『この森で、天使はバスを降りた』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

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『この森で、天使はバスを降りた』映画鑑賞。女は刑期を終え、出所した。静かな町に行き新たな人生を始める。主人公の罪状は終盤までわからない。その町の小さなレストランで働き始めるが、町の住民はよそ者である主人公に好奇の目を向ける。懸命に働く主人公。次第に住民達に受け入れられる主人公だが、しかし、ある事件が起きてしまう。

「いつも元気で明るくていいですね」とか「悩みとか無いでしょ?」とか言われてしまう人がいる。あなたや私がそうかもしれない。「そんなこと無いんだけどな・・」と思いながらも、そんな思いもその時に同時に呑みこんでしまう。悩みやこころの傷は他人からは見えない。他人に自分の何がわかるのか、ということは、同時に自分は他人のことを果たしてどれだけわかっているのかということと同じである。

静かな前半から思わぬ緊迫した展開となる終盤。私は今年に入ってからたくさんの映画を観てきた。その中でよくできた脚本の映画を5本上げて欲しいと誰かに問われたら、恐らくこの映画をそのうちの1本に挙げるに違いない。お薦め。