【ジムコ名盤②】 ゴールデン・パロミノス… 前衛好きなら1st! | 愛しのジャンポール

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友だちはスズメとカエルさんだけ


元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
1月25日(水)晴れくもり



みなさま
コンバンまークマ



本日のスズメ↓


$愛しのジャンポール-120125_165653.jpg寒いこの季節はエサに必死なんでしょうね。


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いつも携帯の写メですみません。
カメラを持ってませんので…汗






今日も前回に引き続き「ジムコ・ジャパン名盤」をお送り致しますね。


ジムコ・ジャパン(以下ジムコ)は幅広いジャンルかつ通好みの作品を多数カタログに揃えていました。
R・ウェイクマン、ソフト・マシーン等のプログレからドッケン等のメタル、ポップス、ジャズ、フュージョン、レゲエ…
当時既に過去の人だったリマールの3rd(だったか?)やガゼボの日本オンリーのベスト盤とかも出してました。

中でも印象深いのがビル・ラズウェル関連の作品が異様に充実していたこと!
前々回のマテリアルをはじめ、ゴールデン・パロミノス、デッドライン、ラスト・イグジット、マサカー、などなど。


ということでマテリアルと並び重要なユニット、ゴールデン・パロミノスの名盤1st.を紹介致します。



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CDTHE GOLDEN PALOMINOS “THE GOLDEN PALOMINOS”



ゴールデン・パロミノスは正確にはビル・ラズウェルというよりアントン・フィアのプロジェクトみたいですね。
メンバーは流動的で特にこの1stではNYダウンタウン・シーンの尖鋭達が集結、前衛好きの必聴盤となってます。
リリースは1983年、マテリアルやマサカーと同じくビル・ラズウェルの自主レーベル“セルロイド”から。


ざっとメンバーを羅列すると…

Anton Fier (Drums,Percussion,DMX)
Bill Laswell (Bass)
Arto Lindsay (Guitar,Vocal)
Fred Frith (Guitar,Violin)
John Zorn (Alto Sax,Clarinet,Game Calls)
Jamaaladeen Tacuma (Bass)
Nicky Skopelitis (Guitar)
Michael Beinhorn (Keyboards)
David Moss (Percussion)
M.E. Miller (Turntables,Vocal)
Roger Trilling (Records)
Thi-Linh Le (Vocal)


ジョン・ゾーンが殆どの曲に参加してますがゲーム・コールズの使用頻度が高くアルト演奏はあまり聴けません。
無伴奏ソロ作『The Classic Guide to Strategy』でも顕著なように、当時のJ・ゾーンはゲーム・コールズを多用してます。
同83年のデレク・ベイリー、ジョージ・ルイスとの『Yankees』でもゲーム・コールズが重要な役割を果たしています。
僕は異常なほどのJ・ゾーンのミーハーですが、実はアルト演奏にしか興味がなかったりしますのでやや不満ですガーン




“Clean Plate”


この曲のギターはフレッド・フリスで、“ノーチューニング・ギター”で名高いアート・リンゼイはヴォーカルに回ってます。
デヴィッド・モスのクレジットが“Non Rhythmic Percussion”となっているのも面白いですね。

ジャマラディーン・タクマはご存知オーネット門下生で、名盤『ダンシング・イン・ユア・ヘッド』のベーシストです。
フレットレスの音がB・ラズウェル、スタインバーガーのスラップの音がジャマラディーンです。




“Under The Cap”


この曲ではアート・リンゼイの例の痙攣して弦を掻きむしるかの如くのノイジーなギターが聴けます。
ジョン・ゾーンはゲーム・コールズの先を水を張ったボールに浸けてブクブクと吹く場面も聴くことができますね。

それより特筆すべきはデヴィッド・モスが“Bertoia Sound Sculptures”を演奏している点です。
シャラシャラという音がそうですが、以前当ブログでも紹介したハリー・ベルトイアの音響彫刻を奏でています。


【関連過去記事】 「音響彫刻家のハリー・ベルトイア」
http://ameblo.jp/avant-sax/entry-11042762510.html






NYアンダーグラウンド・オールスターズ的な趣きの1stですが、2nd以降は音楽性がガラッと変わってしまいます。
その点はマテリアルと同様で、1stしか受け付けないという前衛ファンも少なくないかもしれませんね。

因みにマテリアルの2ndには無名時代のホイットニー・ヒューストンがアーチー・シェップをバックに歌う曲もあります。
といっても奇を衒ったものではなく普通のロマンチックなバラード曲なんですけどね。
しかし、こんな突拍子もないことをやってのけるのは今も昔もビル・ラズウェルぐらいでしょう。



僕はゴールデン・パロミノスは1stと、あと初期4作を編集したセルロイド期のベスト盤しか持ってませんが…
ゴールデン・パロミノスもアルバム毎に多彩なゲストが参加しており、マテリアル同様ビル・ラズウェルの仕業ですね。


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CD『ベスト・オブ・ザ・ゴールデン・パロミノス』


2nd『Visions of Excess』(1985)にもREMのマイケル・スタイプからカーラ・ブレイまで多数ゲストが参加。
中でも白眉はジョン・ライドンが歌う「アニマル・スピークス」でしょう!


“The Animal Speaks”

ゲップで始まるところなど、サスガの一言です。
因みにハモンド・オルガンはバーニー・ウォーレル。

更にこのベスト盤にはヴォーカルがジャック・ブルースの12inchシングル・ヴァージョンも収録されてます。
ロックを創ってきたJ・ブルースと一度はロックを壊したJ・ライドンとの対比が面白いですね。






では、次回も【ジムコ名盤】をお送りする予定です。
もう飽きてきたかもしれませんが… すみません、しばらく続きます汗


まー。







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