い、ボガートとアピスの2人はカクタスを結成することになったという次第です。結局、ベックの念願が叶ったのは1972年のことでした。





最後にYouTubeから1曲貼っておきます。
やっぱりこの曲でしょう、デビュー曲であり代表曲でもある「キープ・ミー・ハンギング・オン」です。




激シブ!
しかしティム・ボガートのベース、こんなボディーのテレキャス・ベース使ってるのは初めて見た!



因みに、この曲は幾つかのカヴァー・ヒットがありますが…
僕がリアルタイムで聴いた「キープ・ミー・ハンギング・オン」は、コレっ↓↓




1987年(昭和62年!)のキム・ワイルドのやつでした。
ううっ、懐かしすぎっ。 なんか泣けてきたしょぼん


まー。






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