9月17日(土)
みなさま
こんばんまー
先日買ったウッドストック・ジャズ・フェス'81のDVDが大流行中でして…
大流行といってもマイブームのことなんですけどね
そんなワケで、今日はジャック・ディジョネットです。
ジャック・ディジョネットの最も先鋭的なユニット、スペシャル・エディションを紹介します。
70年代後半のジャズ・シーンといえば、地下ではポスト・フリーであるロフト・ジャズの動きがあったものの
メインストリームではフュージョン全盛でジャズにとっては厳しい時代。
さらに80年代に入るとウィントン・マルサリスに代表される保守的な“新伝承派”が台頭。
そんな中、尖がっていたスペシャル・エディションはやっぱり凄いグループだったと思います。
まぁ、ディジョネットといえばその後のスタンダーズ・トリオの印象しかないという人も多いかも知れませんが
JACK DEJOHNETTE 『SPECIAL EDITION』
1979年録音、スペシャル・エディションの1作目です。
ディジョネット(ds)、デヴィッド・マレイ(ts,b-cl)、アーサー・ブライス(as)、ピーター・ウォーレン(b)。
アルバム毎にその時代の勢いのあるサックス奏者を迎えていたスペシャル・エディション。
この1stではデヴィッド・マレイとアーサー・ブライスというロフト・ジャズを代表する俊英を起用してます。
全5曲中「Central Park West」と「India」はコルトレーンのカヴァー、あとはディジョネットのオリジナル。
1曲目「One For Eric」はタイトル通りエリック・ドルフィーに捧げた曲で、マレイのバスクラが素晴らしい
マレイは多作家ですが、僕は90年代前半にDIWレコードから出てたアルバムはよく買ってましたね。
DAVID MURRAY 『SPIRITUALS』
1988年作品。 タイトルが示す通り黒人霊歌を中心とした選曲のアルバム。
バスクラで朗々と歌い上げる「アメイジング・グレイス」は思わず込み上げてくるものがある。
メンバーは違いますが「One For Eric」の動画ありました↓
凄いっ!! 1983年のスペシャル・エディションのライブです。
ところでバスクラは誰でしょうか?
アルトは誰? もしかしてサックス博士ことジョン・パーセル?!
バリトンサックスはハワード・ジョンソンですね。 後半チューバに持ち替えてます。
そう、チューバといえばアーサー・ブライスのグループにもチューバが入ってましたね。
僕、アーサー・ブライスはこれ1枚しか持ってないんですが…
ARTHUR BLYTHE 『ILLUSIONS』
1981年作品。 チューバだけでなくチェロも入ってます。
ジャンルだけでなく編成的にも捉われないあたりは、今聴いてもカッコよくて興奮します。
因みにギターはおなじみのジェイムス・ブラッド・ウルマー
そういえば90年代半ばに“フリー・ファンク”なる呼称が登場しました。
それは、このCDが国内盤再発された1995年のことです。
まぁ、業界が作った音楽ジャンルなんですけどね。
このCDのオビの上の方にも嬉しがりみたいに“フリー・ファンク”って書いてありますわ。
こんな安直なコンピレーション・アルバムも発売されました
V.A. 『FREE FUNK on Mercury』
マーキュリー、ポリドール、ソニー、ビデオアーツの4社から発売され、それぞれジャケットには
全く関係がないアクビちゃんが載っております。
当時レコード会社はどういう売り方をしたかったのだろうか、未だに分かりません。
こんなジャンル名、浸透せず絶対すぐ消えると思ってましたが、やっぱりすぐ消えました。
けどレコード会社や業界の思惑は別問題として、CDの内容は非常に良いです。
だから結局は僕、4枚とも持ってますもんね。 エヘッエヘヘヘッ
決してアクビちゃんに釣られたワケではありまおんせん。
まー。
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